谷 好通コラム

2008年12月02日(火曜日)

2079.わかっちゃいるんだけどね~~

会社を経営していく中で
幹部やスタッフに仕事を任せていくことは非常に重要な要素である。
社長が何でもかんでもやっている会社は、
伸びていかない会社なのだ。
たくさんの人がそれぞれの能力を主体的に発揮するような会社でなければならない。

 

しかし、何人ものスタッフに指示を伝えて任せていっても、
その仕事はむしろ停滞することもあり、
かえって仕事全体のスピードが鈍り、
またその内容もバラバラになって年単位で業績が落ちることすらある。
そうなると現実的に経営的に行き詰ってくるので、
これはイカンとまた隅々に渡って陣頭指揮を取って業績の回復を図ることになる。
しかしそれはたいていの場合、
結局、元の体制に戻っていくことになって業績低下分だけロスになることもある。
往々にしてそういうこともある。

 

社長がそれ以下の人に仕事を任せられる体制を作ることが出来ないのは
スタッフのせいではなく、最高責任者である社長の責任である。
任せ方に間違いがあるのであり
間違いなく経営者たる社長のせいである。

 

しかしそれが解っていても、中々出来ないのもので、
ひょっとしたら、これは中小企業の社長全部の共通の悩みかもしれない。
ここを何とか脱出しないと、会社は成長しないし進化しない。

 

解っちゃいるけど、出来ない。
どうしても自分でやったほうが速いし、うまく行くし。
『やる』より『やってもらう』の方が100倍ぐらい難しいのだ。
なんとも悩み多きところで、
ここで足踏みをしてしまう会社が多い。
この段階であえて成長をやめる会社も多い。

 

しかし、いつもみんなに笑顔があることに希望を感じる。
問題は私の成長なのだ。
経営者しての成長が問題なのだ。

 

みんなの笑顔が嬉しい。

 

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2008年12月02日(火曜日)

2078.こりゃ、すごいことになった

12月に入ると、とたんに年末の雰囲気になるのは
日本人が、お正月が大好きだからなのかな、と思う。
お正月を正しく迎えるために、12月に入るとにわかにそれを意識し始めるのだ。
12月は私たち洗車と車美容に関わる仕事をしている者にとってもっとも忙しい月。
対して11月は別に何があるわけでもないし
いかにも中途半端なとらえどころのない、あえて言えば12月の準備をする月。

 

その11月にTVCMを投下したのは
12月にユーザーのキーパーに対するもっとも大きな認知を持ってきたかったからだ。
認知はCMを見た回数が重なっていくたびに大きくなってくる。
そのことはよく分かっていたつもりでも
CMが始まった15日から一週間ほどは現場で何の反応もないことにイライラし、
「失敗だったかな?」とか「やるんじゃなかったかな」とか心が揺らいだが、
日を追うごとにCMの投下数が増え、
色々な反応が色々な所であることが聞こえてくるにつれて、
何かアピールしている店舗にどんどん反応が起きてきた。

 

中部の担当者たちが実際にキーパー施行店とキーパーPROSHOPに入って、
お客様に対して色々な方法で話しかけ、
お客様の色々な反応を経験して、何をどうすればCMを一番効果的に活かせるのか調べた。

 

ガソリンスタンドに来られたお客様に、ただ単に
「キーパーってご存知ですか?今テレビでCMやっているんですけど」と聞くと、
36%の人が「知っているよ。」と答え、
CMに出てくるビジュアルが載っているパンフレットなどをお見せしながら
「今、このキーパーがTVCMで流されていることをご存知ですか?」と聞くと、
70%の人が「ああ、これなら知っている。」と答えられたそうだ。
そしてその上でパンフレットを説明させていただくと、
半分ぐらいのお客様が話を聞いて下さったそうだ。

 

私はその話を聞いてぞくぞくっとした。
「ほ~~~~~、あっそう。そうなんだ。」

 

街を歩いている人、
満員電車に乗っている人、
渋滞でずらっと並んでいるたくさんの車とドライバー、
今、そのすべての人の過半数もの人が「キーパー」を知っているのだ。
「すっげえ」
大きな道路を走っていて、見える限りの車に乗っている人たち、
大府インターで珍しく検問をやっている警官たち、
高速道路で工事をやっている人達、
上手いと評判のラーメン屋に行列を作っている人たち、
・・・・・
「なるほど、こういうことなんだ。」

 

みんなが知るということを、言葉では理解していたが、
それがどういうことであって、
店舗で何か行動を起こせば、みんなが知っているので、
知っていない人達に働きかけるのとはまったく違った反応になるであろうことが、
肌に感じるリアルな感覚でイメージ出来た。

 

「こりゃ、すごいことだわ。」

 

あとは、知っていただいた膨大な人達に対して、何をするべきなのか。
知っている人達に対して、何をすべきなのか。

 

待っているだけでは何もない。

 

看板を上げて、旗を揚げて、「この店が、私が、キーパーをやりますよ。」と手を挙げ、
みんなで、お客様に話しかけることだろう。
待っていてはダメで、
聞くだけでもダメなんだ。
せっかく信じられないほど多くの人達に知っていただいたのだから、
こちらから話しかけていかなくては。

 

「お車をキレイにさせてください。キレイが長持ちしますよ。お車が長持ちします。」

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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