谷好通コラム

2008年10月04日(土曜日)

2029.さぁ、どうしたものか

約7年前、インターネットが広がりはじめ、
「IT革命」の本がベストセラーになり、
世間の会社がホームページを作るのが当たり前になってきたころだ。
我が社でもホームページを作るかどうか
「さぁ、どうしたものか」と迷っていた時、
当時、営業の課長であった鶴見君が、
「とりあえず、作るだけ作りましょうよ。作って見てから考えればいいじゃないですか。」
と、背中をポンと押してくれた。

そうして、とりあえず作ったホームページに
[プレシデントコラムはじめの一歩]というコーナーがあって、
「とにかく更新することです。いつ見ても何かが更新されていることが肝心です。」
そう言われて、
とりあえず100話まで必ず毎日欠かさずに書くことを決めた。

[プレコラ]に付いていた「はじめの一歩」とは、
ボクシング漫画から取ったわけではない。あの漫画が始まる前につけた名前で、
「初心忘れるべからず」と「何事も成すためにはまず第一歩目から」と言うような意味。
途中からブログ形式に変わった時に、ただ単に「プレコラ」とした。

いずれにしても、
とにかく100話まではきっちりと毎日書こうと始めて、
あれから約7年、
「とりあえず今日も書こう」が続いて
とうとう2,000話までなった。
一つ一つの話のたびに、
「とりあえず、書こう。」で書き始めて、
書きながら考え、思いもよらぬストーリーが出来上がったこともよくあった。

「とりあえず、やる。」
「とりあえず、書く。」

逆に「いつか、やろう」は、
「いつまでたっても、出来ない」と同義語である。
「やらなくっちゃ」とか「やりたい」と思ったら、「とりあえずやる」ことだ。
あるいは、
「いつやる。いつやり始める」と
スケジュールに入れ込んでしまうことも早道のひとつ。
“やる”ためには、
まず、やる事をスケジュールに入れることを、やる。ということになるだろうか。

「2,000話にこじつけた飲み会」は、
7年間書き続けたけじめに何かやろうと考え始め、
でも何をやればいいのか、
何をやっても自分のやったことを自慢するようなものはイヤだし、
だいいち照れるし、どうしようかと迷っていて、
「まっ、とりあえず飲み会でもやるか。」と言い出したことで、
とりあえず、これを読んでくれたことがある人に
自由に集まってもらって、飲んでもらい、騒げたらいいなと思って、決めたこと。

そして、とりあえず、まず日にちを決めて、
「いつ、どこで、何時から飲み会をやります。」とここで書いて、
集まっていただけた人だけで、何も考えず飲もうと思った。

昨日、その「飲み会」をやった。
・・・・大騒ぎであった。

会場は結婚式の二次会などをやるための
「飲み放題、食い放題」の貸しルームみたいな所で、
90名定員とあったが、いすがぎっしりと並べられてとにかく狭い。

いろいろな人が集まってくださった。
いつもお会いしている人、久しぶりにお会いする人、遠くから来ていただいた人、
それから、会社の仲間たちがぞくぞく来てくれて、
65名の予定が、90名分の椅子に座る場所がなくなるぐらい来てくれた。

全体の3分の2はわが社の営業や快洗隊の連中で、
連中は飲んだら歯止めが利かないのがいっぱいいる。
だから大騒ぎ、大騒ぎ、バカ騒ぎ、大騒ぎ。恥ずかしいほどの大騒ぎであった。
わざわざ来ていただいた社員以外の
「2,000話」のために来ていただいた人達は面食らったのではないか。
本当に申し訳ない。

特に、せっかく素敵な「今岡友美さん」のJAZZボーカルの場面で
しっとりとした曲の場面でもやっぱり大騒ぎで、今岡さんには本当に申し訳なかった。

静かな飲み会などあるはずもないが、
みんなが“勝手”に用意してくれた“出し物”で、
私の出る間はほとんどなく、たまにマイクを奪って、
自分で“勝手”にブログのことを話し始めても、とてもシンミリなんてことにならない。
大騒ぎである。

実に3時間余、飲んで、騒いで、
終わりごろはほとんど泥酔状態。
「3,000話まで書いて、今度はサイパンで飲み会をやろう。」
「3,000話、3,000話、3,000話・・」の大合唱に、
「ぜったい、2,999までしか書かんぞ、俺は。サイパンにはぜったい行かん。」と、
抵抗するのが精一杯であった。

しかし、
前日、大府店に集まって大根踊りを練習してくれたという快洗隊の連中、
結局、よく解らなかった出し物をやってくれた連中、
仕事が終わって駆けつけてくれた連中。
いっぱいの花束とたくさんのプレゼントもいただいた。
心のこもったメッセージもいただいた。
このブログのシステムを作ってくれたアップルプルの人が、
このブログの膨大な写真を一括で見られるシステムをプレゼントしてくれた。
いろんな手配と準備をしてくれた経営企画の連中。
「プレコラを読んでるぞ」だけでわざわざ来ていただいた人達。

ありがたい。
本当にありがとう。

しかし、
「3,000話まで書いて、今度はサイパンで飲み会をやろう。」と騒いだのは、
主に、先日社員旅行でサイパンに行った会社の連中だ。
あいつらをまたサイパンに連れて行くために、
これから私はこつこつと3,000話まで書くのか?
「さぁ、どうしたものか。」