谷 好通コラム

2007年07月30日(月曜日)

1690.新しいカメラ買った

カメラがやっと戻った。
というより、新しいカメラを買ってしまったのだ。

 

買ったのは名古屋・栄のど真ん中にある家電ディスカウントショップで、
同じCMを何年も前から時々流しているこの地域の店で、
たまたま入ったら、欲しかった「CANON・G7」が置いてあったので、即、買ったのだ。
大枚5万円。
このカメラは人気で、大きなカメラショップでも品切れであきらめていたのだが、
この店ではまだ置いてあったのだ。

 

ラッキーというか、
やっぱりこの店は人気がないので、
客数が少なく、売り切れにならなかったのか、
多分、後者であろう。
お客さんが少ないということは、やはりツライものだ。

 

ついこの間まで、この店も電化製品の大量販売店として繁盛していたが、
ビックカメラとかエイデンの超大型店舗が名古屋にも出来て、
いつの間にか、この店も普通の小型小売店になってしまったイメージがある。
家電のディスカウントショップは、
半端な大きさではもう通用しない。
圧倒的な大きさを持つ競合店舗が出来たら、
ちょっとやそっとの大きさの店舗では、たちまち閑古鳥が鳴くようになってしまうのだ。

 

家電商品の大型店化は、
その商品が本来的に多品種であり、
店舗を大型化すれば、
その分だけ多種多様な品揃えが出来る事にメリットがあるのだろう。

 

買う側からすれば、選べる幅が広くなるというメリットがある。
人々の欲求が多様化したことによって、選ぶ幅が広くなっているからだ。

 

我々のような洗車商売の店舗についてはどうなのであろうか。
カメラや家電品のような豊富な品揃えがあるわけではなく、
元来として、家電品販売のような物販ビジネスではなく、
我々は純然たるサービス業だ。
大きければ大きいほど力のある店舗になるわけではない。

 

たとえば快洗隊では、
たった33坪の大須店は絶対的な客数の少なさを、
他店の2倍以上の平均単価でカバーし、安定した経営を進めている。
100坪規模の知立店と北神戸店が意外に苦戦していて、
もともとの建物の制約があり車の取り回しか苦しい新涯店、五香店も、
実質的店舗が狭いが故の少ない客数の割りには、平均単価は他店と同じくらいで、
採算を取りにくい収益構造になっている。

 

150~180坪の安城店、岡崎店、相模原店、刈谷店が、
採算点を楽々超えるような売り上げを出し続け、会社全体の収益の元になっている。
運営経費は100坪規模の店舗と変わらないからだ。

 

250坪規模の鳴海店、松戸店は、
150坪規模の店舗と同じくらいの処理能力の割りには、経費がかかり、
繁盛感の割りには思ったより収益が上がらない。

 

それ以上の350坪規模の東海店は取り回しが非常に楽で、
今後、大きな成長が期待される。

 

洗車をビジネスとする店舗は、一体どれくらいの広さがぴったりなのであろうか。
現状で見れば150坪~180坪が最適、
30坪の店も面白い。
100坪の店だって考え方次第だろう。
これからの品揃えの進化を考えると、250~400坪規模の店舗にも、
飛躍的な収益の向上を果たしてくれる可能性を感じている。
いっそのこと1000坪クラスの店もやってみたい。
そんな広さがあったら、やりたい事がいっぱいある。

 

今度、400坪の土地が札幌で手配できた。
どんな店が出来るだろうか。
愛知県内にも350坪の土地が手配できそうだ。

 

これからは、これくらいの店舗を何軒か作ってみたい。
今までとは違った発想の店舗が出来そうである。
そんな気がする。

 

一年ほど休憩していた快洗隊の新規出店がまた始まります。

 

この事務所は広すぎる。
無駄に広すぎる。
この事務所が狭く感じるようになったら、この会社も本物であるのかもしれない。

 

 

明日からドイツとハンガリーに旅立つH.オサムこと畠中常務。
太った太ったとみんなに言われ、
「そんなことはない。」と頬っぺたを縮めて見せる。
・・・・・・・
向こうでアホなことをしてこなければいいのだが ・・。

 

 

それを見て、「アホな奴。ムフフフフッ」と、笑う池本常務。

 

 

新任の山口監査役。
代表取締役の罷免権を持っている人。
つまり、私をクビにする権限を持っている人なのです。

 

 

新しいカメラの調子は、なかなかいいですね。
どこで、いくらで買っても、いいカメラはいいカメラなのです。
そこが物販のいい所であり、怖い所でもあるのですね。

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2007年07月30日(月曜日)

1689.思う壺にはまるか

政治については、ここでは書かないことにしているが、
ふと気が着いた事があったので、少しだけ書くことにした。

 

今回の参議院議員選挙では自民党の惨敗であった。
これはあくまでも自民党が負けた選挙であって、
民主党が勝ったわけではないと思う。

 

自民党が負けた要因は色々あろう。

 

高級官僚が税金を湯水のように使う特殊法人などに天下りして
無駄な金が垂れ流しになっていたり、
公共工事の談合などで、明らかに割高な工事費がまかり通っていたり、
使う者などいるわけがない無駄な箱物が無数に廃墟になっていたり、
世界でも稀に見るほどの巨大な借金を国が背負い込んでいたり、
今の政治と行政の仕組みが、
明らかに理不尽であって、狂っていることはみんな知っている。

 

しかし、それでも、
一人一人の人たちは
政治は悪いと思っていながらも
自分が所属している組織が支持した候補に投票したり、
地元にお金を持ってくるという代議士に投票したりで、
政治と生活は別だと思っていた。
それが大人だとも、

 

それが、今回の社会保険庁の無能力とデタラメな運営によって、
払わされた年金、つまり老後のための貯金であるはずの年金が、
どっかへ行っちゃった。となって、
みんなものすごく不安になった。
もう、地元へ国の金を持ってくる人とか、どこの組織の人とか関係ない。

 

 

自分で汗水たらし働いて稼いだ金を、
「この分は、国が預かって置いてあげるからね。」
と、否応なしに半端じゃない金をピンハネしておいて、
「あんたが年とったら、年金という名前で、毎月返してあげるね。」
と、言ったくせに、
「あれ? あんたの預り証がどっかへ行っちゃった。
預ったデータを失くしちゃったんで、
あんたが証拠持ってこなけりゃ払えなくなっちゃった。」

 

というわけで、
無理やり貯金させられた金が、どっかへ行っちゃった。
という前代未聞の不祥事があったのに、
阿部総理や政府の人たちは、
お役所の無責任役人がよく使う「建て前の話」ばかりを言っていた。
「責任を持って全部お支払いします。」って言ったって、
預けた金、
つまり、貸した金を返すのは当たり前であって、
誰だって、借金返せって言われれば
「必ず返します。」と口では言うに決まっている。

 

貸した金を、借りた奴が
「誰から、いつ、いくら借りたのか分かんなくなっちゃった。」
なんて言ったと思ったら、
「お金は全額返します。私を信じて下さい。」
などと言ったって、誰が信じるものか。

 

それが何千万人分もの金だ。
これが銀行ならば、
とりあえず、これから先に金を預ける銀行は変えるでしょ。
「いくら預かったのか分かんなくなっちゃった。」
「分かんないけど、でも、絶対全部返します。」
なんて当たり前の建前ばかり言っている銀行に、これからもお金を預け続けますか?

 

その上、その銀行員が、
訳の分からない暴言を吐いたり、
申告をちょろまかしたりした行員がぞろぞろ発覚したら、
その銀行に預け続けますか?

 

とりあえず、これからお金を預ける銀行は、誰でも変えるでしょ。

 

それで、「生活と政治は別物とするのが大人だ」と思っていた人も、
今まで預けた金が
「誰から、いつ、いくら借りたのか分かんなくなっちゃった。」で、
無くなってしまうかもしれない事態になったら、
政治は、実は生活そのものだったということに気が着いて、
「○○銀行を別の銀行に変えよう。」と同じ感覚で、
「自民党は、やめとこっ」と、
主に民主党に投票したのではないかと想像するのです。

 

阿部さんや自民党の人たちが「絶対に支払うのが私の責任です。」なんて言っても、
そんなことは当たり前の事であって、
建て前だけの言葉と一つも変わらない。

 

自民党は惨敗したわけだが、
敗北がはっきりしたあとの記者会見で、
阿部さんが
「国民の皆さんのご判断を厳粛に受け止めた上で、国づくりをより進めて行きたい。」
というような言葉を、
くり返し、くり返し、インタビュアーの質問に対して喋っていた。

 

どこまでも、建て前しか言えない人のようだ。
上っ面の建て前の言葉そのものが、
バカな役人のようで、信頼を失った元凶であることに気が着かないらしい。

 

深刻な不安を持っている時に、
一番腹が立つのが、建て前しか言わない奴だ。
何を言っても建て前の言葉しか返ってこない時、絶望的な怒りを感じる事がある。

 

最初、民主党の「生活が一番」とは何とも政治っぽくないスローガンだと思ったが、
国民の不安がどこにあって、今どのような状態であるのかを
見事に射抜いたスローガンであった。
そういう意味では民主党は勝ったとも言える。

 

阿部さんは小沢一郎の思う壺にはまった。
しかも、それに輪をかけて、
敗北後の発言にまで阿部さんは「建て前」だけを繰り返すとは、
ますます、小沢一郎の思う壷どころか、ど壷にハマったような気がする。

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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