谷 好通コラム

2008年08月23日(土曜日)

2000.心穏やかにありたい

いよいよ2000話である。
心穏やかに、静かに、しずかに。

 

初めてこれを書き始めたのは、
2001年1月22日
「第1話 復活の日」であった。
6年と8ヶ月前、快洗Jr.が出来た頃
仕事中、ちょっとしたトラブルで前歯をごっそりと折り
話すことが仕事であった私にとって絶望的な心境にあった時、
堀田歯科さんという名医と出合って
「インプラント」を施術してもらい、見事に私の前歯が復活した話。

 

あれから2000回、ほぼ毎日のように書いたわけだ。
私は句読点の打ち方がヘタだったので、
最初の頃は句読点なしで文章を書いていた。
でも、このままじゃイカンなと思って途中から打ち始めたが
今でも句読点にはいつも苦闘している。(^^♪

 

たくさん、たくさん書いているが、
私には基礎的な文章力が無いので
プロの人が書いた文章を読むたびに
自分の文章が下手なのを思い知らされ、
ひどく劣等感に苛まれる事もたびたびである。
しかしこれだけ書いていて、せいぜいこんなものだから
もう進歩はしないのだろうと思い、あきらめて恥をさらしている。

 

特に、同じブログの「電車オヤジ」の大貫さんはプロの物書きだけあって
いつも「こんな文章が書けたらいいなぁ」と思って
真似して見るが、ぜんぜん似ていない。
そういえば、私は小学校の頃から国語が苦手だった。
だから仕方がないので、勘弁してもらうしかない。

 

パソコンを打つにしても、
私はいまだに「ひらがな打ち」である。
今から20年以上前、ワープロの頃から文章は機械で打っていた。
自分の字が下手なのでそうしていただけなのだが、
あの頃は「JIS打ち」といって、
いわゆる今の「ひらがな打ち」が当たり前だったのだ。
それがワープロからパソコンになっていった頃
「ローマ字打ち」が当たり前になって来たのだが、
「絶対、JIS打ちの方が早い。」と
頑固にローマ字打ちに転向しないまま今に至り、
若いみんなからは、私の打ち方を化石のように見られている。
(私の尊敬する大貫さんもひらがな打ちらしい。)
もう一生、ローマ字打ちに転向することはないだろうが、
パソコンのキーボードからいつか、
ひらがな表記がなくなるのではないかと、それだけが心配な私である。

 

私は凡人だ。
つまらない煩悩を山ほど持っている凡人なので、
腹が立って感情的に書いたこともあるし、
恨みごとを書くこともある。
遠回しに自慢話をしてみたり、言い訳をすることもある。
自分の思ったことや感じたことを、出来るだけ素直に書こうとすると
余計にそういう傾向は出る。
しかし、
自分で思っていることを文字にしていくと、
客観的な文章になる過程で、
自分で思っていることが正しくないことに気がつくことも多い。
書きながら、ふと気がつくことも多い。
書かなかったら気が付かなかっただろうこともいっぱいあった。
そういう意味では、
書いてきた自分と、書いていなかったかもしれない自分では
ずいぶん違う自分になっていたのではないかと思い、
書いてきて本当に良かったと思っている。

 

たくさんの事を書いていると
間違ったこともいっぱい書いてしまって
叱られることもある。
でも、そのことで、自分の間違いを知るわけであって
かえって、すごく得をしたような気がする。

 

長い間書いていると色々な縁も出来て、
ビジネスの役に立ったこともあるし、
自分のことを知っていただいて、
嬉しかったことも良かったこともいっぱいあった。
書いていなかったら無かっただろう経験もいっぱいした。

 

この6年余りの間に、
信じられないほどたくさんのことがあった。
自分自身、過去の文章を読み返すと、
よくもまあこんなに激しく動いて生きてきたものだと感心する。
別に生き急いでいるわけではないが、
暇な時間も、潰すような時間も、みんな勿体なくて
少しでもたくさんの人と会って、
いっぱいの所に行って、たくさんのことをやって、
話して、聞いて、見て、少ない時間を精一杯使いたかった。

 

私にはあとどれだけの時間が残されているのだろう。
もう十分に生きた。
いつ、自分の持っている時間を打ち切られても後悔はない。
しかし、まだどれだけかの時間が残されているのならば、
その時間をどうやって使っていくか。
やりたいことや、やらねばならないと思っていることは
今までやってきたことの何倍もある。

 

今まで生きて、十分に生き、十分のことをやらせてもらった。
これ以上ありがたいことはない。
十分に感謝している。
それでも、まだ時間が残され、
もっとやる事が出来るのならば、もっともっとたくさんのことをしたい。
自分がやるべきだと考え、
やるべきと思ったことはたくさんある。

 

まだ私に時間が残されているものならば、
もっともっと深く感じて生きているって素晴らしいことだと感じたい。
もっと深く、深く、感じて心穏やかになりたい。

 

がさつで、落ち着きがなく、
我を張り、嫉妬することもあり、
人の痛みを忘れることも多い私だが、
いつか、
心穏やかになって
人のことを思いやり、
あらゆるものを心から愛することが出来るようになる日まで
生きられたら、
これ以上のことはない。
何もない。心の底からそう思う。
煩悩の塊の私だから、それがとても困難なことだから、
困難なことと解っているので、
2000回目だから、照れを隠さず、
本当に思っていることを書いてもいいではないか。

 

 

さぁ、2,000話を書き終わりました。
飲み会をやりましょう。飲みましょう。
早速計画しますので、もうちょっと待ってください。
必ず飲みましょう。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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