谷 好通コラム

2007年08月16日(木曜日)

1707.暑い暑い日の恐怖

昨日、本社で幹部会議を午後4時までやって、
そのまま名古屋駅から新幹線に乗って新横浜へ、
そして新横から横浜線に乗って相模原駅まで行った。

 

電車は混んでいて座れず、約40分間立ちっぱなしであった。
いつもは座れるので、いすに座っていろいろと考え事をしたり、ウトウトしていると
15分か20分ぐらいで相模原に着いてしまう感覚だったのだが、
立っていると、しんどくって時間の経つのが遅く、
新横浜駅から相模原駅まで約40分もかかることに初めて気がついた、
移動時間の感覚なんて意外といい加減なものである。

 

駅に迎えに来てくれた酒井店長の車で
快洗隊・相模原店に行ったのだが、
時間が遅くなり、閉店直前でお客様の車はもう一台もなかった。
それでも、みんなの写真を撮って、店の写真も撮って、
それからみんなで中華料理を食べに行った。
そこでの話が面白かったので、今日ぜひ書きたいと思ったのだが、
!!
カメラを忘れてきてしまったのだ。

 

昨日は新横浜駅近くのホテルに泊まって、
朝、熊谷まで移動し、
新しい快洗隊・オープン直前の嵐山(らんざん)店を訪問した。
それから千葉に移って快洗隊・五香店、松戸店を訪問して、
みんなと話をして、どこの店でもバシバシと写真を撮りまくって、
とてもいい写真がいっぱい撮れたのに、
同行してくれた田中次長の車の中にカメラを置き忘れてきてしまったのだ。
今は、東京から帰りの新幹線の中。

 

あ~~、今日はいっぱい写真を載せたかったのに、
その写真が一枚も手元にない。
まったくもって私は大ボケである。

 

暑さにボケていたわけではないはずなのが、
やっぱりボケていたのだろう。

 

さっき田中次長から電話があって、
宅急便でアイ・タックの事務所に送ってくれたそうだ。
明日中には手元に戻ってくるそうなので、それからみんなの話を書くことにする。

 

 

それにしても今日も暑かった。
本当に頭がボケてくるほどの暑さであった。

 

後で聞いた話だが、
午前に行った熊谷では午後40.9゜Cに達したのだそうだ。
40.9゜C!
日本の最高温度を更新。

 

私がいたのは午前10時半近く、
午前とはいえ下がコンクリートだったので、
たぶん、36゜C~38゜Cはあったのであろう。
熊谷駅の2階から階段を下りる時、ちょっと目が眩んだのはそのせいかもしれない。
私は自分が暑さにここまで弱くなったかと、自分を責めたが、
まさか40.9゜Cになった場所にいたとは知らなかった。

 

昨日に続いて何十箇所もの日本国中の観測地点で
観測記録史上最高の温度を記録したとテレビで言っていた。

 

これは本当に恐ろしいことだ。
ここ何年かで、何度も史上最高記録の温度を更新しているように思う。
地球温暖化が確実に進行していると考えるのが自然だろう。

 

いつも思うのだが、
「地球温暖化現象」という言葉は絶対に良くないと思う。
「温暖」とは「あたたかい」という言葉で、
肯定的であり、快適さを表す言葉だ。
この現象は人類のみならず地球の生態系全体の危機を確実に招く現象であって
もっと危機感を持った名前をつけるべきだ。
たとえば、
「地球灼熱化現象」とか、「地球熱地獄現象」とか。

 

私は、現在55歳。
あと50年はとても生きられない。
あと40年?
いや95歳は無理だろう。
あと30年?
デブな私には85歳もなかなか難しいところ。
せいぜいあと20年というところか。
こんな不健康な生活をしていれば、ひょっとしたらあと10年かもしれない。

 

だから、
この地球灼熱化現象は、あと10年、20年では、
人類の危機とまでは行かないだろうから、
私にとっては、たぶん、「暑い夏が続いていやだなぁ」で済んでしまうだろう。

 

しかし、若い皆さんはそうは行かない。
たとえば50年後の地球がどうなっているか、想像がつかないが、
ひょっとしたら、
「今日の東京の最高気温は45゜Cを越して、観測史上最高を記録しました。」
なんてニュースを聞くことになるのかもしれない。

 

馬鹿げた話に聞こえるかもしれないが、
現実に東京都心のビル街では、ヒートアイランド現象に加えて、
高層ビルが立ち並んで浜風が入らなくなり、
“42゜C”ぐらいまで上がっているということを聞いたことがある。
気象庁が発表する気温とは、あくまでも風通しのいい緑のある場所での観測であって、
灼熱のアスファルトの上ではないのだ。

 

そんな気象庁の発表で、将来「最高温度が45゜℃を記録した。」などという時は、
ビル街のど真ん中では軽く50゜℃を越していることだろう。

 

真夏になったら50゜Cを越す日が毎日続くなんてことになったら、
もはや人間が文化的に生きていける限度を越しているのではないか。

 

とすると、
そんな熱地獄のような暑さから逃れるために、
そのころ首都は東京から札幌とか稚内に移っているに違いない。
日本の人口の70%が北海道に住んでいる。
何んてこともあるのかもしれない。
人口14億人の中国では、
8億人ぐらいがモンゴルに集中するのかもしれない。

 

熊谷での40.9゜Cは、そんな想像があながちデタラメとも言えない恐怖を連想させる。

 

宇宙140億年の歴史、人類百万年の歴史、
その中でたった100年ぐらいの機械文明の社会。
人類100万年の歴史のたった1万分の1の100年で、
人類は自らの繁栄の引き換えに、灼熱の地獄の中で滅亡の危機を迎えつつある。
何十年か後のCO2を5%カットが節減目標とか、そんなのんびりしていてもいいのだろうか。

 

もっとも、私はあと10年か20年くらい生きるだけなので、
灼熱の地獄を見ることはないだろう。
世の政治家の人たち、経済界の人たちも、
あるいはアメリカの実力者たちも比較的年寄りが多く、
どうせあと20年も生きることはないだろう。
だから、みんな灼熱地獄の苦痛は受けなくてもいいのだろうが、
若い人たちは、そうは行くまい。

 

年とった権力者、実力者たちの金儲けに踊らされていると、
ひどい目に合うこと間違いなしなのだ。

 

「かったるくて、選挙なんかいってられるかよ」なんて言っていずに
若い人たちこそ、灼熱地獄の恐怖を自らのこととして考えなくては、
ひどい目に合うのは、君たち若い人たちに間違いないのですぞ。

 

 

 

それにしても今日はもう16日。
お盆の間もずっと何かをやっていたので、
もうお盆が終わってしまったことに気がつかなかった。

 

昨日の終戦記念日。
ある人は「終戦ではなく、敗戦記念日と言うべきだ。」とも言うが、
戦争に勝ったとか負けたとか、
そんなことは、本来的に戦争を始めた権力者の次元での問題であって、
圧倒的に多くの人々にとっては、
憎むべき理不尽な戦争が「終わった日」であることに違いなく、
戦争によって亡くなった膨大なる数の人々の、
無念と失意の中での死を痛切に悼む日であろう。
私はそう思う。

 

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2007年08月16日(木曜日)

1706.刈谷店の行方は?

今月、快洗隊刈谷店が苦戦している。

 

今月14日現在の洗車売り上げで、
刈谷店  2,504千円
安城店  2,573千円
相模原店 2,526千円

 

三店が毎日のように、
抜きつ抜かれつの激しいデッドヒートを繰り広げ、
どの店長も絶対にトップを譲らないと力が入っている。
安城店の柴田店長にはトップを取ったら
個人的に飯をおごるからとそそのかし、
今日の夜、相模原店に行って何かたくらんでくるつもりだ。

 

刈谷店、危うし。

 

刈谷店には7月の人事異動で、岡崎店から村藤店長が来ている。
彼の負けん気も半端ではないので、
このデッドヒートは最終日まで持ち込まれる勢いなのである。
楽しみだ。

 

刈谷店はこの9月でちょうど10年目を迎える。
その5年前にSSとして建てられたこの店は築15年となっていて、
老朽化がかなり進んでいる。
特に正面のパラペット部分が日焼けに弱い赤い塗装になっており、
正面から見た店全体がくすんで古びた感じが強調されていて、
一言で言えば、見た目が“みすぼらしい”雰囲気なのだ。

 

実績においては、いつも独走であった刈谷店が、
安城店と相模原店に肉薄されているのは、
そのせいもあるのかもしれない。
速く改装しなくてはと計画が進み
来月9月の半ばから工事にかかる。
約一ヶ月の工期で工費は約1,500万円、かなりの大改装である。

 

刈谷店の新しいコンセプトは、プレミアム品質。
今までの快洗隊から一段とプレミアム性の高い店舗にしたいと考えている。
もちろん店構えを目新しくしただけでプレミアム性が高くなるとは思っていない。

 

一番肝心なのは商品の品質アップなのであろう。
今の快洗隊では、
「洗車」が一番ベーシックな商品であって、
一番たくさん売れている商品である。
その洗車から手を加えたいと考えているのだ。

 

従来からの極上手洗い洗車は、
「純水」を使った上で「ベーシック洗車」と名づけ、
作業時間を5分短縮する。
価格は据え置きである。
そして、その上の商品として「プレミアム洗車」を設定し、
純水を使った上で、作業項目をかなり増やし、
従来の手洗い洗車にプラス5分余分に時間をかける。
価格はMサイズで3,500円を見当にする。

 

10年前に刈谷店をスタートさせた当時は、
手洗い洗車そのものが珍しい存在であったし、
“極上手洗い洗車”の商品レベルも、当時としてはずいぶん高いものであった。
それが、手洗い洗車自体が普及してきて、
当たり前の存在になってきて、
かなりのレベルの手洗い洗車が増えてきている。

 

アイ・タック技研の活動として
全国のSSの手洗い洗車のレベルアップを図ってきたのだから、
そのこと自体は一つの活動の成果として喜ばしいことではあるが、
快洗隊のその極上手洗い洗車が、
いまや中途半端なレベルの商品になってしまったと感じているのだ。

 

洗車のスペシャリストとしての快洗隊は、
そろそろ、もう一つ上のレベルの洗車を目指すべきと考えたのだ。
それを「プレミアム洗車」として、
これからそのマニュアルを作り上げていくことになった。

 

 

きっかけとなったのは、一通の手紙。
高級外車に乗られている女性で、
洗車とキーパーをしたのに、
ホィールがきれいになっていないとの抗議をいただいた。

 

極上手洗い洗車、およびキーパーでは、
アルミホィールのダストをきれいに取り去ることをマニュアルとしていない。
水でさっと洗い、軽くスポンジで触った程度で落ちる汚れを取るまでで、
ホィールクリーナーを使って汚れをきちんと取る作業は
「ホィールクリーニング」として別メニューにしているのだ。

 

特に外車のブレーキはパッドカスがたくさん出て、
さっと洗っただけではきれいに落ちない場合が多い。
でも、ちょっと強めに触れば必ず落ちるケースがほとんどだ。
それを洗車の一環としてやってしまうのか、
別途の作業ホィールクリーニングとしてやるべきなのか、
その基準を一定にすることが出来ず、店舗によって、あるいはスタッフによって、
対応にバラつきが出ているのが現状だ。

 

そこで考えたのが、
レギュラー手洗い洗車とプレミアム手洗い洗車を分けてメニュー化し、
レギュラー洗車ではホイールは洗車作業の中で、
ラ・モップと水で触るだけ、
プレミアム洗車では、
ゴシゴシ擦らなくては落ちない汚れは別途「ホィールクリーニング」としても、
一応、ホィールクリーナーを使ってホィールスポンジで擦り、
取れるだけ取るとする。
その上に、ボンネットの隙間から、
トランク、ハッチバックの隙間まで洗い、
フューエルリッドなどずいぶん細かい部分に手を入れる。
その他にもいろいろあるが、
どんなに車をきれいにしている人にも
きちんと満足していただけるレベルの洗車を作り上げ、
そこまでやると、さすがにMサイズで2,000円は採算が合わないので、
それをプレミアムな洗車として、今までの洗車の上の商品として設定する。

 

こんな考え方をキーパーや室内清掃にまで広げ、
お客様の幅のある欲求に応えていこうと考えた。

 

それをまず、9月から10月にかけて改装する刈谷店で実施してみたい。
お客様にうまく受け入れていただけるかどうか
何でもやってみなければ解らない。

 

洗車ビジネスの先頭を走っている快洗隊とアイ・タック技研として、
どんどん新しい試みを実行していくのが責務と考えている。

 

安城店と、相模原店に肉薄され、
ある時には岡崎店におびやかされるようになってしまった
見た目で“みすぼらしい”刈谷店が、
改装と、新しいプレミアムメニューでどこまで生き返ってくるか。
スタッフのスキルアップと、接客などのレベルアップがどこまで出来るか、
勝負である。

 

すっかり古くなって、赤の塗装が焼け、見た目で“みすぼらしく”なった刈谷店。

 

 

今年の四月、無事高校を卒業して正社員になってくれた鈴木君。
先回の彼の写真の紹介で、まだ、高校生と書いてしまい、
「僕、高校卒業したんですよ。」と、注意されちゃいました。頼りになる存在です。

 

 

北海道からやってきて、酷暑の愛知を初めて経験している鹿討(ししうち)君。
ぐったり参っているかと思ったら、とても元気でホッとしました。

 

 

7月から快洗隊のボスになった石川誠部長。
「とにかく現場に入って、現状を把握したい。」とがんばっている。

 

 

誰からも信頼される杉浦店長代理。
彼なしでは、これからの快洗隊を考えられません。

 

 

竹内君は元々素質と経験が十分な男で、ホープの一人である。

 

 

店長のアイルトン・村藤はたまたま休暇であった。

 

新しい刈谷店のアイデアスケッチ

 

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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