谷 好通コラム

2007年05月20日(日曜日)

1637.私の元気の素1話

今年の私のレースが始まった。
ゴルフGTIカップレース第一戦・岡山国際サーキット。

 

金曜日の夜は岡山に泊まった。
翌日の土曜日、
このレースなどに出場する人たちの練習日である。

 

土曜日の朝、さっそく走れるように整備する。
※?25キーパーレビンは新しいステッカーで心機一転である。

 

 

※このレースは、倹約型というか、2台分ピット一つになんと6台も詰め込んでいる。

 

 

練習では30分を三本も走った。
私は岡山国際サーキットが初めてであり、
先々週の練習に続いて、みっちりと練習をしたかった。
他の出場者は去年のレースで経験済みのようで、
ほとんどの人が二本走っただけで調整していた。

 

今年からパートナーとして、
一緒に「キーパー」のロゴを背負ってもらう事になった
神戸の「ベンチラー」の浜崎(はまさき)さん。

 

トップ間違いなしの浜崎さんは、
車雑誌「af imp」に連載で取り上げられている。

 

※その雑誌社が、彼のパートナーとして私達を取材してくれた。

 

 

彼に色々と教えてもらいながらのこの日の走行では、
1分58秒10まで詰める事が出来たのは、先々週から1.5秒の進歩である。

 

このタイムが出た時点では、すでにタイヤが相当磨耗していた時なので、
日曜後の予選では、新品タイヤが前輪に着くので、
さらにタイムアップが期待できるかもしれない。

 

今年は、本気で勝ちたいと思って出場しているのだ。

 

昨年のレースの記録を見ると、
私の出場するクラブマンクラスでは1分58秒台が中心で、
57秒台を出せば、かなり前に行けるタイムであった。
それに近いタイムが土曜日の練習で出せたので、まずは一安心であるのだ。

 

土曜日の夜は、今年のレースシーズンの始まりということで、
「キックオフパーティー」が、サーキット内のホールで開かれた。
ゴルフGTIカップレースは趣味で走っている人達の、いわゆるアマチュアのレースで、
レースとしてはいわゆる草レースのレベルである。
それが、「キックオフパーティー」なんてびっくり。
手伝いに来てくれているMINEサーキット時代の仲間達の小林君、大崎君たちも
そして、同じ仲間であった畠中君も山本君も、
「MINEじゃ考えられんなぁ~」大いにびっくり。
しかも、そのパーティー出席料が一人5000円と聞いて、もっとびっくり。
「5000円分食わにゃイカンよ。」と腹いっぱいになるまで飲んで食べた。
余興の抽選では、子供を動員して景品を山ほどもらっていた。
多分、5,000円分はしっかりとモトを取っていた。

 

※浜崎さんも景品をもらって盛り上がっていた。

 

 

その夜は、みんなサーキット内のコテージに泊まる。
バブル真っ最中に作られた岡山英田TIサーキットに付属設備として造られた
このコテージは、みんなから「お化けが出るゾッ」と脅されていたが、
みんなでビールを飲みながら寝てしまえばお化けが出る間もない。
みんなよく寝て、朝はすっきり爽やかであった。

 

※コテージは写真で見るとカッコよく見えますが、実際見ると、けっこう不気味です。

 

 

サーキットでのレースの朝は車検から始まる。
午前7時20分。
車検と言っても、レースのために車検。
カテゴリー別にある厳密な改造規定にはまっているかを検査する車検だ。
レースに参加する人間が身につけるヘルメットやレーシングスーツなど、
装備品検査も同時に行なわれる。
この車検もある程度形式的なところもあったのだが、
今年からずいぶん厳しくなって、
私は、とうとう次のレースまでにヘルメットもスーツもシューズもグローブも、
ずいぶんたくさんの物を新調しなければならなくなってしまった。

 

※朝一番の岡山国際サーキットは雲が広がり、ちょっと心配になったが、
天気予報は降水確率ゼロである。

 

 

午前8時50分から15分間、いよいよ「予選」である。

 

このレースに出場する「VWゴルフ」は、
新車で販売されたそのままの車に
COXが販売する足回りとマフラーなどに取り替えるのが許されているだけで、
軽量化の範囲はほぼゼロ、パワーアップなどの改造もゼロ。
改造範囲が極端に狭く、
つまりそれは、コンディションが限りなくイコールであることを示す。
車にほとんど差がないため、
決勝で他の車を抜く事は大変難しく、
それだけに、予選での順位が、レースでの結果に直結する面が強い。

 

このレースの「予選」は、それだけに意味が大きい。

 

※しかし、この肥満ぶり。こんなデブがレースをするなんて我ながら信じられない。

 

 

色々と熟慮した上で、
車の前後の車高を決め、ダンパーの固さを決め、タイヤの空気圧を決める。
ハンドルの切れを若干鋭くし、
ケツを滑りやすくする方向でセット。
タイヤは、後タイヤに昨日の練習で後ろに一回だけ使ったタイヤを、前は新品に。

 

15分間の予選で、
目いっぱい走れば7周は走れる。
しかし、一番タイムが上がるのは、
一周目で新品タイヤの皮が向けた、最初の2周目、そして最高が3周目である。

 

予選開始。
気合を目いっぱい入れて、みんながコースに出て行く。
私はほぼ最後に出た。
まず一周目、タイヤの皮をむくためにホドホドのスピードでコースを回る。

 

2周目、かなりスピードを上げ、
しかし目いっぱいではないスピードでスムーズさを大切にして回る。
まだタイムアタックレベルではない。
2分00秒・・・

 

そして最高の状態の3周目
3周目は、かなり頑張って、それでもスムーズを心がけたペースで回る。
1分57秒705

 

4周目は、
各コーナーをガンガン攻めまくってタイムを出してみようと思った。
1コーナー、高速でスリル満点の2コーナー、
最初の奥のヘアピン。
バックストレート、ヘアピン、
二つの直角コーナー(ここは好きである)
短いストレートのあと、ダブルヘアピン、
が、ダブルヘアピンの2つ目のヘアピンを立ち上がった時、
急に失速した。
あとはアクセル全開で突っ込み、ドリフトで駆け抜ける最終コーナーだけで
そのあと計測の基点となるメインストレートとなるのだが、
ダブルヘアピン2つ目の立ち上がりで失速。
タコメーターを見ると3000回転あたりを指している。
ギアの選択が高すぎるようだ。
オートマチックギアチェンジDSGで走っているので、
こんな事はないはずなのだが、現にタコメーターは3000回転を指し失速している。
「あれっ?」と思った。
しかし、
ちょうどそこにピットインの入り口が有ったので、
そのままピットに入ってしまった。
一度失速したら、タイムは出ない。4周目は失敗だ。
だから、4周目は計測しないでピットインしてしまったわけだ。

 

しかも最終コーナー手前のところでの失速なので、
あのまま走っても、次の5周目の周回もタイムは期待できない。
このままでは
緊張感が続かないと思ったのと、
いいタイムが出るかどうか分からない6周目、7周目に期待するよりも、
どうせならタイヤを温存した方が得策だとも思って、ピットインしてしまったのだ。
予選に使ったタイヤをそのまま決勝に使わなくてはならないので。

 

結局、私の予選タイムは1分57秒705
去年の予選データで見ると、57秒台は十分に表彰台を狙えるポジション。
車は去年の仕様と全く変わっていないので、
これは期待できるぞと思って発表を見たら、ガッカリ。
結果は13台のクラブマンクラスの7位である。

 

今年は去年よりみんなの習熟が増しているのか、
55秒台が1台いて、その後に57秒台の1秒間の隙間の中になんと7台もいたのだ。
私はその6台目、あと0.5秒速かったら、
クラブマンクラスの3位になっていたのに、
私はたった3周の計測でタイムアタックをやめてしまっていた。
みんな7周きっちり走って、5周目とか6周目に最高タイムを出している。
3周でアタックを切り上げていたのは私だけであった。

 

いくらタイヤを温存したって、
7位から3位まではよほどの事がなければ上がれない。
無理してでも6周目のアタックをしておけば良かったと、またもやあとの後悔である。

 

しかし、その後悔は、決勝で違った形で現れる事になった。

 

決勝は、また明日書きます。。

 

※決勝を前に、シードラーの真似をするへなちょこレーサー?

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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