谷 好通コラム

2007年04月25日(水曜日)

1625.香水の臭いが嫌い

我が社の事務所は禁煙である
いまどきの事務所としては当たり前のことではあるが、
禁煙にしたのは一年とちょっと前で、遅ればせながらといったところである。
嫌煙権なるものがあって、
健康に有毒なタバコの煙を間接的に吸引させられることを嫌う権利だ。
ごもっともであり、全く異論の無いところである。

 

しかし、健康とは肉体の健康だけとは限らない。
精神的なストレスが、実は体に一番の害毒なのであるとの話も聞いた事がある。
ならば、喫煙車がタバコを我慢する事によるストレスを解消する権利もあるはずだ。
だとすると会社としては、
社員の健康のために事務所を禁煙にする義務もあるが、
喫煙者のストレスを解消するための喫煙施設を設ける義務もあるのではないか。

 

たとえば、
今の社会で一番深刻な病気の一つに、
ストレスによるうつ病がある。
喫煙させればうつ病が防げるというものではないが、
それでも喫煙者がタバコを我慢する事は結構ストレスとなり、
多少なりともうつ病の要因にはなりうるはずだ。
ならば、喫煙者は自分の健康を守るために
事務所を禁煙にした会社に喫煙施設を要求する事が出来るのかもしれない。

 

物事は一面からのみ見ていてはいけないのではないか。

 

私は、洗車などの車をきれいにする商品を、もっと価値ある商品にするためには、
お客様がもっと長い時間待っていても不愉快でない待合室作りを
昔から強く奨めてきた。
その一環として、
待合室の禁煙化または分煙化を奨励してきたが、
最近、日本国全体が禁煙化してきている中で、禁煙者だけにすべての健康の権利があるような風潮には、
喫煙者として、
いささか嫌悪感を持ってきている。

 

そこで、このところ、私は意見を変えた。
待合室は「禁煙」ではなく「分煙」が良い。
それも、優れた分煙施設を持った待合室が最高である。」と。

 

分煙施設はここ数年かなり進歩したらしく、
最新の設備はほぼ完璧に近い。
快洗隊直営店の比較的新しい店舗である甚目寺店、岡崎店等に設置してある物で、
写真はちょっと解りにくいが、
部屋の角の一部分をし切って設置し、
静電気で遮断した煙を、換気扇で外部に排出するタイプである。

 

 

加えて、
人が複数入る施設の中での禁煙は、
不愉快に感じる人が多いので、マナーとして当然であるが、
ならば、
“香水”も何とかならないものだろうか。
私は、あらゆる香水の類がひどく嫌いで、
あの匂いをかいでいると、真剣に頭が痛くなってくるのだ。
私は香水とオーデコロンとかの区別は付かないが、
いずれにしてもすべて不自然な匂いであり、はっきり言って“クサイ”以外の何物でもない。

 

タバコ吸いは、
自分が出す煙に多かれ少なかれ罪悪感を持っているが、
香水をつけている人は、罪悪感どころか、
自分がいい匂いをさせていると勘違いしているところが、
救いようのない存在である。

 

嫌煙権があるのなら、
謙香水権があっても良さそうなものだ。

 

今日、名古屋から札幌に朝一番の飛行機で飛んでいる。
前の席のアンチャンが、ムンムンの香水の匂いをさせていたので、
私に同行の増田君に席を代わってもらったら、
やはり香水嫌いの増田君は、「飛行機酔い」になってしまったようで、顔色が悪い。

 

 

嫌いな人にとっては、タバコの煙は毒煙であるように、
クサイ香水も、嫌いな人にとっては、体調がおかしくなってしまうくらいの害毒である。

 

人それぞれであって、
タバコ吸いが一方的な加害者ではない事も忘れないで欲しい。

 

 

ここから、飛行機を降りてからのこと。

 

札幌の昼は暖かかった。
春が北海道にもやってきていた。

 

最初に寄ったSSで、
「私は、昔、BBSに“はじめの半歩”で投稿していた事があるんですよ。
コラムもずっと読んでいますよ。」
と言う人にお会いした。

 

私はこういう人にお会いすると、照れくさくて、妙に上がってしまう。
こちらはその人のことをほとんど何も知らないのに、
その人は、私のほとんどのことを知っているのだから、
たとえば、
自分の生まれ故郷に戻った時、
自分が憶えてもいない子供の頃のことまでみんな知っている
故郷のおばさんに会ったような感じなのだ。
みょうに照れくさくて、
かえって一生懸命仕事を話をしてみたり、
つい、照れ隠しをしてしまう自分がおかしい。

 

 

しかし、それはそれ、
しっかりと仕事で役に立たせていただいてこそ、
長い間見ていただいたお返しになると言うもの、
頭を絞っていいアイデアを出さなくてはならない。

 

午後から、真剣なビジネスの話があって、
夕方、とてもいい場所に行った。
ここが何なのか、今は言えないが・・。

 

 

久しぶりにススキノで飲んだ。
札幌の西岡さんに連れて行ってもらった店だが、
やっぱり地元の人の行く店は、絶対に大当たりなのだ。

 

北寄貝のおつくり、内子の焼き物、シシャモ(本物)、ハタハタのいずし、
ジャガバターにイカの塩からぶっこみ。(これが最高にうまい)
蟹クリームコロッケ、牡蠣のビール揚げ、焼おにぎり。
すべて、すべて大当たりであった。
しかも、通例のように、本当に旨い店は安い!

 

 

しかし、西岡さんは、
ビールと焼酎をいっぱい飲みながら、
いざレースの話となると(西岡さんはセバンのレースでクラス優勝している)、
謙虚そうな話方ながら
うらやましい話をいっぱいして、
私を悔しがらせて、面白がっているのだ。
レースをやっている人間は、
レースの話になると、言葉の端々に間接的にでも自慢話が入って、
自分も間違いなくそうだけど、
レースをやっている奴は、
ことレースに関しては、人間性と謙虚さを失うことは
自分も含めて、まったく恥ずかしい人種である。(^・^)

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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