谷 好通コラム

2009年03月16日(月曜日)

2161.天才と凡人の差

今日の夜見たテレビで、世界一の天才脳外科医が言っていた。
世界一になるには
「メチャクチャ努力して、ほんの少し才能と、凄くいい先生と、運がつくこと。」
なるほど。
でも「運」は、
本当は誰にでもやってきているのに、
それを活かすか、逃すかということであり、
「凄くいい先生」とは、多分、周りの人全部が先生と考えれば、
大体どんな人でも世界一になれるということになる。
本当にそうだと思う。

 

たとえば超一流の仕事をしている人とお会いして思うのは、
特に変わった人ではなく、
その人がそういう人だと知らなければ、普通の人と同じだと思うことだ。

 

でも、じっくりと話をお聞きしていると、
その人の凄さがジワッと伝わってくる。
並外れた知識はその人のすさまじい勉強の量を思わせられ、
鋭い洞察力は、
常にあらゆるものに好奇心を持ち、その意味を真剣に考えている姿勢を思わせる。
今の自らをまだ不十分と否定し続け、新たな自らの構築に妥協を許さない。
知識は積み重ねであり、
深い思慮とは自分を許さない厳しい進化の積み重ねだ。
そのいずれもが想像を絶する努力の結果であろう。

 

誰かの言葉に、
「天才は1%の才能と99%の努力から作られる。」とあった。
筋肉は使えば使うだけ、
その量を増すだけでなく柔軟性を増し、鋼のように強くなるように、
脳は使えば使うほど知識と経験を積み重ねるだけでなく、その能力が上がる。
100%聞き、見て、100%受け取って、
100%学び、100%考え、100%話し、書き、行動する。
天才とはそうやって作られるのだろう。

 

世界一のゴールキーパーであるオリバーカーンも同じようなことを
自著の本の中で書いていた。

 

私なんか、その10分の一も、100分の一も努力できない。
だから、本当の凡人そのものだ。
ただの煩悩のかたまりで、ただのデブの飲ん兵衛だ。
謙遜して格好をつけるなんてくだらない意味でなく、
本当にそう思う。
すさまじい努力を積み重ね、鋼のような魂に進化した人を思うと、
つい、自己嫌悪にまで陥りそうだが、
私にはまだ残された時間がまだ十分にある。
血のにじむような努力をすれば、ちっとはましになるかもしれないと思いつつ、
三本目のダイエットビールの缶を開けるのは、
やっぱり凡人そのものである。
せっかく生まれてきたのに実にもったいないな。

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    谷 好通

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