谷 好通コラム

2009年04月16日(木曜日)

2186.環境の変化に適応する力

私は出張が多いので、
今のような季節の変わり目は、特に各地の気温の温度差との戦いになる。
今でこそ地方都市にはあまり行かず出張の大半が東京であるので、戦いは少なくなったが、
全国各地を飛び回っていた昔は、
それぞれの地で講演があったり、大切な人との面談があって、
絶対に風邪を引くわけにはいかず、
移動のたびに気温差には少なからず苦しんだ。

 

そんな生活の中で、身に付けた風邪を引かない秘訣。

 

その1.
寒い!と思ったら、我慢せずに行儀が悪くても、とにかく何かを着るか、暖かい場所に行く。

 

その2.
暑い!と思ったら、我慢せずに行儀が悪くても、とにかく何かを脱ぐか、涼しい場所に行く。

 

その3.
咳とかクシャミをする人がいたら、絶対に近づかない。

 

その4.
ホテルに帰ったら、速やかに寝る。

 

この四つの秘訣(?)を、かたくなに守って今まで10年以上風邪を引いたことがない。
単に私が丈夫なのか、秘訣が的を得ているのか解らないが、10年以上風邪を引いていない。

 

このところ名古屋は暖かいを通り越して暑いくらいであった。
しかし、一昨日の仙台は涼しく、
昨日の札幌はものすごく寒かった。
夜になると、なんと4゜Cまで下がるのだ。
おまけに、昨日私が帰った後、雪まで降ったらしい。
当然、札幌には真冬に着るコートを持っていったのは正解であった。
しかし、千歳空港の中は暖房で暑い。
だから、躊躇することなくトイレに行ってパッチを脱いだ。

 

名古屋に帰った今日は、
なんと外気温25゜Cを差している。暑い!
体が寒さに少しだけ慣れてしまっているので、とにかく暑い。
もちろんパッチは脱いでいるし、背広も着ない。
おまけにワイシャツの袖をまくって、出来るだけ涼しい格好をする。
人がみんな背広を着ていても構わない。とにかく涼しくする。
この速やかなる反応が肝心なのだ。

 

適応力とは、我慢しないことなのかもしれない。
環境が変化しているのに、何とか我慢してそれに耐えていると、
気が着いた時には風邪を引いてしまうように、
環境の変化を認めず、耐えていると、
死んだのに気がつかない間に死んでしまうかもしれない。
カエルはジワーッと水温を上げてやると、
温度が上がってきたことに気がつかず「茹(ゆ)でガエル」になるというような
嘘か本当か分からない話がある。
私たちは愚かなカエルにならないように、敏感でなければならない。

 

社会の経済環境が変化し時代が刻々と変わっているのに、
我慢して耐えていると、いつの間にか会社がおかしくなってしまう。
死んでしまうかもしれない。
そんなこともあるのではないか。
環境が変わり、時代が変わるのを敏感に察知して、
自らの姿勢と考え方を変えるべきは変え、時代に即応した姿勢と動きを持つのは、
経営者としての責任であろう。

 

 

昨日、札幌から帰る頃、もうすでに5゜C位にまで下がっている

 

 

この時期、北海道に来たら、ホッカホカのコートは絶対必需品なのである。

 

 

何度か北海道に来ている増田君はジャンパー持参。
まだ初心者の土井君はジャンパーを持ってきていない。

 

なのになぜか、しきりにくしゃみをしていたのは増田君。
風邪ではなく花粉症と言い張っていた。

 

 

・・・・・・・
・・・・・
そして、今日。
昨日は札幌から名古屋に帰ったが、
今日は本社でバタバタで仕事をこなして、今は東京にいる。

 

東京はこのたび、新小岩の東京トレーニングセンターに加えて、
墨田区本所に「東京本部」として新しい事務所を構えた。
ここに所属するのはまだ8名だが、知らぬ間に手狭になるだろう。
関東はそれだけマーケットが深いということだ。

 

新しい事務所は、何か怖いくらいの可能性を感じる。

 

 

事務所の隣には企画課の部屋。

 

 

まだ三階にしか灯りが点っていない東京本部。
四階建てのキャパシティーを使い切るのは、いつの日であるか。

 

 

ほとんど目の前にある「うまや橋」

 

 

橋を渡るとなんとドイツ料理の居酒屋があった。
これも何かの縁である。ラッキーだ。

 

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2009年04月16日(木曜日)

2185.今日の星占い、ラッキー?1

朝はAm9:00までに堀田歯科に行けばいいので、
いつものように、am7:00に起きる。

 

朝ごはんを食べながら
ANAがストライキに入っていることをニュースで見た。
ANA(全日空)グループであるANK(エアーニッポン)の従業員が、
同じグループなのにANAとANKでは給与の格差があるとしてストライキに訴えたらしい。
ANKは独自の路線を持たず、
ANAの路線を業務委託の形で飛んでいる。
だから、やっていることはANAと全く同じなのに、
ANKに所属しているというだけでANAの従業員よりも給料が安い。
それは不公平だという主張だ。

 

しかし、所属している会社は違うが、
仕事は同じだから
グループの中の高い方の給料を自分たちも欲しい、とは
気持ちはわかるが、
お客様に直接迷惑がかかるストライキを強行するのは、
一般利用者からの理解を得るのは、今は、なかなか難しいだろうな。
そんなことを思いながら、
自分が乗るはずの12:00発の便までには解決するだろう。

 

テレビでたまたま「星座占い」も見た。
私の星座である「うお座」が、
今日?1のラッキーであると言っていた。
「ふ~ん」とは思うが、それ以下でも以上でもない。

 

 

am8:15に家を出る。
歯に異常を感じたら、
とにかく出来るだけ早く堀田先生のところへ行けば、
なにはともあれ無事なのだ。

 

昨日の突然の予約であったが、
朝一番、最初に診察をしてくれた。
堀田先生はいつものように豪放で大きな声で話し、
「あいかわらず、やってんの?」と、
ハンドルを持つ手振りをしてレースのことを聞く。
「はい、やってます。」
すると、ホ~っというような表情をして「よくやるよねー」とニコニコ。
あっという間に処置も終わって、もう安心である。
堀田歯科を出たのはam9:15。
これなら、中部10:40発の千歳行きJAL便に乗れるかもしれないと思う。(ラッキー)

 

そう思った時に、
先に札幌に行っている土井君から電話が入る。
「ブログ見たんですけど、社長が乗る飛行機、ストで欠航になりましたよ。」
そりゃイカン。
これは何としても、10:40発のJAL便に乗らないと
札幌での今日の大切な仕事が出来なくなってしまう。
即、事務所のサメちゃんに電話、10:40発千歳行きJAL便を予約してもらう。

 

名古屋高速の黒川ICから大府まで通常15分、大府から中部空港まで25分。
チェックインの〆切が出発時間の25分前なので10:15までにカウンターに行ければいい。
黒川ICを乗ったのが9:30、
渋滞さえなければ、ドンピシャで間に合うはずである。

 

しかし、それにしても今日の名古屋高速は優良ドライバーぞろいで、
理不尽とも思える時速60キロを守っている車が多い。
それでも渋滞はなかったので、
想定の時刻には名古屋高速から知多半島道路に入り、
大府を通過して、中部空港への知多横断道路に入る。
ここまで来ると通行の車はグット減って、少しだけスピードアップ。

 

中部空港に到着したのは10:10
当然のように10:40発の千歳行きJAL便にチェックインできた。
これで札幌でのテストも十分に出来る。(ラッキーである)

 

ちょっとだけ時間があったので、
隣のANAのカウンターに行き、欠航した便の払い戻しを受ける。
現金で24,150円。
10:40分に乗るためにはあまり時間がなかったので、
私としては事務的に済ましたかったのだが、
色々と親切に言ってこられて、ちょっと、ありがた迷惑でもあった。

 

10:40発のJAL機は、
時刻表には「MD-90」とあるが、
実際は「MD-81」であった。
この機種の原型を作ったのは「ダグラス社」で
その時の機種名は「ダグラスDC-9シリーズ」であった。
この頃、JASの前身である東亜国内航空が導入したのはその中の「DC-9-41」
その後、更新版が「DC-9スーパー80シリーズ」としてデビュー。
「DC-9-81」とか、「DC-9-87」胴体の長さで色々な機種があった。

 

そのうちダグラス社は「マクダネル社」と合併して、
「マクダネルダグラス社」となり、
スーパー80シリーズのDC-9も「MD-81」とか「MD-82」「MD-83」と呼ばれ、
その機体のうち「MD-81」と「MD-87」を、
日本エアーシステム・JASが導入した。

 

しばらくしてこのシリーズのエンジンが、
低公害、低騒音、省燃費、高出力の
新世代、高バイパス比ターボファンジェットに換装され、
電子機器も新世代のものに進化して、
「MD-90」という名前の機体になった。
JASは、この最新鋭機を数機導入して、
機体を黒沢明デザインでレインボーカラーで塗り、話題になった。
その後、マクダネルダグラス社はボーイング社に吸収合併されて消滅した。
そしてこの機体は「B-717」というボーイングの空き番号を振られたが、
しばらくして生産が取りやめとなった。

 

一時期、JASは同じような形をした機体だが(普通は見分けがつかない)
「DC-9-41」「MD-81」「MD-87」「MD-90」と、
四種類もの機体が混在した時期があったのだ。

 

そしてJASもJALに合併されてJASの名前は消滅した。

 

今、JALの機体として飛んでいる「MD-90」とは、
本当は「MD-81」であり「MD-87」であり「MD-90」である。
ひょっとしたらもう30年以上も前になる「DC-9-41」も混じっているかもしれないが、
その特有の円錐形のテールコーンをしばらく見たことがないので、
もう無いのかもしれない。

 

イカン!
私はこの手の話しになると、見境もなくのめりこんでしまう。
こんなことはどちらでもいい話。

 

 

昨日とは違い、穏かなうちに千歳空港に着き、飛行機を降り、
ボーディングブリッジを出たところで、
「タニヨシミチ様はお見えでしょうかー。」と私の名前を呼んでいる人がいる。
「はい。私ですが、」
その人はANAの女性係員の方であった。
「中部空港で払い戻しをしましたが、クレジットの方でも・・・・・」
要するに、私はカウンターで現金の払い戻しを受けたが、
何故か、昨日購入したクレジットの方でもダブって払い戻してしまった、と言うのだ。
それで、昨日の支払いの控えの伝票を貸して欲しいと言う。
しかし、昨日は帰宅したので、色々な伝票類はすべて出してしまった。
その旨を告げると、その係員の人はしきりに無線で話しているが、
こちらも時間がない。
「じゃあ、現金で返します。」と言うと、
また、上司に色々聞いている。
面倒なので、とっとと24,150円を出して、その人に渡して出口に歩いて行った。

 

すると、今度はまた係員の人が走ってきて、
「結構です。このお金は返します。」と言う。
「えっ?どういうこと?」
「お金は返していただかなくてイイという指示がありましたので、結構です。」
と、私にお金を押し付ける。
「じゃ、クレジットへの払い戻しをキャンセルするということですね。」
「・・・・はい、そうだと思います。」
「解りました。じゃ、これは受け取っておきます。」と現金を受け取った。(ラッキー?)

 

一度クレジットの口座に払い戻しとして振り込んだお金を、
再び、口座から引き出すなんて事が出来る訳がない。
やったとしたら、それは重大な違反行為である。
航空会社とクレジット会社で話し合って、客の口座から、サインも暗証も無しで、
お金を引き出したとしたら、それは重大な違反行為である。

 

私がANAの「プラチナ会員(乗る回数が多いので自動的になる会員)」なので、
つまり、ANAにとっては、上客なので、
ダブった払い戻しを、そのままにしようとしているのだろう。

 

手元に入った24,150円。どうしようか。
(昨日受け取った24,150円は会社に戻す。)

 

同行のスタッフに「飲もうかっ。」と言ったら、
嬉しそうにしていた。(ラッキーか?)

 

しかし飲んでしまったら、
コンプライアンスの観点からは横領になるのだろうか。
はたまた、クレジットへの払い戻しを再び会社の口座から引き落としていたら、
これは黙っていられないし、一体どうすればいいのか。

 

少なくとも、つい、「飲んじゃおうか」と言われた賀来、増田、土井たちは、
「飲める!」と思ってしまったに違いないので、
下手をすると、一銭も自分のお金にならないのに
おごる羽目になるのか?(これは災難か、ラッキーか)

 

しかし、肝心なのは仕事。
札幌での仕事は、想像以上にスムーズに行き、
想像以上にいい機械と、いい洗車が出来そうだ。
札幌の人達は、本当にいつもいい仕事をしてくれる人達なのだ。
これこそ今日一番のラッキーだったのだろう。

 

そして、もちろん、朝の飛行機からは、富士山が見えた。(ラッキー)

 

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