谷 好通コラム

2007年07月12日(木曜日)

1678.前言を撤回したい

東京・羽田から小松空港に向って飛んでいる。
北陸の金沢に行くためで、
たった45分の飛行である。

 

飛行機に乗らず、東京から金沢へ電車で行こうとすると
まず新幹線で名古屋まで出で、
名古屋から北陸本線の「しらさぎ」に乗って北上するのが常套だろう。
あるいは、新潟か長野に新幹線で出て、そこから何らかの在来線に乗るか、
経験が無いのでわからないが、
いずれにしても東京から金沢へは、電車では最低5時間はかかるだろう。
車だと、もうちょっとかかる。
東京⇒金沢のように直線距離は近いのだけれど、
地形の関係で大廻をしなければならなかったりする路線には飛行機が断然有利だ。
東京から金沢へ行こうと思ったら飛行機以外には考えられない。
山があろうと海があろうと、一直線で結ぶ事が出来るからだ。

 

そのせいか、今乗っている飛行機はB777-200というかなり大きな機体だ。
ほんの少しのスーパーシートだけでほとんど普通席のこのB777-200は412席。
B747-400ジャンボの3クラスシートで350席なので、
それを考えると如何にこの機体のシート数が多いのかが分かる。
それが、きっちりと満席である。
座席は3-4-3の組合せで、
今の私はかなり後方で右側の3席の真ん中の席。

 

真ん中の席は久しぶりである。
予約の時に席を指定しなかったのと、
泊まったのが羽田空港の中にあるホテルで、
ホテルを出たら、
そこがもう出発カウンターになっているという超便利なホテルなので、
午前10時の飛行機なのに9時半にホテルを出た。
それからチェックインしたので、当然一番人気のない真ん中の席となる。

 

これからは、特に東京発の飛行機は
予約か発券の時に席を予約しておかなくてはならない。

 

それでも、
たった45分の飛行なので、
ほんの少し我慢すればいいだけと思ったら、
それがそうでもなかった。
隣のおじさんの口臭がひどくて、閉口してしまったのだ。
犬や猫が口内炎になった時のあの臭い、
生ゴミと活きの良くない生魚の臭いが混じったようなひどい臭いだ。
しかもこのオジサン、口を半開きにして口でハァハァ息をしている。
その臭いの中で自分も息をしなくてはならないのは、ただただ苦痛である。
(今、そのオジサンはすっかり寝込んでいる。)
しかし、おかげで、
痛いはずの足の傷の痛みをすっかり忘れてしまったが。
幸先の悪い一日の始まりではあった。

 

 

・・・・・・
・・・・・・・・

 

と、ここから、一日の仕事が終わって、
夜、ホテルに帰って来てから書き始めている。

 

ホテルは、また羽田空港の中のホテル。

 

今日は羽田から小松空港に行って、
金沢で仕事をしたあと、約60km東の富山に行き、
いつもの松倉さんにお会いして、富山空港からまた羽田空港に戻ってきたのだ。

 

どうしてこういうことになったのかと言うと、

 

今日、富山から名古屋に車で(藤村君と合流している)
約4時間かかって帰れば、夜11時か12時になってしまい、
寝るのは多分夜2時くらいだろう。
その上、明日は福山から広島に行くことになっていて、
明日、新幹線で8時くらいの列車で福山に行くとなると、起床は午前6時くらいになる。
これでは睡眠不足になるし、肉体的にもかなりしんどい。

 

そこで考えた。
富山から羽田に戻って、空港のホテルに泊まれば、
午後8時半にはホテルの部屋に入れる。
そして、次の日、
羽田から午前8時半の飛行機に乗れば十分に時間に間に合うし、
朝7時くらいまでは寝ていられる。
家に帰れないのは残念だが、
この方が絶対に楽だし睡眠時間もたっぷり取れる。
これは名案だと思ってスケジュールを変更したのだ。

 

案の定、この試みは大正解であった。
富山から帰ってくる飛行機が羽田に着陸したあと、
ボーディングブリッジに向って地上を走っている時、
こう思った。

 

「ああ、あとは、
このまま空港の中のホテルに直行すればいいだけなんだ。
あと10分後か、15分後、
すぐ風呂に入ってもいいし、
ビールを飲んでもいいんだ。
電車に乗らなくてもいいし、車に乗らなくてもいい。
歩かなくてもいい。
ホテルには何でもあるし、そのままベッドで寝てしまってもいいんだ。
明日の出かける先への電車の時間、駅までの車の時間も、
何も考えなくてもいい。
明日、ゆっくり起きて、朝食をホテルで食べて、
そのまま何十歩か歩けば
空港のカウンターが目の前で、そのままチェックインが出来る。
こりゃ、楽ちんでいいや。
こんな便利でストレスのない出張は初めてだ。最高だね~~。」

 

私は中国の上海に行った時も、
帰る前日は、上海浦東空港のすぐ脇にあるRAMADAホテルに泊まる。
北海道・札幌に行った時も、
千歳空港内のホテルに泊まる。
今は、どこへ行くにもせいぜい1日しか日程が取れないので、
そこへ行った日に、目いっぱい夜遅くまで仕事やその場所の人と話をしたいので、
次の日の朝一番の飛行機で帰るスケジュールとなり、
空港内のホテルに泊まるようになったのだ。

 

しかし、今回のように
名古屋⇒東京⇒羽田空港泊⇒金沢・富山⇒羽田空港泊⇒広島⇒名古屋
こんな日程を組んだのは初めてである。

 

たった三日間で東京と北陸と広島で丸一日ずつ仕事をして、
しかも、全く睡眠不足にならず、むしろ睡眠時間を取り戻した上に、
全くストレスを感じない出張は、ほとんど感動である。

 

前日、傷めていた足の傷も、
金沢のドラックストアで買った抗生物質の入った軟膏を塗って、
大判のバンドエイドを貼っていたら、すっかり腫れも引いて、痛みもなくなった。
もちろん仕事もうまくいったことは言うまでもない。

 

 

さっき、ホテルの風呂に入って、
傷の手当てをして、冷蔵庫のビールを飲んで、
これを、今、書き終わって、午後10時過ぎである。

 

昨日書いた「1677.限界を認める時だ。」を撤回したい。
前言を翻す。
私は、まだ限界ではない。
まだまだ限界など端も見えてもいない。
快適である。最高だ。

 

富山を発つ時、
東京便はやはり満席である。
東京のすごさを改めて思い知る。

 

 

羽田空港に到着、
中部空港ならば乗客のかなりが観光客なのだが、
ここではビシネスマンが多いのが分かる。

 

 

飛行機を降りて空港ビルに向う。
長い距離だが、“動く歩道”が随所にあるので快適である。

 

 

空港ビル到着ロビーの階から、
出発ロビーの階へエスカレーターで上がると、
カウンターがずらりと並ぶ端っこにホテルの入り口があるのだ。

 

 

出発ロビーを三分歩けば、もうホテルの入り口である。

 

 

飛行機を降りて、10分足らずで、安らぎのベッドが目の前にある。

 

 

さぁ、いつでも寝れる。

 

考えてみると、夜、寝れなくなるのは、
次の日に早く起きなければならない出張が控えている時であった。
「早く寝なければ、」と思うと、寝れなくなってしまうだけだったような気がする。
人間、寝るための努力は逆効果なのであって、
明日はゆっくり寝ていてもいいと思うと、逆に、すぐに寝れるのではないだろうか。

 

そのためには空港内のホテルは便利である。
それも、日本国中どこへでも飛んで行け、便数が多い羽田のホテルは最高である。

 

私の限界は、もうちょっと先の方にあるようだ。
いや、まだうんと先の方かもしれない。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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