谷 好通コラム

2008年01月01日(火曜日)

1810.明けましておめでとうございます。

新年明けまして、おめでとうございます。
旧年中は、皆様よりひとかたならぬお力を賜り、またご支援をいただきましたことを、
深くお礼申し上げます。

 

本年も「日本に新しい洗車文化を」を大きな目標とし、
すべての力を合わせて皆様と共に前進して行くことを決意しております。

 

日本における洗車シーンはこの2008年に大きな転換期を迎えており、
新たなるビックバンが起こる時が来たと強く認識しております。
この転換期に私たちに何が出来るか、
既成の考えにとらわれず
お客様に軸足を置いた新しい発想を構築しなければならないと考えています。

 

 

 

[ビックバンが間近に]

 

約150億年前、量子的に励起した真空がビックバンを起こし、
私達の今の宇宙が出来たそうだ。
量子的に励起した真空とは、どういう意味なのかよく解らないが、
いずれにしても、一見何もないところから突然ビックバンが起こり、
この地球の何億倍×何億倍×何億倍という質量を持った宇宙が出現したとは、
私たちの想像の域をはるかに超越している。

 

そんなビックバンにたとえるのはいかにもオーバーな話だが、
洗車の世界でも、現在ほとんど見えていない需要が、
今にも爆発寸前になっているような気がする。
その背景には、
1.自家用車が一般消費者の隅々にまで行き渡り、
多くの消費者にとって自家用車は最も大切な持ち物の部類に入っている。
2.車のキレイについては、ドライブスルー洗車による「さっと速く、安く」と
「時間と金がかかっても、きちんとキレイに」の両極に分化する傾向が一層進んでいる。
3.カーディーラーによる新車コーティングが普及し、
「車はコーティングするもの」という意識が一般的な意識となって広がった。
4.本物志向が強くなっている。
5.コーティング後のケアとメンテナンスには消費者自身の手間を要している。
6.自家用車を持つ消費者の半数以上が、いまだに自分で車を洗っている。

 

このような背景が、
「洗車が出来るコーティングプロショップ」というコンセプトを掲げ、
新しい形の快洗隊として改装オープンした「キーパープロショップ快洗隊・刈谷店」が
成功を収めつつある要因ではなかったのだろうか。

 

快洗隊刈谷店の改装オープンには、
従来のお客様リストで「刈谷店が再オープンします」というDMを送り、
近隣には約30,000枚の再オープンのチラシを新聞折込しただけ。
一切の値引きもプレゼントもなく、改装オープンしただけである。

 

初日からいきなり1日50万円の洗車売り上げがあり、二日目も同様。
これは当初、約1ヵ月半店舗を改装工事で閉めていた間にキーパーメンテナンスなど、
やって欲しい洗車・コーティングが常連客に溜まっていたからとも思っていたが、
以降も、平日が約20万円、土日が45万円のペースが続き、
12月16日には早くも400万円の洗車売上を突破、前年同日対比185%の勢いで、
この店舗の販売ペースが本物であることが分かってきた。
年末間近の25日を過ぎると洗車中心の販売となって一挙に単価が下がり、
結果的に12月の合計は853万円と平凡な記録に終わったが、
全体としての平均単価は3割上がり、人時生産性も5,000/人時を超えた。
これが何を表しているのか。
まず高額コーティングの台数が異常に多いことに気が付く。
刈谷店の改装は店舗の一番前の目立つ部分に
ガラス張り(実際はポリカーボネイト製)のコーティング用ピットを建築したことである。
このピットを造ったことによって、テント、洗車場が移動したが、
あくまでも目的はコーティング用ピット。
コーティングを施工する車と施工技術者を、道路を通る人にも見てもらい、
コーティング作業をショールーム化したものだ。
また、店舗カラーを赤と黒のつや消しにして高級感を出した。
「大切なお車を、万全な環境の中でじっくりと施工いたします。」
「大切なお車の洗車もお任せください。」
洗車・コーティングのお客様による仕上がり確認はこのピットの中で行う。
そして、お客様が店舗から出て行く時はピットの透明な扉を上に跳ね上げて、
お車がしずしずと出て行くという演出だ。
加えて、「純水洗車」という強力な新メニューが色を添える。
こんな店舗コンセプトにお客様が敏感に反応した。

 

今の世の中は多くの人がプレミアム好きである。
ご自分の車がカッコいいガラス張りのピットの中でコーティング施工されている姿は、
それだけでプレミアムであり、高い品質を感じていただける。
何よりも大切に思っている愛車が、
道路のみんなに見られながらきれいに仕上がっていく姿は、優越感にすら結びつく。
カッコいいガラス張りの美容室で、
みんなに見られながらヘアーセットを受けるあの女性の姿と重なる。

 

 

かの昔、朝・昼・晩ごはんはお母さんの手料理で、
それが当たり前であり、外食は贅沢な行為であった。
しかし昨今、住宅地のお昼のレストランは奥様たちでいっぱいであり、
ビジネス街でもほとんどが外食、土日などは家族連れでどのレストランも満員である。
それもちょっとおしゃれな店が大人気。
かの昔、家庭での食事が当たり前であった時代には
考えられなかったような今の外食産業の隆盛ぶりが「受けるサービス」の定着を物語たり、
洗車においても、現在50%以上の人が自分で洗っている状況が、
今後、「受けるサービスとしての上質なコーティングと洗車」に
大きく変わっていくことを予感させる。

 

数年前まで、洗車機による洗車しか「受けるサービス」はなく、
愛車を手で洗いたい人は自分で洗うしかなかったが、
全国の多くのSSで「手洗い洗車」が提供されはじめて、
今、その手洗い洗車サービスを受ける人は全体の5.7%~10%まで広がった。
(調査方法によって差がある。)
絶対数からすればまだまだ少ないが、0%から生まれた5.7%には大きな意味がある。
ゼロから生まれたビックバンの前兆のように。
それは、品質ではなく数を求めた手洗い洗車が消えたことでも分かるように、
ユーザーは「手洗い洗車」に高い品質を求めたのであり、
その結果が5.7%(約400万台)の手洗い洗車ユーザーを作り上げたのだ。
彼らは、自分が洗うよりももっとキレイになるはずのプロの洗車、コーティングを求める。
そんな彼らが高品質な品揃えと質感の高い環境を備えた快洗隊・刈谷店に、
大挙して来た。平均単価8,000円以上が彼らが求めているキレイの質を表している。

 

 

今まで、受けるサービスとして高品質洗車とコーティングを、
受けるべき店舗がなかったために表面化せず、
あたかも「真空」のように、何も無いように見えた大きくのお客様が、
一挙に表面化した。ビッグバンが始まったのである。

 

 

二つ目の大きな可能性。
「純水快速ドライブスルー」

 

 

 

もっと手近に大きな可能性。
「純水プレミアム洗車」

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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