谷 好通コラム

2007年02月17日(土曜日)

1577.ぐっすり眠る瞬間

朝5時に起きて福岡に向かった。
歳を取ってくるとだんだん早起きになってくるというが、
私は、ちっとも早起きにならず、いまだに朝は7時くらいまでは寝ていたい。
かといって、
朝起きるのがつらいということもなく、
休みの日には昼まで寝ているということもない。
むしろ休みの日には早く目が覚めるほうである。

 

私は仕事での移動が多く、
こなしている仕事の量も多いので、
タフであると誤解されがちなのだが、
決して私は体力があるほうではない。
階段は苦手であるし、歩くのも決して得意ではない。
寝不足も、昔、若い頃は平気であったが、
今では睡眠をキチンととらないと、どうしても頭が冴えないし、
自分の体力から考えると、
多分、私の肉体年齢は60歳を越えて老年の域に入っているのではないだろうか。
体力は決してあるほうではない。

 

しかし、仕事をやることはほとんど苦痛ではないし、
多少寝不足になっても、
体調が悪くても、
たとえ家に帰ってリラックスしてしまったあとでも、
やらなくてはと思った仕事は、
平気でやる事が出来る。
むしろ、仕事をやり残したり、期限を守らなかったりすることの方が苦痛である。
やるべきと思ったら、いつでも平気でやる。
そういう点では、タフであるといえばタフなのであろう。

 

やるべきと思っても、やらずにサボってしまう人の気持ちは分からないでもないが、
よく理解することは出来ない。
やるべき事は、やれば、必ず見合った成果があるし、
やらなければ、必ずそれに見合ったペナルティが返って来る。
ということよりも、
やるべき事を、やるか、やらないかで
自分の願った事が叶うか、遠のくかの
決定的な差があるのだから、
やるべき事は、
自分の“やりたい事”でもある。
それが当たり前なのだと思う。

 

しかしある人にとっては、やるべき事が、やりたくない事であったならば、
それはやっている事、仕事が、
自分の考えでやるべき事としたことではなく、やらされている事なのであろう。
働かされている人にとっては、
やるべき事と、やりたい事は、全く別物なのだろう。
つまり、仕事は苦痛であって、
遊びが楽しいことなのだろうか。

 

こんな人は気の毒な人である。
自分の願いを叶えることは、
遊ぶことでは得られないので、
苦しい仕事を、苦しんでやる事になるのだから。

 

そう思って、
労働基準法などを見ていると
働くことはあくまでも苦痛なことであって、
たくさん働かされることは被害をこうむることであるような感じがする。
みんな、そんなに働く事を苦痛に感じているとは思えないのだが、
基準法では、
働くのが少ないほど良い環境であるような、
そんな錯覚をしてしまいそうだ。
自分の願いを叶えるために嬉々として仕事をしている人とは縁がない法律なのか。

 

私が経営者であるのでそう思うのかもしれないが、
働くこと=苦痛。では決してなく、
むしろ、働くこと=面白いこと。だと思うのだけれど、
そう感じるほうがおかしいのであろうか。

 

やるべき事は、
自分の“やりたい事”でもあるのが当たり前。
やりたい事をやることが、やるべき事であるのではない。
やるべき事があって、
それが自分にとってもやりたい事になっていなければならないということ。
(ちょっとややこしいかな?)

 

とは言うものの、
あまりにも激しくスケジュールを埋めていくと、
息をつく間がないので、窒息状態になってしまいそうな圧迫を感じることもある。

 

かといって、
自分の能力を見極めた上で、
程よく働くのがちょうど良いかといえば、そうではないと思う。
自分で思うより重い負荷がかかる程度の仕事をしていると、
その負荷が、自分の仕事に対する能力を自然に上げていく効果があることを考えると、
自分でちょうど良いと思う程度の仕事量は、
自らを停滞させるだけでしかないことになる。

 

仕事は、これはちょっとやりすぎかなと自分で思うぐらいが、ちょうどいい。

 

目イッパイ仕事をしていると、
こんな飛行機にも乗れるのです。
先日福岡⇒松山で乗った「SAAB340」
まるで戦闘機のようで、少年の心になってワクワクなのです。

 

 

かと言っても、
明日から私はロサンゼンス行きだというのに、
その前日の予定表が空いていたからと、
平気で、日帰りの福岡行きを入れてくるこいつは、とても図々しい奴です。
でも、今日はいい仕事が出来たような気がする。良かった。

 

 

いっぱい仕事をして、
グッタリと気持ちよく疲れて、ぐっすりと眠る。
たまの休日はしっかり遊んで、
グッタリと気持ちよく疲れて、ぐっすりと眠る。

 

そんな生活が、いいなぁ。

 

何と言っても、ぐっすり眠る瞬間が最高である。

 

 

明日からロサンゼルスである。
久しぶりにトニーと会えるのが、とてもうれしい。
ロスの空港でトニーと再開したら、
万感の思いを込めて、力いっぱい握手をしよう。

Posted   パーマリンク

ページのトップへ ページのトップへ

  • 最近の記事

  • プロフィール

    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

  • カレンダー

    2007年2月
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728  
  • リンク集

  • 過去の記事

  • RSS1.0

    [Login]

    (C) KeePer Giken. All rights reserved.