谷 好通コラム

2008年08月21日(木曜日)

1998.☆飲み会をやりましょう☆彡

さぁ、いよいよ2000話までにあと2つまで来た。
といっても多分あさっての2000話は、
本当は2000回目の話ではない。
最近ではあまりなくなったが、以前は「番外編」をよく書いたので、
もうすでに2100回目の話くらいにはなっている。
加えて、昨年まで約5年間続けてきたレースの「スーパー耐久シリーズ」で、
「スーパー耐久参戦記」とか
「へなちょこレース参戦記」を書いてきたので、
それまでを合わせると2500以上の話は書いてきただろうと思う。
だから、2000といっても、
カウンターを着けて書いてきた話が2000になるというだけ、と言えばそうだ。

 

それでも2000話は2000話である。
どうのこうのと言いながら、その日が来るのを素直に楽しみにしている。

 

明日は仙台に日帰りの出張で、
あさっては本社でずっと仕事をすることになっている。
多分、明日も明後日も書いて2000話を書く事になるだろう。
何を書こうか。
でもあまり、気負わないほうがいい。

 

 

1000話の時は
ちょうどスーパー耐久シリーズの「十勝24時間レース」に自分も出場している時で、
そのゴールを1000話にしようと、
999-1、999-2、999-3と、999話でずいぶん引き伸ばしをしたが、
1000話そのものは、なぜかあまり記憶に残っていない。
大したことでもないことを書いたような気がする。
あの頃はずいぶん頑張って書いていたので、
1000話は感動的なものにしたかったことは憶えているが、
気が抜けたようなことを書いたような気がする。
「十勝24時間レース」が終わって
それにまつわる色々なことで納得いかないことがあったからである。

 

こう書いてきて、もう忘れてしまっていたことを思い出した。
「まっ、いいか」

 

 

ついでにもうひとつ思い出してしまった。

 

へなちょこレーサーであった私が
十勝24時間レースに出るなんて無茶なことを考えたので、
やはり体力ぐらい多少は着けておかねばと思い、
本気で減量をやった。
当時93kg(今と同じ)あった体重を、二ヶ月で86kgまで落としたのだ。
ボクササイズというフィットネスを運営しているプロデュースの今井さんに、
たくさんのアドバイスと指導を受けて生まれて初めての減量をした。

 

減量は色々なことをやるが、要は「高カロリーなものを食べない」に尽きる。
大好きな「カツ丼」なんてとんでもない。最悪だ。
だから私は、24時間レースの前日まで絶対に「カツ丼」は食べないと誓った。
意志の弱い私も、目標が24時間レースに出ることなので
少なくとも二ヶ月間は「カツ丼」を食べずに、
無事に目標の85kgに近いところまで減量に成功したのだった。

 

待ちに待ったレースの前日、
予選が終わって帯広市内のホテルに戻って来てから、
「よ~~し、カツ丼を食うぞッ。」と街に出た。
しかしカツ丼を食べさせてくれるような食堂が中々見つからない。
あるのは「ブタ丼」の店ばかり。
そうだ、帯広は「ブタ丼」の発祥の地であり、「ブタ丼」が名物なのだ。

 

「似たようなものだから、ブタ丼でいいじゃない。」と連れは言うが、
そんなものではないのだ。
人一倍食い意地の張っている私が、約二ヶ月間も「カツ丼」を我慢したのだ。
「絶対に”カツ丼が”食いたいっ」と、とりあえずコンビニに入ったら、
弁当コーナーに「カツ丼」があった。
冷えたカツ丼があった。
迷った。
しかし、「カツ丼食いたい」モードはすでに最高レベルであり、
夢に見たカツ丼を目の前にして、
私は冷静さを欠いていたのか、つい、
弁当コーナーのその冷えたカツ丼に手を出してしまった。
「チンして下さい。」とレジンで温められたコンビニのかつ丼は、
それでもとてもおいしそうであった。

 

ホテルに戻って、そのカツ丼を食べた。
それは、まるで夢に見たカツ丼の味とは似ても似つかぬもので、
肉は硬く、卵は固まりきっていて、
ごはんは汁でふやけきり、最低であった。
・・・・・・・・
「二ヶ月も頑張って、我慢して、そのあげくに、こんなまずいカツ丼を食ってしまった。」
情けなくて、惨めで、まずくて半分残したカツ丼を見ながら、涙が出てしまった。
レース前日に、これでは情けない。

 

忘れていた情けない話を思い出してしまった。
「まっ、いいか」

 

 

何かの区切りが来たとき、
ここまで頑張ってきたのだからと、
その区切りを楽しみに、感動的に迎えようと期待するのは良くない。
区切りは、その人の個人的な区切りであるだけで、
それが感動的かどうかは、その人の個人だけの問題である。
だから、その記念すべき区切りに何かあって
その区切りを台無しにするようなことが有っても、それは仕方ないのだ。

 

だから私も、
自分の一つの区切りである2000話に何も期待してはいけないのである。
自分に「よう、やったよな」と、ボソッとつぶやけばいい。

 

でも、7年近くかかって2000話になるのだから、
みんなといっぱい飲む理由ぐらいにはなる。
明後日か、明々後日かちゃんと2000話になったら、
どこか場所を考えますから、
いつか、飲み会をやりましょう。

 

お祝いでも何でもなく、ただの飲み会を企画しましょう。
誰でも、歓迎。
たくさんの人が読んでくれて、ここまで来られたのですから、
この飲み会、感謝を込めて、おごりますよ。
場所と、日にちと、時間は、
2000話が終わってから考えて、ここでお知らせします。
ぜひ、たくさんの方、飲みに来て下さい。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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