谷 好通コラム

2007年01月01日(月曜日)

かしこまって新年ご挨拶

皆様、明けまして、おめでとうございます。
旧年中は大変お世話になり、深く感謝申し上げます。

 

さて、SS業界は生き残りのための競争がいよいよ劇的になり厳しい状況の中で、徹底的なローコスト戦略が一つの生きる道ならば、燃料販売という抜群の集客力を利して、車のすべてに関わる顧客ニーズを徹底的に吸い上げていく付加価値戦略も一つの生きる道でしょう。
そのいずれを取るべきなのかは別の論議としても、付加価値戦略を取った場合、その中心となるのが「洗車収益」であることは明白です。車という乗り物がある限り、燃料や装備が変わろうとも、あるいは法的な環境が変わろうとも、車をキレイにするという意味での洗車(車を洗うことだけでなく)は、車のアフタービジネスとして半永久的に存在し続けます。
その収益レベルは燃料油利益を補完するというレベルではなく、洗車収益単体として利益を生み出すようなレベルでなければならず、そのためには、洗車商品が高品質であり高付加価値、高単価であることが必要であると考えます。

 

洗車は、今までのレベルにおいては、機械の生産能力が圧倒的に人間のそれを上回っています。ですから安い洗車に関しては人間が介入する余地はなく機械の独壇場であり、そのレベルの洗車に対するユーザーニーズが存在し続ける限り、これから先も機械洗車はあり続けるでしょう。しかし、その供給はセルフ洗車機の蔓延によって飽和状態になっており、新たな収益の発掘には結びつきにくいことも事実です。
そこで今、注目されているのが、値段が高くても、時間がかかっても高品位の洗車を望まれるお客様の層です。特にキレイ好きな人が多い日本においてはここが大きなマーケットを形成しています。しかも、それはいまだ未開拓であり、今後大きなビジネスを生み出す可能性を秘めた潜在的なマーケットでもあります。

 

このマーケットを切り開き実現していくのは間違いなく“人間”が主役です。
キレイさとは一人一人が持っている車に対する価値観と美的な感性の問題であってデジタルで計ることには限界があり、その部分において感性を持っていない機械は本来的に人間にかないません。“キレイさを感じる人間”が主役でなければなりません。
その一つの表現が“手洗い洗車”であったわけです。今では、手洗い洗車がSSにおける標準的な洗車商品にまで広まってきました。
しかし手洗い洗車そのものは機械洗車に比べればはるかに労苦を伴うものです。だから、手洗い洗車の台数だけを追っていては、決して高い収益を実現することは難しく、多くの場合、スタッフの疲労から継続を断念せざるを得なくなります。
数より質。継続した高い収益を得るには、いかにより品質の高い手洗い洗車を提供することで、洗うだけよりもっとキレイになる“キーパーコーティング” のように磨くキレイさにまでお客様の欲求をエスカレートさせ、より高付加価値、高価格、すなわち“高い効率”を持った“技術商品”が主体に売れるようにすることです。
今では、キーパーコーティングよりもより高付加価値なアクアキーパー、ダイヤモンドキーパーなど3~6万円もの高い商品までもが主流になりうる時代となっています。「SSの洗車」という既存の概念を打ち破った所に新しいマーケットが存在しています。

 

この仕組みを実現するためには、主役であるところの人間の能力と意識の向上と維持がぜひとも必要であります。そのために、今年から「コーティング技術認定制度」をスタートさせ、「キーパー研修・二級技術検定」コースと、「プロショップ研修・一級技術検定」コースを開催します。また、入門コースとして「手洗い洗車研修」と「キーパー・ビギナーズコース」を開催します。
そして、一級技術認定を持った技術者がいる店を「キーパープロショップ」として認定し、そのコーティング施工技術を世の中に対してメーカーが保証する形で広めてまいります。その繊細については、すでに発行済みのキーパータイムスに多くが語られている通りであり、アイ・タック技研?として総力を挙げてその実施に努めてまいる所存です。

 

その上で、2007年はもう一歩進んだ提案もして行きたいと考えています。「手洗い洗車の自動化」が今年のもう一つのテーマです。
私たちが提案してきた高品質な手洗い洗車を導入として、高付加価値なコーティング商品にエスカレートさせる手法は、多くの施工店において成功を作り出して来ました。しかし、多くの場合、手洗い洗車の品質の維持に苦労しているSSが多いのも事実です。手洗い洗車は一見簡単な作業ですが、労働量が多く、品質を維持することは大変なのです。
手洗い洗車の中で一番肝心な作業は“車を洗う作業”通称タッチアップと言っている部分です。「人が、人の眼で見ながら、適切に人の手で洗う」が手洗い洗車の最大のポイントです。それ以外の「水かけ」、「泡かけ」、タッチアップ後の「泡流し」「コート剤かけ」「水減らし」「拭き上げ」などはむしろ機械的な作業となります。
これらの部分の作業を自動化すれば、人間が主役である手洗い洗車がもっともっと効率的になり、人間に対する負担が減り、高い品質を維持することが容易になると考えたのです。
その一つの答えが「快洗Wing」。キレイさに感性を持っている“人間が洗い”、その前準備と後始末を機械にやらせる人間主体の自動化です。「機械が洗い、人間が後始末をする今までの洗車機洗車」とは180゜逆の発想です。

 

この快洗Wingは、その手洗い洗車の自動化の中軸である機械であり、このあと快洗Wingにコンポーネントとして追加する形でより自動化を進めます。今年半ばには現実の姿となって皆さんの前に姿を現すでしょう。

 

また、これを機に快洗隊にも大きな転機となるような進化を作り出したいと考えています。
2007年、アイ・タック技研は今年も目を離せない存在であり続けます。是非、大きな期待を持って見守ってやって下さい。本年もよろしくお願いいたします。

 

アイ・タック技研株式会社
代表取締役 谷 好通

 

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2007年01月01日(月曜日)

みんなで打ち上げ

さあ、みんな、今年の仕事がすべて終わって、
トレセンに集まった。

 

と言っても、
全部で12軒の内、
愛知県内にあって、集まってこれるのはわずか7軒のみ。

 

これだけを見ても時代は変わった。
私たちもどんどん進化しないといけない。

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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