谷 好通コラム

2009年03月22日(日曜日)

2166.一日中、パソコンの画面の中で

今日は本社で一日中原稿書き。
正味丸一日、自分の部屋に閉じこもって一生懸命に原稿を書いていた。
日曜日と言うのに働き者のように聞こえるが、
そうではない。
キーパータイムス原稿の〆切り20日を通り越しているのだ。
しかしどうせ世間は三日連休だから、
今日が〆切のようなものだと自分で勝手に決めて、
それでも当日が来てしまい、
しかも、明日から三日間、東京にぎっしりの予定を入れていたので、
とうとう切羽詰って、自分を缶詰にして必死に原稿を書いただけであって、
けっこう情けない話なのだ。

 

毎日いろんな話をいっぱい書いているのに、
原稿となるといつも〆切のギリギリまで書かないのは、
もう10年以上の悪癖である。
それでもちゃんと理由はある。
常に一番新しい記事を書きたいので、
〆切のギリギリまで待って、もっとも新鮮な事を書こうとしている。
なんちゃって、いい加減な言い訳である。

 

今日一日で、ぎっしり十枚以上の原稿を書いた。
メールの返信も2日分くらいまとめて書いて、
いくつかの小さな文章も書いて、
それにしてもたくさん書いたものだ。
私は作家ではないので、一日中文章を書いているのは得意ではない。
半日で大体飽きてしまう。集中力が続かない。
だから、自分の机の前にステレオを持ってきて、8枚のCDを持ってきて、
それを聞きながら、一服しながら、
誰かが来たら(日曜日なので滅多に来ない)、つかまえてちょっと話をしたり。

 

それでも「あとは明日やるか」とは言えない切羽詰った今日なので、頑張って書く。

 

作家はすごいな。
ものすごい量の文章を何日も集中して書き上げてしまうのは、
私から見ると超人としか思えない。
世の中にはすごい人がいっぱいいるものだ。

 

私のようにいつもジタバタしているくせに、ちっとも仕事が片付いていかないのは、
私の仕事の質が低いからだろう。

 

真実は現場にしかない。とは、本当のようで、
いつも部屋の中にいた人間が、現場に居続けるようになったら
すごくイイことを言ってくるようになった。
あるいは、ある若者が
「たまにですが、ふと、自分がお客さんになることが出来るようになりました。」と言う。
自分ももっともっとお客様に近い所にいなければと思いつつ、
やっぱりパソコンの画面を見ていることが一番多い。

 

パソコンの画面の中には、真実は何もないと言っていい。
パソコンの中には情報があるだけで、その中の真実は隠れていて画面には見えないものだ。
パソコンの画面に釘付けになってはいけない。
多すぎる情報に翻弄されるばかりで、かえって真実が見えなくなってしまう。
それは自分で何かを書いたり、作ったりしていても同じようなことが言える。

 

明日から、いっぱいの人と会って、いっぱいの話をして、
いっぱい考えて、叱られて、教えられて、勉強して、真実がそこにあるかもしれない。
ワクワクしながら、いっぱいの人と会う。

 

一日中のパソコンの画面から脱出して。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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