谷 好通コラム

2008年01月14日(月曜日)

1820.ひかりと共にボツ、ボツと登る

1昨年の1月、
もう30年以上も前から登り続けていた山の上にある福王神社に登るのを
体力的にもう無理だと思って諦めていたら、
酒部君が代わって登ってくれた。

 

だから、昨年の1月は、
やっぱり自分で登らなくてはと思って挑戦してみたのだが、
重い体重のせいもあり、それ以上に足の筋肉が落ちてきており
上まで登るのがものすごくつらかった。
頭の血管が切れるのではないかと思うぐらい鼓動が高まり、
たぶん血圧もひどく上がっていただろう。

 

だから、
今年はお正月を外して、
山の途中まで車が上がれる今日(13日)行くことにした。

 

本当は下から登らなくてはならないのだろうが、
出来ないことを無理してやっても
みんなに迷惑がかかるかもしれないし、昨年の苦しさは忘れられない。
まっいいかと、
車で途中まで登ることにしたのだ。
それと、今までは、
まだ若いのにみっともないという見栄もあって、
(近所のお年よりは農業で鍛えているからか70歳くらいでも平気で登っているので)
1本の竹杖しか使わなかったが
今年は素直に、石畳の参道からは2本の竹の杖を使うことにした。

 

そうしたら、
たぶん去年の10分の1のしんどさだっただろう。
嘘のように楽々と上まで登れてしまったのだ。
ボツ、ボツと両手で竹杖をついて、ボツ、ボツと登ったら、
私にとっては年に一度の難行のようにつらかったあの山登りが、
「あと、10年はいけるな。」と思うほど楽に登ることができた。

 

人間、無理はしちゃイカンな。
素直に自分を知るべきなのだろう。
そして素直に自分の限界を受け入れるべきなのだろう。

 

無理して若い者や、
農業で鍛えたたくましいお年寄りと一緒のことをしようと思っても、
それは無理なことなのだから、
所詮、出来ないので、
長く続いた事自体をやめようと思ったことのほうが、潔くなかった。

 

自分の能力に合わせ、
最初を端折って、ボツ、ボツと登ったら、
いとも簡単に登ることが出来たのだ。
変にこだわるよりも、この方がよほど潔いか、そんなことに気がついた。

 

これは、今年一年の自分に対する啓示なのかもしれない。
形にこだわらず、
こうあるべきだという概念にとらわれず、
自分の出来るペースでボツ、ボツと行こうと思う。
今年のお正月からずっと、そう思わせられることが続いた。

 

30年引き続けたおみくじ(一昨年さぼったが)も、
「吉」の一文字。
その内容も、東京に新しい活路を開こうとする私を予見するようなことが書いてあり、
それを「吉」としていた。
私は、神道を信じているものではなく、福王神社に信仰する者でもない。
ましてや占いを信じるわけでもないが、
これはこれで嬉しいもので、肩から力が抜ける思いだった。

 

このコンクリートの長い坂をはるか下から自分の足で登ると、本当につらいのです

 

石畳の階段が続く参道に入ってから。

 

眼下、遠くには濃尾平野が広がる。

 

杉の大木がうっそうとしている。神社はもっともっと上である。

 

村の神社、毘沙門天の副王山神社

 

それに「ひかり」と同行で登れたことがなおいっそう嬉しい思いだ。

 

 

午後、帰って来てから、
みんなの顔が見たくて、
「東海店」「鳴海店」「大須店」「甚目寺店」に行ってきた。
みんな、いい顔をしていた。

 

 

東海店と鳴海店に行った後、もう日が暮れた大須店には古味君と忍者服部君がどうしてもの用があった大野店長の代わりに店を守っていた。

 

 

甚目寺店の堀店長は髪を短く切って、思いっきり男っぽくなっていた。

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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