谷 好通コラム

2008年10月09日(木曜日)

2034.私はとことん運がいい

一昨日の夕方、店長会議のあと、
関東快洗隊営業部の賀来部長と一緒に名古屋を出て、
東京に着いたのはもう8時を過ぎていた。
賀来部長は東京駅からそのまま自宅に帰る。多分、久しぶりの早い帰宅であるはずだ。

 

関東での営業部の仕事の世話をしてくれるのが鈴置部長。
この日も東京駅のヤンマービルの下で待っていてくれた。
そのままホテルに行っても良かったのだが、
まず新小岩の東京営業所に行くことにする。
まだ誰かがいるはずであるし、
それが独身組であれば晩飯を一緒に食べようと思ったのだ。

 

営業所に残っていたのは、
独身の関東販売1課の山迫課長と、そのスタッフ鳥巣君。
既婚者の佐藤君もいたが、
「たまには奥さんのところへ早く帰ってやりなよ。」と帰す。

 

だから晩飯を一緒に食べたのは、
私と鈴置部長と、山迫課長、鳥巣君の四名。
食べた場所は、営業所から歩いて2分の「昼・喫茶店」兼「夜・居酒屋」で、
みんなには「喫茶店で飲もう」で通じる。
ここの料理はすごく美味しいのだ。
それに、なぜか知らないがいつも何かをおまけしてくれる。
昨日飲んだ時は「枝豆をドンブリいっぱい」と「生ビールを4杯。」をおまけしてくれた。
4人でさんざん食べ(山迫・鳥巣は半端でなく量を食べる。)、飲んで8,000円。
何か間違っているのではないと思うくらい安い。
それに、みんなと酒を飲みながらご飯を食べ、みんなの話を聞くのは楽しい。

 

ホテルに入ったのは午後11時50分。
インターネットで予約をしてあるので
遅く行っても安心だ。

 

それに、うんと遅く行くとイイことがあるのだ。
ホテルへの予約は必ず「スタンダートのシングルルーム」なのだが、
ほぼ100%、フロントでこう言われる。
「シングルでのご予約でしたが、ツインのお部屋にお泊りいただきます。」
ホテルの平日はツインとかダブルの部屋の予約が少ないので、
夜遅くチェックインすると、
余ったツインとかの部屋に回されるのだ。もちろん、料金はシングルのまま。
部屋はうんと広い。(この日はツインであった)
しかし私にとってホテルは寝るだけなので
広さはほとんど関係ないのだけど、
ずいぶん得した気分にはなる。

 

翌日、つまり昨日は新横浜の駅の隣のホテルに泊まったが、
ここでもチェックインしたのは夜12時ちょっと前。
ここではスペシャルツインの部屋に回された。
いや~~豪華な部屋であった。
それでも1泊8,000円は、ラッキー以外の何物でもない。

 

私は運が強い。
じゃんけんや、ギャンブル、ゲームは、からきし弱いが、
仕事のこととか、生活の面では極めて運が強い。

 

昨日は相模原店の近くの中華で晩飯を食べ飲んだ。
一緒だったのは相模原店の高橋チーフと、上溝店の中村チーフ、
それに札幌から応援の後藤君。
いつもなら店長たちもいるのだが、
この日は予定が不安定だったので、相模原店に行くこと自体を言ってなかった。
だから柴田、洒井両店長ともお休みで、
たまたま夜8時の時間に店にいたメンバーだけになったのだ。

 

たまにはこういう組み合わせで飲むのもいい。
普段のペースとは一味違うペースで話を聞けたし話すことも出来た。
また店舗の違う角度からの話も聞けたのは良かった。
両チーフとも店長への信頼は厚い。
これからは、店長会議だけではなく、
チーフミーティングもぜひ開かなくてはイカンな。
それで、もっともっと店舗を良くすることが出来ると気が付いた。
運が良かった。

 

私は運がいい。
昨日の夜、相模原の3人と賀来部長で食べた中華は、
本当の現地での中華をよく知っている私が
「これは本物の中華だ。」と太鼓判を押す旨さであった。
まさしく現地の味と香りと臭さと辛さがその店にはあった。

 

 

一昨日の夜から今日にかけての関東では、
大切な仕事も出来たし、
大きなチャンスにつながる縁もできた。
初めて営業中の板橋店にも行き、
いくつかのことを学んだ。
素晴らしい新店候補の物件を三件も見ることが出来たし、
私たちの違うスタンスの洗車事業を経験することも出来た。
大切なお客様の本拠地にはじめて行けたし、
久しぶりに大貫君に会って本格的な復帰の目途も立った。
優秀な人たちが集まる大きな会合でお話をすることが出来て、
また、たくさんの大切な人との縁が出来た。
充実していて本当に良かった。

 

先週はほとんど本社にいて、いっぱいの仕事をしたが、
本社にいて見えてくることと、実際にその地に行って見えてくることは違う。

 

私はとことん運がいいのだ。

 

 

 

昨日の相模原での本物の中華屋さん「敦煌」で。

 

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2008年10月09日(木曜日)

2033.人の話、聞く耳持たず

昨日の朝、お袋の顔が腫れ苦痛にゆがんだひどい顔をしていた。
歯が痛くなって、腫れがひどくなっているらしい。
近所の歯医者さんに行って入るのだが
何度行って治療をしてもらってもひどくなる一方で、夜も眠れないというのだ。
可哀想を通り越して、悲しくなってしまう。

 

「僕がいつも行っている“堀田歯科”に行ってみようよ。
堀田さんは信じられないほど上手な歯医者さんで、うちの会社の連中も
何人も堀田さんで助けられていて、堀田歯科に行って本当に良かったと言っている。
たまには息子の言うことも聞いて、行ってみなよ。」
かなり一生懸命に口説くが、
堀田歯科は守山区という少し遠い所にあるので
「送っていってもらうのが申し訳ない。」と、
なかなか行こうとしない。

 

そして、その日も近くのA歯科に行ったが、
A歯科の先生は「ここが痛いんです。ものすごく痛くて夜も寝れません。」
とお袋が懇願しても、
まともに聞きもせずにとっととどこかへ行ってしまって、
痛み止めの薬を2錠くれただけだったそうだ。
お袋の落胆振りはひどく、
「やっぱり、その守山区の堀田歯科というところへ連れて行ってもらおうかな・・。」
と力なく言うので、待ってましたと
すぐに堀田歯科さんに電話を入れる。

 

急な予約でも、お袋の切羽詰った状況を言うと快く引き受けてくれ、
その日の午後、連れ合いにお袋を堀田歯科さんに連れて行ってもらい、
夕方、会社に立ち寄ったおふくろに聞いた。
「どうだった?」
「ありがとうね、本当に行って良かったよ。
先生が親切に説明してくれて、
麻酔もちっとも痛くなかったし、あっという間に治療してくれたよ。
腫れていた原因の歯は、
A歯科さんで治療をしていた歯の“隣の歯”だったんだって、
堀田さんに行って本当に良かった。ものすごく楽になった。助かったよ。」
と、涙を流さんばかりに喜んでくれた。

 

嬉しかった。
こちらも涙が出そうなくらい嬉しかった。
歯が痛い時の苦しみは経験しているし、
化膿して腫れたときなど死にたくなるくらい苦しい。
そんな苦しみからおふくろが解放されたのは、大声を出したくなるくらい嬉しい。

 

太鼓判を押して言うが、
一切のお世辞なしで堀田歯科は名医である。
正真正銘の名医である。
何人もの人に紹介したが、
必ず「本当に行って良かった。」と言ってもらえる。

 

しかし、それにしても
お袋をあんなに苦しめた悪い歯が、
A歯科で治療していた歯の“隣の歯”であったとは。
あとでお袋に聞いた話では、
「痛いのはその歯じゃありません。」と、何度もA歯科の先生に訴えても、
“聞く耳持たず”で、同じところの治療を繰り返したのだと言う。
「素人はだまっとれ。」とでも言うのだろうか。
お袋の顔がどんどん腫れあがって、苦しんでいるのに、
「俺のやっていることにケチをつけるな。」であったのだろうか。
怒りさえ感じる。

 

堀田歯科はいつも最新の医療機器を備え、
「シンマ」と呼ばれるあの痛い麻酔すらも、まったく痛くない。
それは安くない投資であろうが、
患者の痛みがなくなることを思えば何の躊躇のなく採用するのだろう。

 

それに、
堀田先生は、患者の言うことをよく聞く。
病状を正しく把握しなければ適切な治療は出来ない。
だから、必ず歯の全周レントゲンを撮った上で、患者の訴えをよく聞いてくれる。
その上で今の症状を詳しく説明して、
これからやる治療の内容を詳しく、詳しく説明して、
その治療でどのようになるのか説明してくれて、治療を始める。
そして治療そのものは神業のごとく速い。凄まじいくらいに早い。そして正確だ。

 

A歯科の先生は、
お袋がどんなに訴えても、自分が最初に下した判断を変えなかった。
どんなに症状が重くなっても、
痛い、苦しいと訴えても、
「聞く耳持たず」「素人はだまっとれ」で治療方針を変えず、同じことを繰り返した。
隣の歯をいじくり続け、お袋を痛めつけた。

 

堀田歯科では、お袋の訴えをきちんと聞いて、
レントゲン写真などと照らし合わせて正確に判断し、
その判断と治療方針を詳しく説明して、的確に治療した。
そして、何日もおふくろを苦しめた病巣を取り除き、
「ばい菌が体中に回っているから」と点滴を施した。
それで、ひょっとしたら、
そのままにしていたらお袋の命にまでかかわっていたかもしれない状態から
本当に助けたことになったのかもしれない。

 

素人である私には、まったく解らないが、
もう80歳に近くなっているお袋が、
ものすごく我慢強くて滅多に「痛い」とは言わないお袋が、
あんなに苦しそうな顔をしていたことを思うと、
ひょっとしたら大事になっていたかもしれなかったことを思うと、
私は堀田歯科さんにお袋の命を助けてもらったような気がした。

 

人と人のコミュケーションは、まず「聞く」ことから始まる。
「聞く」こととは、まず肯定するという意味である。
肯定した上で、考え、「話す」。
人の話を否定的に聞くのは、「聞く耳持たず」と同じ意味である。

 

これは非常に重要なことだ。
人の話をまず肯定的に聞くことが出来る人は、
人から新しい知識や、考え方や、力までも受け取ることが出来るが、
人の話を否定的にしか聞くことが出来ず、
「聞く耳持たず」で、自分の考えを絶対善であると思っている人は、
人から新しい知識も、考え方も得ることは出来ず、
もちろん人から力を得ることもなく、
相手の力を萎えさせるか、苦しめることだけが出来る。

 

主人公が「何もしないで欲しい。」とか「話をしたい。」とか言っても、
それを無視して「何でもかんでもやって」「話をさせない」のは、
独りよがりの「聞く耳持たず」でしかない。

 

 

私たちは、何より、
お客様の言うことを肯定的に「聞く」ことから始めるべきなのだ。

 

 

昨日の店長会議。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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