谷 好通コラム

2007年06月29日(金曜日)

1665.なるようになるさ

この会社では、主に営業に関わるスタッフに
サイボウズというスケジュール管理のソフトを使わせている。
もちろん私も使っている。
自分がやろうとしている仕事を最も効率よくこなしていくためには、
前もってやるべきことを自分のスケジュールの中に入れ込んで行き、
その進度を見ながら、また新しいスケジュールを作っていくのだ。

 

自らのスケジュールは目的を持って自ら作っていかないと
相手先の都合で入ってきたスケジュールで埋まっていって、
必然的に向こうからの働きかけがあった相手ばかりの仕事になって
一定の決まった相手に偏ったスケジュールになっていく。
自分のやるべき仕事は後回しとなり、
会社から与えられた目的は、いっこうに達せられない事になる。

 

相手から依頼された仕事がダメだと言うことでない。
仕事を依頼してくれる相手がいることは感謝すべきであり、ありがたいと思う。
しかし、そればかりではダメだということで、
「自分のスケジュールは自分で決める。」
これが大前提であり、これを軸にして相手からの用件がその間に入っていくのだ。

 

主体的な仕事とは、
「自分のスケジュールは自らの意志で作る」ことに尽きる。
受動的な仕事ばかりになるのは、
「自分のスケジュールを、自ら作ろうとしない。」結果である。

 

しかし、サイボウズはなかなか使われていない。
それぞれの欄には、
相変わらず「日報」という形の過去の記録だけが残っていく。

 

「PCへのスケジュール入力は手帳でのスケジュール管理と二重手間になって、
面倒なだけなので、つい、日報を書くのが精一杯になってしまう。」
ということなのだが、
日報を書く時間が取れるのなら、
ついでに先の予定も書けばいいだけなので、
これは単なる言い訳だ。
予定そのものが立っていないので書けない、と考えざるを得ない。

 

受け仕事でも仕事は仕事であるので、本人は仕事をしているつもりであるが、
そういう仕事ばかりだと、本来持っているべき“目的”とは
違った結果が出てくるようになる。

 

私は、自分の将来を自分の意志で決めたいと思う。
自分の将来を人に決められるのは自分の人生を放棄したようなもので、
自分に生を与えてくれた存在(親、先祖、神様、仏様?)に申し訳ないと思うのだ
というのは、ちょっとオーバーか。
いずれにしても、
自分の人生を人の意思に委ねてしまうのは、もったいないと思う。

 

自分のスケジュール、つまり、自分の人生の経過する時間を
自分が“こうあるべき”と考えた目的に向けた使い方をしたい。

 

自分の人生は多分70歳くらいまでだろう。
(太りすぎの私は平均年齢までは無理?)

 

70歳とは、
70歳×365日×24時間×60分=36,792,000分
たった三千六百七十九万二千分しかない。

 

私はもう55歳と3ヵ月半を過ぎた。
あと、14年と8ヶ月半しかない。
(14*365+8*30+15)日×24時間×60分=7,725,600

 

私の人生は、
あとたった、七百七十二万五千六百分しかないのだ。
天からもらった時間の5分の4をすでに使い果たし、
あと20%しか時間が残っていない。

 

この少ない時間で目的に到達できるかどうか、危ういところだ。
受身になって、時間を潰しているわけには行かない。
アグレッシブに目的に向って効率よく時間を使っていかなくてはいけないのだ。

 

焦る気持ちもある。
しかし、その反面、「なるようになるさ」と開き直っている一面もある。
最大限の努力と工夫をしても、出来るものは出来るし、出来ないものは出来ない。
やれるところまでやって、
それが自分の目的に達していない場合でも、
やれるだけやっていれば、多分、悔いは起きないと思う。
やらずに楽すれば、あとで「やれば良かった」と悔いを感じるかもしれないが、
やれるだけやれば、
あとは「なるようになるさ」と平穏な気持ちを持てるような気がする。

 

・・・・
・・・・・
なんちゃって、
さっきから真面目そうなことを書いているが、
実は、昼から東京に向っての新幹線に乗っているのだが、
ライターが壊れてしまったのだ。
だから、
せっかく喫煙席に座ったのに、
せっかくタバコも持っているのに、
ライターが壊れて“火”が着けられないのである。
人が吸うタバコの煙が煙たいだけで、自分は吸えないのは実に情けない。

 

それで、仕方なくパソコンで書き始めたのだが、
最初思っていたより、えらく固っ苦しいことを書き始めてしまったのだ。

 

タバコが据える場所にタバコを持って座っているのに、
タバコを吸えずにいると、
私は、人生を語り始めるらしい。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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