2008年06月18日(水曜日)
1945.仙台は寒かったが燃えた
昨日、大阪から仙台に来る飛行機の中で、
「仙台は出発地(大阪)より10度低い温度です。
皆様、風邪をひかれませんようご注意ください。」
と言っていた。
今回の研修会は
三日連続の移動を繰り返すけっこうハードなスケジュールなので、
なるべく軽装を心がけ、
すべてを上着なし半袖のシャツだけで過ごそうと考えた。
最初の大阪はそれで良かったのだが、
仙台は思ったより涼しく、というより寒くて
昨日の夜は空港からホテルに直行し、
その地下で食事をして外には出て行かなかった。
今朝ホテルを出て、
仙台市の端にある営業所(トレセン)に着き、
その涼しくて爽やかな空気に、
思わずロス アンジェルスを思い出した。
以前、ロス アンジェルスはパームツリーの印象で亜熱帯のイメージを持っていたのだが、
ロス アンジェルスは沖を流れる海流の影響で、
いつも涼しく、空気も乾燥していて非常に爽やかな土地である。
クーラーを取り付けている家が非常に少ないと聞いた。
仙台も、そこまでではないにしても非常に気候の良い所である。
夏は東京などよりかなり涼しく、
冬になっても、裏日本のようには雪は多く降らず、
降っても、温度がそれほど低くならないのですぐに溶けてしまう。
仙台は日本の中でも最も住みやすい気候の都市であると言える。
大きな会社に勤めていて、
転勤で日本全国を回る人たちがいるが、
仙台の気候の良さに惹かれて家を建ててしまう人も多いそうだ。
それだけ気候の良い仙台も、
それに慣れてしまうと、それが当たり前になって、
冬は寒いし、夏は暑いと愚痴になる人もいるのは不思議だ。
「東北の人は家の土地が広く自宅で洗う人が多く、
ガソリンスタンドで洗ってくれる人が少ない。」
という話をよく聞いて来た。
ところが今回、
全国の一般ドライバーを対象としたアンケート
「車のボディケアに関する意識調査」を実施してみたら意外な結果が出た。
「自家用車のボディケア(洗車・WAX・コーティング)の方法は?」の問いに、
「自宅等で自分又は家族が洗車する。」と答えた人は、
最低が”関東”で、30.5%
最高が”東海”で、52.7%
“北海道/東北”は、44.2%であった。
土地の値段が高く、持ち家比率の低い”関東”が
自宅等で洗車をする人の率が最も低いのは理解できるが、
私たち快洗隊の本拠地である”東海”が、
自宅等で洗車をする人の率が最も多いのにはびっくりした。
それに比べれば”北海道/東北”は、その中間であり、
「東北の人は家の土地が広く自宅で洗う人が多く、
ガソリンスタンドで洗ってくれる人が少ない。」という言葉は当たらないことになる。
逆に、
回答「ガソリンスタンド、洗車屋などで”手洗い洗車”で洗ってもらう。」
に対しては
”東海”の率が日本で一番高かったのは、
少しは、私たちの本拠地での活動が影響しているのではと嬉しかったりする。
私たちか持っているお客様に対する概念、
あるいは思い込みと、
実際のお客様の声を集計した数値では、双方にかなりズレがある場合がある。
私たち”売る側”が持っているお客様の意識に対する思い込みは、
売る側としての期待が入ることもあるし都合が入ったり、言い訳が入ることもある。
だから、アンケートなどでお客様の意識を直接聞いて見ると
そのズレの大きさに驚くことになるようだ。
私たちが関わっているガソリンスタンド業界は、
今、自信喪失の時代のような気がする。
みんな、それぞれにお客様から信頼されているブランドを背負って
商売をやっていることを忘れているのでないか。
そう思うことがある。
ここに大きなズレがあるのではないか。
今、カーディーラーさんが新車を販売する時、
「▽▲□※▲コーティング」とそれぞれに名前をつけたカーコーティングを施工して、
その結果、日本国中の乗用車の約半分がコーティングをすでに受けてしまった現実がある。
それに対して、ガソリンスタンドの人たちは、
「カーディーラーは信用があるから」とか、
「ガソリンスタンドでは信用がないから」とか、
「新車販売時にやられてしまっているから」とか、
「しょせんガソリンスタンドでは洗車までしかお客様は買ってくれない」とか、
すでに負けてしまっているような認識が見えてしょうがない。
しかし、今回の一般消費者へのアンケートでは、違う結果が出ている。
すでにコーティングを施工している人が、
次回もコーティングをする意志を持っている人が81%もいる上に、
次回のコーティングは、ガソリンスタンドで受けたいと思っている人が2倍に増え、
プロショップで受けたいと思っている人が3倍に増えて、
全体では45%を越え、
次回もカーディーラーさんでと思っている人とほぼ同じ比率になっている。
私たちが実施した広告代理店を介したWebアンケートに変な偏向はない。
お客様の生の声がそう言っているのだ。
カーディーラーさんで施工販売されたコーティングでは
ほとんどが「メンテナンスはご自分でお願いします」というスタンスだが、
一般のユーザーさんは、それが「面倒だ」と圧倒的多数の人が思っている。
コーティング後のケア(洗車)や、
メンテナンスをやるインフラを持っていて、
気軽に来店できるガソリンスタンドや、
洗車の出来るプロショップで、
次のコーティングはやってもらおうと思っている人が急増していることは事実である。
その意味で信頼をもらいつつあるのだ。
特にガソリンスタンドは、
日本国中の人がほぼ100%知っている元売りさんのマークをつけ、
ほとんどの人から「信頼出来る」と思われている。
カーディーラーさんに負けるものではない。
「カーディーラーは信用があるから」とか、
「ガソリンスタンドでは信用がないから」とか、
「新車販売時にやられてしまっているから」とか、
「しょせんガソリンスタンドでは、洗車までしかお客様は買ってくれない」とか、
すでに負けてしまっているような認識は、
完全に間違っていると、私は断定したい。
お客様の意識が、
「今度のコーティングはケアとメンテナンスが出来るSS/プロショップで」である上に、
我々は「上質な手洗い洗車」「メンテナンス」を
行う能力を持ったスタッフと設備を持っている。
お客様の欲求を受け入れるだけのインフラをすでに持っているわけだ。
あとは高価格なコーティングを安心して受けられるブースと、
お客様への告知と、経営者とスタッフの”自信”だけなのだと思う。
たったそれだけなのだと思うのだ。
決して大きな設備投資ではない。
一番難しい”人の能力”を作る部分においては、SSはすでに先んじて作り上げている。
この利点を活かして、SSは残りの要素を開発すべきではないのだろうか。
お客様への告知、ブース、
そして何より、SS経営者とスタッフ達の”自信”を作り上げること。
今日は仙台。
先日の大阪と同様、教室に入りきらないほどの人たちが燃えた。
明日は東京、今回は出席者が多いので2班に分けたが、昨日、今日に増して満席になりそうだ。 すでに東京のホテルにて。
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