谷 好通コラム

2006年11月21日(火曜日)

1516.会社が潰れる兆候

今、札幌への飛行機の中、
ANAの金色に塗ったボーイング737-700に乗っている。
B737自体はもう50年ほど前に基本設計された機体であるが、
今でも小型のジェット旅客機のベストセラーであり、
世界でもっとも多く飛んでいる主力機である。
改良に改良を重ねて、今では最新のエンジンと電子機器を搭載し近代化を果たしている。
B737-700はその中でも最新鋭機である。

 

翼の先っぽが細くなって大きく上にそり上がっているのが特徴だ。
これは飛んでいる時、
翼は、その端から気流が大きな渦が出来て、大きな抵抗になる。
このそり上がりは、その渦を小さくして、抵抗を減らし、
スピードアップと燃費を向上させることによって航続距離も延ばしている。
その役割をする小さな翼を翼端に取り付けてあれば、
それを「ウィングレット」と言うが、
この場合のように一体化しているのは何と言うのか知らない。
いずれにしても最新鋭の装備の一つである。

 

 

基本設計が優れていると、度重なる改良によって時代の進化に遅れることなく
いつまでも最新の力を持ち続け、最も支持され、時代の最先端であり続けるものか。
手前味噌ではあるが、
まるでKeePreのようではないか。((^・^))

 

 

昨日、テレビの「カンブリア宮殿」で「つぶれる会社のキーワード」をやっていた。
・社長が55歳以上
・社員が会社の良いところを10以上書けない。
・会議などでカタカナ言葉が横行している。
・先代あるいは創業者の“銅像”が飾ってある。
・社内が汚い。
・来客に対し社員が返事をしないことがある。
・部署間のコミュニケーションが少ない。
・優しい人が出世する。
・・・・・・・
・・・・・・・(あと二つは忘れた。)

 

いやはやドキドキするような番組であった。
自分ではこの会社が絶対につぶれないとは思っていない。
しかし、一般論として、
どんなに素晴らしい業績を上げていても、
ちょっとした社会の変化や消費者の動向の変化で、それについていけない時
それまで順風満帆であった業績も、
あっという間に凋落していくこともごく普通にあることで、
それに経営者が気が付かぬこともある。

 

安泰の経営などあり得ない。
常に自分を振り返り、時代を見、会社の在り方や方向を見直していかねば、
知らぬ間の危機を見出すことは出来ない。

 

気を引き締めなくては、
謙虚に自らを振り返らなくてはと思う。

 

 

 

先程、離陸してしばらく経った時、
“富士山”のてっぺんが見えた。
しかも、すっぽりと雪をかぶって真っ白な帽子を被った富士山のてっぺんである。
富士山のてっぺんを見るのはもう三ヶ月ぶりくらいである。
今日はどんなラッキーが北海道で待っているのか。

 

※どこに富士山がいるか分かりますか?

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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