谷 好通コラム

2009年01月29日(木曜日)

2123.暖かい札幌にて板金塗装が伸びる

札幌にやってきている。
1月下旬だというのに今日の最高温度は6゜Cと朝の天気予報が言っていた。
道路も幹線では乾いていて、道路端の雪の山もひどく小さく低い。
先回来た時は吹雪に遭って、さすが北海道だと思ったが、
やはり北海道の冬も年々暖かくなっていることを実感する。

 

SS関係の方が言っていた。
「これだけ温かいと暖房の灯油も少なくなったし、
除雪のダンプカーも出番が少なくなって燃料を使わなくなった。
北海道はやっぱり、寒い時はきっちり寒くならないと具合の悪い人が多く出ます。」と。

 

道路が凍らずにグチャグチャなので、
洗車も例年になく台数が伸びない。

 

しかしその反面、板金塗装がかなり忙しいらしい。
快洗隊の札幌店も、本格的な板金ブースを持っていて、
藤井さんという素晴らしく腕が良く、動きの早い職人さんが頑張っていてくれる。
洗車が伸びない分を板金塗装が十分にカバーして、
この1月においては、前年実績対比で全快洗隊中のトップである。

 

もう一つ、今年は大きな特徴がある。
板金塗装をやらせていただいたお客様が、
例年になく高い比率でダイヤモンドキーパーなどコーティングを施行していかれるのだ。

 

もともと板金塗装とは、
何らかの事故で車が凹んだりした損傷を直すことであって、
マイナスを元の状態(ゼロ)に戻す仕事である。
だから、お客様としては仕方なくやることであって、
自分の車への思い入れはかえって薄くなるのが心境であった。
だから、そのついでにコーティングの施行を提案しても中々ヒットしなかった。
ところが、
この不景気でみなさん「車を長く乗る」という意識が強くなって、
板金塗装をしたあとも、
「あと三年乗らなくては、」と思われる要素が強く、
「ついでにカーコーティングをしてキレイになった愛車を守りましょう。」という提案が
非常に高い確率で受け入れられるようになったという。
だから、板金塗装が伸びただけでなく、
コーティングの台数も伸び、前年実績比ナンバー1となっているようだ。

 

週末の悪天候がたたって苦戦する本州の各快洗隊店舗を尻目に、
札幌店が前年比を大きく上回り、
同じように板金塗装のブースを持った千葉の快洗隊松戸店が、
月末まであと二日を残した今日、予算を達成するという好調ぶりなのは、
不況で「車を長く乗らなくては」という時勢の影響が大きいのかもしれない。

 

今の厳しい状況下、
ビジネスとして苦戦をする部分もあるが、
逆に伸びる要素を持ったビジネスもあるという典型であろう。

 

多くの人が自分の車が何回目かの車検が来たときに新車を買う。
その新車が、今、売れていないということは、
もう一度、車検を受ける人が多くなったということだ。
だから、
新車に関わるたくさんの人は仕事が減っているかもしれないが、
逆に、もう一度車検を受けるニーズに関わる人の仕事は増えることになる。
「車検」「板金塗装」「バッテリー」「補修用のタイヤ」
そして、車の誕生日でもある車検で、
愛車をリフレッシュしようという「ダイヤモンドキーパー」「クリスタルキーパー」や、
数ヶ月で繰り返すコーティング「ピュアキーパー」(キーパーコーティング)のニーズが、
ますます増えることになる。
また、新車販売時に販売されている「オイル交換パッケージ」など、
3年から5年サイクルのパッケージ商品の期限が切れる時期でもあり、
ガソリンスタンドでのオイル交換の需要が高まる可能性もある。

 

世界中を巻き込んだ不況の中、
新車が売れないという経済の中で、
アフターマーケットの一端を担う私たちは、
社会的な責任を持ったことにもなり、より高品質なサービスを提供せねばならない。

 

 

今日の札幌セミナー「プラスの付加価値を求めて」に、
約百名の方の出席を得た。
私たちの出番と、お集まりの人達の皆さんの出番が増える時代が来たということか。
頑張らねばならない。

 

※準備が出来て、参加者が来られるのを待つ会場

 

 

飛行機で札幌に飛んだ時。
この航路では富士山が見えるはずと、A席の反対側の席を取った。
当然、見えたのだ。
私の幸運の女神「富士山」

 

 

富士山に気を取られていたら、
御嶽山が迫ってきていた。

 

 

続いて、御嶽山と同様に単独峰の乗鞍岳。

 

 

すぐに北アルプスの山々が見えてきたが、
真下過ぎて、窓に顔をくっけても槍ヶ岳や黒四ダムは判別できなかった。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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