谷 好通コラム

2008年05月05日(月曜日)

1908.ちょっと、どいてくれんかなぁ

後ろを全く見ないドライバーがいる。
前がずーっと空いているのに、
追い越すまでもなく、ゆっくりと追い越し車線を走り続け、
後ろから来る車が前に行くことを阻んでいることに気が付かないドライバー。
あるいは気が付いていても全く気にならないドライバー。
多分「制限速度内で走っているんだから、私は別に悪くない。」
と思っているのだろうが、
本当は立派な(?)交通違反なのだ。

 

道交法には、二車線以上の道路を走る時「キープレフト」という原則があって、
前の車を追い越す以外は、原則として左車線を走ることが法律として決まっている。
「左車線を走る車を追い越すことなく、右側の追い越し車線を2分以上走る行為」は、
何とかという名前の れっきとした交通違反なのだ。

 

自分がやっていることで、
周りが被っている影響に気が付かない人。あるいは気にならない人。
周りの状況がどうなっていて、
自分が周りに対して何をしているのか、気が付かない人、
あるいは気付いても、気にならない人。
ひょっとしたらこういう人をK.Y. “空気が読めない人”と言うのかもしれない。

 

自分がしていることが周りの人にどういう影響を与えているのか、
これが解らないと社会生活が成り立たず、
人の上に立つことも、なかなか成功することもままなるまいと思うのだ。

 

たとえば、
自分が喋った言葉を相手がどう受け取り、
相手の人が何を感じ、どう思ったのか、
そこが解らないと、あらゆる人間関係がうまく行かない。
友達関係も、夫婦関係も、親子関係も、会社での人間関係も、上下関係も、
話が通じないのだから、うまく行きっこない。
だから、お客様との関係も難しい。
自分がお客様に説明した事と、
お客様が受け取った事に食い違いがあった場合、
ひょっとしたら嘘を言ったことと同じになることもあるだろう。
すると、お客様は「騙された」と感じ、「二度と来ない」と決心し、
「あそこは嘘つきだから・・」と、親切心で知り合いに忠告するだろう。
こんなことが何回かあれば、その店の地域においての信用など木っ端微塵になるだろう。

 

言葉とは、
人から人に物事を伝えることが役目なのだから、
喋った人が何を言ったのかに意味があるのではなく、
相手がその言葉をどう受け取ったかに意味がある。

 

接客とは、
スタッフがどういう言葉を発し、どういう動作をしたのかに意味があるのではなく、
お客様がそれをどう受け取り、どう感じたのかに意味がある。

 

商売とは、
店側が何を売りたいかを考えることではなく、
お客様が何を欲しいのか考えることである。

 

説明とは、
説明する側が何を説明したのかに意味があるのではなく、
説明された側が、何をどう理解したのかに意味がある。

 

提案とは、
提案する側がなにを言ったのかが問題ではなく、
提案を受ける側が、それをどう受け取り、どう考えたかが問題である。
また、提案とは、
その提案が、提案する側の利益のためにあるのでは意味がなく、
提案を受ける側の利益につながるものであれば、提案としての意味がある。

 

自分の側からしか物を考えられない人。
自分の欲求からしか自分の動機になり得ない人。
自分の動機でしか行動できない人。
自分が何を話し、どういう言葉を発したかにしか興味がなく、
相手がその言葉をどう受け取り、相手がその行動で何を被ったのかに気が付かず、
あるいは気が付いても、気にならない人。
残念ながら、
相手はその人の言葉によって、
その人の思い通りのことを理解しなかったし、感じなかっただろう。
また、その人の行動によって、
相手には、その人の期待通りの効果をもたらさなかっただろう。
むしろ、その人を独りよがりな言動をする人として、
自分が害を被らないように、みんな用心するだろう。
そんな事があるとするなら、それは自分では気が付かない、自分の最も損な所であって、
危ない所でもあるのだろう。
また、この危険は、
自分では気がつかないことに、この問題の深さがある。

 

追い越し車線を走っていて、
後ろから来る車のことが気にならない。
後ろに行列が出来ても気にならない。
そんなところが、自分に思い当たる節があったとしたら、
ひょっとしたらその人は、そんな危険がある人かもしれないですね。

 

サンデードライバーが道路を占領している今日、そんな妄想を持った私でした。

 

 

しかし、それにしても快洗隊は不思議なところだ。
雨が降っている中、鳴海店に行ったら
案の定、店長は雨の日休暇であったが、
(雨の今日はどの店でも店長はほとんどいない。)
ピットの中に、1BOX車の「室内丸ごとクリーニング(約10万円)」が入っていた。
「明後日の引渡しなので、今日は実績に上がりません。」と言いつつ、
なかなかの今日の数字を言っていたし、
甚目寺店で、酒部部長が
「ペイントミスト除去と磨き、ダイヤモンドキーパー」をやっていると聞いて、
甚目寺店に冷やかしに行ったら、
伊東チーフが「今日はクリスタルキーパーのフルコースが2台と、
ホワイトキーパー室内清掃です。」と嬉しそうに言っていた。
酒部部長がやっていた「ペイントミスト・・・」は明日以降の実績になるらしい。
しかも、その脇のピットでは、
なにやらマスキングテープが施された1BOXカーと、
軽のワゴン車の中では、堀店長がウィンドフィルムを嬉々として施工していた。
彼はウィンドフィルムが大得意なのである。

 

出足がちょっと鈍かった今月の甚目寺店、
雨の今日、しっかりと貯金を溜め込んでいた様子である。
電話で聞いた安城店も岡崎店もなにやらやっていたようだ。
多分、他の快洗隊でも同じようなのかもしれない。
雨の日はお手上げであった昔の快洗隊の面影はもう何処にもない。

 

 

私は滅多にほかの人のブログについては書かないが、
今日の知立店のブログには笑った。
店長と裏店長、飄々とした伊東チーフ。奴らみんな面白い!最高だ。

 

追伸
私が後ろの車のことを気にするのは、
迷惑をかけているのを心配してではなくて。
「覆面◎▲カー」を気にしているからだろうと陰口を聞いている人!
・・・・それもそうだが、・・・・それもあっちゃイカンのかね。あとで話をしよう。

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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