谷 好通コラム

2009年05月02日(土曜日)

2197.四日間のゴロゴロの二日目

5月1日から4日までの四日間、
外を出歩かず家でゴロゴロしていることに決める。
連休の間に膝を出来るだけ休ませて、痛みを直してしまおうと思ったからだ。
と言いながら、昨日は中川店と岡崎店に行ってしまったが、
今日はほんの近くの大府店に車を取りに行っただけで、ほぼ一日ゴロゴロしていた。
こんなことは何年ぶりなのだろう。
しかし、昨日のヒアルロン酸注射が効いたのか、膝はほとんど痛まず好調だが、
調子に乗って前回と同じように動き回ると、またダメになるのは分かっている。
だから、ひげを剃るのを前々日からやめて、
外出をすると、みっともないようにしているのは、ただのズボラなのかもしれない。

 

今日は、読みでのある厚い本を一冊読んだ。
大恐慌の到来を予言していた本だったが、
その根拠は非常に納得のいくもので
金融商品の破綻が証券会社・銀行の崩壊につながり
国家の破綻につながって行くというストーリーには説得力があり、
本当に大恐慌は来るのかもしれないと思った。
しかし「だからどうすればいいのか。」となると、
「日本は和の文化であって・・・」と、本は助け合いと平和の精神を説いていた。
投機的な投資を全くしていない私も我が社でも、
資本主義の崩壊につながるという大恐慌の影響は、大なり小なり避けられないようだ。

 

それに新型インフルエンザが大流行して、
それが強毒性を持ったインフルエンザに変異して、
世界中の経済活動がストップしたら、現代社会はどんな風になるのだろう。
インフルエンザの嵐が過ぎ去って
透明な空が戻って来たように静かになったら、今の社会構造が一度リセットされて
経済大恐慌どころか、50年くらい前の生活に戻るのだろうか。
それはそれで平和で良さそうにも思えるし、
一度贅沢な生活を過ごしてしまった人が元の生活になかなか戻れないように
何とか富を取り戻そうとして、扇動的な独裁者を担ぎ上げて戦争を始めるのか。
そんな恐怖も感じるし、とても複雑な気持ちになった。

 

願わくば、二つの嵐が静かにすり抜けて行って欲しい。

 

本によると、スーパーバブルの崩壊は
CDSなどの金融商品の肥大が破綻するところから始まるらしい。
マネーゲームの崩壊ならば今までにも何度も経験している。
しかしそれは、マネーゲームにも参加せず、
投機的な投資をまったくしていなかった者にとっては、
別世界の事件であって、会社の経営にも、実生活に何ら影響を感じるものではなかった。
今回も「100年に一度の・・・」としても、
金が金を生み出すマネーゲームの中の世界のことであって、
私たちにはほとんど関係ないとナメテいたところがあったが、
そうばかりでもないと思い、
新型インフルエンザの事も合わせて、ちょっと本気で危機管理を考えねばとも思った。

 

 

一日中ゴロゴロしているのが思ったよりも苦痛ではなかったのは、
本を読んでいたからかもしれない。
一冊の本を読んでいろいろな事を考えさせられたので、
これをいい機会に、何冊かの本を読んでみる気になったのは良かったのかもしれない。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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