谷 好通コラム

2009年04月11日(土曜日)

2182.上海・調子に乗りすぎた

上海での仕事を終えて、
上海浦東空港から中部空港へ帰る飛行機の中。

 

これから上海の頼さんにずっと通訳をお願いすることになった。
頼さんは台湾出身の人で、十年以上前、東京に留学中に私たちと知り合った。
それから7年前に上海の身内を頼って中国本土に渡り、
上海で洗車のビジネスを始めた。
今では上海市内に洗車の店舗を何軒も持っていて、
KeePer製品の中国の代理店でもある。
頼さんは社長なのでとても忙しく、私たちの通訳などをやってもらうのは心苦しいが、
彼の日本語は実に流暢であるし、ビジネスをよく解っている人なので、
仕事の話を頼さんに通訳してもらうと非常にはかどって助かる。
さすがだ。

 

今回の上海出張の目的は、
中国で造ってもらっている製品の工場をすべて周る事が第一の目的。
中国では「日本は極端に景気が悪い」とずいぶん報道されているそうなので、
中国の工場が「アイ・タック技研は大丈夫か」と心配するのではと思ったのだ。
一軒ずつ工場を訪ねて、工場の責任者、社長たちと笑ってたくさんのことを話す。
みんな「ぜんぜん心配してなかった。」と口では言うが、
行った時の歓迎は、やっぱり少しは心配だったのでは想像した。
ちゃんと皆さんの顔を見に行って良かった。

 

次の目的は、
香港でキーパーPROSHOPを2軒経営している蔡社長と、
中国の代理である頼さんの2人が、
これから中国でどのように協力関係で中国での活動を広めていくのか、
私と三人でミーティングをすること。

 

もうひとつは、ついでになってしまうが、
もうベトナムに近く中国の南にある「昆明」から、
三年前に会ったことのある謝さんが、上海に来て、新しい洗車場について相談に乗った。

 

ほんの2年前まで、毎月のように中国に通って、
世界一の発展国である中国のマーケットを切り開こうとあがいていたが、
あるキッカケで、私自身、パタッと中国行きをやめた。
それからせいぜい半年に一回の割合でしか中国に行っていない。

 

中国に行く前に右膝の治療でヒアルロン酸なるものを注射してもらって、
一日目の昨日は絶好調であった。痛みが全く無かったのだ。
しかし調子に乗って、
あたらこちらで階段を何度も上がり降りしたり長い距離歩いたりしたのがいけなかった。
今朝起きたら、膝がびっくりするほど痛くなっていて、
今日一日はとてもつらかった。

 

これを書いている飛行機の席で、出張最後の我慢をしているが、
かなりきつい。
中国ではいろいろなことを思い、考えさせられたが、
今日はとてもそれを書き始める根気がない。

 

 

とりあえず、何枚かの上海での写真を。(といっても19枚)

 

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2009年04月11日(土曜日)

2181.しばらくぶりに上海へ

中部空港から上海・浦東空港への飛行機の中。
乗っているのは「中国南方航空」、
比較的安いチケットが手に入る航空会社である。
しかし本当の格安チケットは行きと帰りが二日間以上空いていないと手に入らない。
海外旅行は少なくとも二泊以上するのが当たり前なので
格安チケットの旅行会社がそういう買い方をするのであろう。
だから、今回のような一泊二日の場合、
格安チケットと言っても何万円かは高いチケットを買うことになる。

 

海外旅行に限らず行機を使う旅行は、
圧倒的に観光客や帰省客が多いので、
観光旅行パックなどでは信じられないほど安い料金で売られている。
通常料金の何分の1でしかない超ディスカウントパックだ。
しかも、そのパックの販売宣伝に一般紙新聞の全面広告を出しているところを見ると、
あそこまでディスカウントをしてもまだ利益があるようだ。
飛行チケットの本当のあるべき値段は一体いくらなのであろう。

 

私たちのように仕事で出張する者には、
そのようなパックは絶対にない。
観光客向けパックの往復の飛行機だけ利用する手も考えたことがあるが、
出張にはやはり使い物にならない。拘束が多すぎて無理だ。

 

そこで思いついたのだが、
どこかの旅行代理店が「出張パック」なるものを売り出したら
これは面白いではないだろうか。
観光客相手の旅行パックのように大量に安く買った航空券と、
安いビジネスホテルの部屋をパックにし、
出張者向けに売りに出すのだ。
「上海二日間出張パック」とか、「広州四日間出張パック」とか、
「ロサンゼルス5日間出張パック」など、
比較的出張者の多い都市向けに「航空券とホテルの出張パック」

 

観光客もディスカウントに敏感だが、
今は会社でも、コスト節減に躍起になっている。

 

また、会社向けならば、
大抵の会社はインターネットで出張の手配をしているので
一般紙の全面広告のような莫大な広告費も要らないだろう。
インターネットの予約サイトにバナー広告でも出しておけばばっちりだ。
いやいや、それすらも必要ないかもしれない。
会社の総務さんには大抵「安いもの探しの名人」がいるので、
そのような超特価出張パックが存在しているだけで、きっと探し出してくれるだろう。
法人契約でもすれば支払いも間違いないし、
決済もまとめて出来るのでコストも低く出来るはずだ。

 

私は団体旅行が苦手なので、
海外旅行でも国内旅行でもどうしても割高になってしまうが、
「出張旅行パック」があれば、
そのような団体旅行が苦手な私のような観光客にも受けるだろう。

 

これは面白い企画だと思うのだが、
誰かがもうやっているのかもしれない。
私ごときが思いついたことなので、きっともう誰かがやっているのだろう。
それが聞こえてこないところを見ると、うまく行っていないのかもしれない。

 

そう思って、“やらない”ことで大きなチャンスを逃がすことが多い。

 

私にもこんなことがあった。
もう十数年も前、
ある物を使いたいと思って、
使えるかどうか調べてもらったら
「すでにこういう所が使っているので無理です。」と言われて、
ずっと二次的な物を使ってきて不便をしてきた。
しかし何かの機会があって、
ふと、ダメだと言われたその根拠になったものを自分で見てみたら、
私達が使いたい目的では、それは使われていず、
その目的を明示すれば使えそうだったのだ。
そんなことを十数年も私も誰も気がつかなかったなんて、
その長い期間の損失を考えると信じられないこと。

 

そんなことはよくあることで、
「多分ダメだろうな」でやらずにいる事、
あるいは他人に任せて、他人がダメだと言ったからやらなかった事
そんな事が、大きなチャンスを逃がすもっともよくあるパターンなのだろう。

 

「上海格安出張パック」
やって見なければ分からないとは思うが、
残念ながらそんな時間はない。

 

余計なことを考えるうちに、もう上海浦東空港へ着陸である。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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