谷 好通コラム

2008年02月23日(土曜日)

1853.男臭くお父さんらしい男

私の娘の亭主は刑事をやっていて、
まだ三十歳台だが、ただいま警部補。
といってもキャリアではない。
たたき上げでここまでやってきている。
今年は転勤することが確定していて、まだどこに配属されるか分からないが、
一度は駐在所勤務か交番勤務をしなければならないということで、
そのいずれかだと言っていた。

 

私はこの亭主を非常に気に入っている。
というよりも、とても感謝している。

 

彼は妻の父親である私や私の会社の事などまったく当てにせず、
自分の力で家庭を造り上げ、支えている。
別にこだわってそうしているわけでもなく、それが当然のこととしているのだ。
頼りになるお父さんとして、
お母さんは力あるお父さんを敬愛し、
子供たちはそんなお父さんが大好きだ。
お父さんは家を支える力であり、権威であり、法律なのだ。
だからお父さんなのだ。
そしてお母さんは愛であり、子供を育み、お父さんを支える。
それが人の家庭の源風景なのではないか。
変則的な場合があったとしても、原点はやはりそこではないか。

 

お母さんである私の娘は、
お父さんである彼のことを悪く言ったことがまったくない。
ただの一度もない。
とことん信頼すると自分で決めたのだろう。

 

しかし世の中には、
自分の亭主の愚痴を自分の親に話したり、
最悪にも、自分の子供に「お父さんみたいな大人になっちゃダメよ。」
と言ったりするお母さんもいる。
それが、自分も、亭主も、子供も不幸にしていることに気がつかないことが、
最も不幸な悪循環を作る元凶になることがある。
女が男をお父さんの位置から引きずりおろし、
男は男であることを捨てる。
あるいは、男が、男であることを捨ててお父さんであることをやめ、
女に従属する安楽(あるいは地獄)を選択するのかもしれない。
そんなことが不幸の連鎖の始まりなのではないだろうか。

 

お父さんは、家庭を作り出し、支える力であるべきであり、
力ある権威であり、時には法律でもあるべきなのだ。
そのお父さんを支えるのが、お母さんの敬愛であり、信頼なのであろう。
その関係が、健康な家庭を作りだし、身も心も健康な子供たちを育むに違いない。
そんなことを思った。

 

男くさく、無骨ではあるが、
お父さんがお父さんらしい我が娘の家庭は、お父さんである彼のおかげである。
わたしは彼に何も言うことはない。ただ感謝するばかりである。

 

 

北陸への道は、この時は降っていなかったが、今年は雪が深そうだ。

 

 

北陸路は嵐のように風が強く、日本海が荒れていた。
グリットのサーファー日向君はこんな写真を見ると涎を流すのであろうか。
おお恐。

 

 

ひな祭りの小さな人形セットの前で、
たぶん意味は分かっていないだろう
お父さんがお父さんらしい親の子共達。

 

 

子供は正真正銘の天使である。

 

 

いや? 時には悪魔か?
特に、アイスクリームを食べた後は。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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