谷 好通コラム

2007年09月30日(日曜日)

ご心配をおかけしました。

今は、日曜日の夜9時ごろ。
昨日痛めた胸の痛みもずいぶん無くなって、
どうやら骨にひびが入っているようなことはなさそうです。

 

ご心配をおかけしました。

 

今日一日、ゴソゴソ動かず、
ずっと座ったままパソコンで仕事をしたり、
時には横になったりして静かにしていたので、
多分、すっかり良くなってしまいました。
ぜんぜん平気です。

 

明日からまたバリバリと仕事をします。

 

 

右の写真は、
事故直後に痛いのを我慢しながら撮った自分の写真。

 

できるだけ普通の顔をしようとしていたのですが、
やっぱり痛そうなのが、
なんとなく分かって変ですね。

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2007年09月30日(日曜日)

1741.やっとやめる気になる

昨日も仙台SUGOでGTIカップレースの練習日としていた。
走行枠が午後からであったので朝はのんびりとホテルを出て、
午前10時にサーキット到着。

 

ゆっくりと準備して、午後1時から1本目。
1本目は畠中君が走る。
昨日に比べてセッティングを硬めにし、
タイヤは減っている前輪とそうでもない後輪を入れ替えて出て行った。

 

1本目のベストは1分46秒5。
昨日より0.5秒の前進である。
新品タイヤならば、あと1秒は稼げるので予選は1分45秒台を出せるだろう。
45秒台ならば、予選もかなり前にいけるはずだ。
タイムスケジュールの関係で、
1本目のあとすぐに、今度は私が走ることになっている。
乗り換えるときにドライバー交代の練習もやってみた。

 

2本目を走るためにコースを出たのは1時30分。
タイヤが減ってきているために、車の挙動が落ち着かないが、
それでも5周目に1分48秒6が出て、昨日のタイムをほんのわずかだけ越す
サスペンションはやはり固めが良さそうだ。
体が慣れてきたところで徐々にタイムを上げようとするが、
車のアクセルオンとオフでの挙動の変化が大きくなってきて
(コーナリング中、アクセルオンは車が真っすぐ行こうとし、オフでは内側に巻き込もうとする。)
ちょっとコントロールに手を焼くが、
それでも一つ一つのコーナーが理解できてきて、もう少しのタイムアップは可能に思えた。

 

しかし、ハイポイントコーナーの一つ目で
コーナーに入るためハンドルをちょっと切ったら、
不意にインに巻き込んで大きくショートカットしてしまい、冷や汗をかく。
ブレーキを残した状態での車の向きを変えようとするときの挙動が過敏になっている。
タイヤのせいなのか、
カップレース常勝の浜崎選手が、
フロントとリアのタイヤは位置交換をしないほうがいいと言っていたが、
そのせいかもしれない。
ショートカットした時、縁石またぐ形になり、車の底でゴンっという音がしたが、
衝撃はまったくなかったのでそのまま走る。
次の周回でも、
どこかのコーナーでインの縁石をまたぎ土煙を上げた。
どうもおかしい、自分の思ったところに車が行かないのだ。
この周を回り終ったところで、ピットインしようかと迷ったが、
走行枠の終わりの時間に近く、
とりあえず様子を見ながら最後まで走ろうとピットロードへの入り口を通り過ぎた。
昔、どこかでこんな事があったような気がふとした。

 

次の周、アクセルのオンとオフによる挙動の変化に気を使って、
1コーナーから2コーナーは、かえってアクセルオフの巻き込みを利用して上手く回れた。
調子に乗って3コーナーでも試すがそうはうまく行かない。
脱出時に思ったより大きく膨らむ。
ヘアピンは慎重にパスして、
ダブルシケインでは1つ目をパスして、
2つ目もリズムに乗ってパスしようとしたが、
大きく縁石に乗り上げてまるでショートカットしようになってしまった。
高い縁石ではあったが、今度は底を打つ音はしなかった。
「うーん?おかしいな?」と思いながらも、
先ほど失敗したハイポイントコーナーが近づいたので、神経をそちら向ける。

 

ハイポイントから下りの長いバックストレートを抜け、
鋭角の「馬の背コーナー」を抜けたら、
ゆるい左コーナーが2つ続くSPコーナー。
ここは、かなりのスピードが出ているのに外側にコンリートの壁が近く、
なかなかスリリングなところだ。
しかし上手く抜けることが出来ると、逆にすごく気持ちのいいコーナーでもある。
1つ目の左コーナーを抜け、
アウトに膨らみながら外側の平らな縁石に右側を乗せて、
2つ目に視線を移そうかというところで、不意に車が大きく左に巻き込んだ。
アクセルをオフにするところではない。
なすすべもなく内側のグリーンに突っ込み、そのまま内側のカードレールにまっしぐら。
まったく何も出来なかった。

 

かなりのスピードでガードレールが迫り、
怖いと思う間もなく、運転席側からガードレールに突っ込んだ。
目の前に真っ白なガードレールがはじけ、
大きな衝撃が来る。
ドアと自分の体の間に腕が入って、右胸を圧迫し
鈍く痛みが走る。

 

あとで車とガードレールのへこんだ場所を見ると、
右前を軸にガードレールにぶつかったあと、
はじかれて、右後ろからもガードレールにぶつかっていたが、
2度目の衝撃は憶えていない。

 

車が止まったのはコースの上であった。
少しの間呆然としたが、
それでも車を動かしてコース脇の芝生にまでは出せた。
「おっ自走できる。良かった。」と思ったが、それ以上は動かない。

 

動かなくなった車の中で、
しばらくじっとしていた。
胸が苦しくって、少しの間、息をするのがつらくて、
しばらくは動けなかったし、動けるようになっても動きたくなかった。

 

これまでにしよう。
これで、やめにしよう。

 

やっとレースをやめる気になった。

 

もう、そろそろ限界だ。

 

 

何故こうなったのか解らないのだ。
こんなことが何回も続いている。
前の周、2つ目のシケインを何故乗り上げたのか解らないし、
その前の周、ハイポイントコーナーをショートカットしたのも不意であって、
その前に「しまった。」と思うようなミスもしていない。

 

今思うと前回の富士戦、ストレートエンドでフルブレーキングしながら1コーナーに入る時、
突然、車がインに取られて1コーナーをショートカットし、
大田中選手の車に激突した時も、
何故ああなったのか解らないところがある。
あのことについて書いた私のコラムの文章から
進路妨害をしようとして運転を誤ったと取れると指摘をいただいたことがあって、
自分で読み返したら、確かにそう読めないこともない。
しかし、私は進路妨害などしようと思ったは一度もない。
そうまでして勝ちたいとは思わない。
どうしてああなったのか自分でもいまだに解っていないところがあって、
解ってないのに無理に説明しようとするから、ああいう誤解を招く書き方になってしまったのか。
いろいろなことを思い、文字に手を入れた。

 

 

いずれにしても、
自分で予見できない状態で、
コーナーのインに巻き込まれるミスが何度も続いているわけだ。
自分の車の異常な動きが理解できず、予見もできないとしたら、
一人で走っている分には自分の車が壊れ、
自分が傷つけば済むが、
レースは他の車と競うわけで、誰にどんな迷惑をかけるかわからない。
こんな状態でレースに出るわけにはいかない。

 

コース脇に止まった車の中で、
「もう、やめなきゃいかんな。」と思った。

 

 

車は前と後ろのサスペンションとも表から見えないところで壊れていて、
本番のレースまでの短い時間で直るかどうか解らないが、
とりあえず仙台のワーゲンのディーラーに持っていってもらって直すことになっている。
修理が間に合えば14日の決勝には、畠中君一人で出てもらうことにした。
欠場も選択の一つだが、
今シーズン情けない結果ばかりであって、
ボロボロになりながらがんばってきた?25キーパーGTIが、このままではかわいそうだ。

 

最後に、バリバリの速いドライバーに乗ってもらって、一旗上げさせてやりたい。
それで終わりにしよう。

 

私の胸は、今日になっても痛いが、
肋骨が折れていたり、ヒビが入っていたりしていることはなさそうだ。
昨日の夜に比べて、痛みがひどくはなっていないから。
平気、平気である。

 

 

追伸
今回ぶつかって車が止まった場所は、
去年、エンジンが壊れて止まった場所とまったく同じであった。
不思議なことだ。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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