2009年05月20日(水曜日)

2211.鼻が痛くて、頭が痛く、涙が出てくる。

 

調子が悪い時、無理してじたばたすると事態が悪化して
かえって墓穴を掘るようなことがある。
そんな時はじっと耐え、事態が良い方に向かうのを待つ方が得策だ。
この不景気な世の中で何から何まで調子が悪く、
売り上げが停滞している時には
何とかしようと無理して販促策を売っても、
消費マインド全体が冷えているので、ほとんど効果が出ない。

 

例えば雨ばかり降っているような梅雨の時期に、
洗車をしたいと思う人はやはり少なく、洗車の売り上げは当然落ちる。
だからと言って、洗車の割引セールなんて販促を打っても、
洗いたくない時に、その洗車が安くなっても、洗車をしたくない気持ちには変わらず、
販促の効果はほとんど出ない。
ただでさえ売り上げが落ちる時期に、効果の出ない無駄な販促投下は、
収益を悪化させるだけであって、プラスの意味はない。

 

一般の人が、洗車したいと思う時期、
温かくなってきた三月とか、四月の連休前、八月のお盆前、十二月の年末、
いわゆる洗車の繁忙期であるこの時期こそ、
販売促進のための効果が最も高く、費用対効果も最大となる。

 

極端な話、暇な時は何をやっても暇であるし、
忙しい時こそ、何かをやれば、もっと忙しくすることは簡単だ。

 

しかし｢売る側｣から考えると、
売れない時に、
何とかしたいと思って販促をしたくなるが、
売れる時には、何もしなくても売れるし、
むしろ、忙しい時をもっと忙しくするようなことをすると、
くたびれてツライので、やりたくない人もいるようだ。

 

しかし買う側から見ると、
買いたい時にこそ、買いたい物が安かったりすると嬉しいから、
新聞の折込チラシなどに、
洗車の何かお得になるような情報があれば、そこで買いたくなる。
しかし、買いたくない時に、いくらお得な情報があったとしても、
興味が湧かない。

 

つまり、売る側の都合としての販売促進は効果がなく、
買う側のニーズに合わせた販売促進策だから効果が出る。

 

とすると、
暇な時期があって、これはどうしようもないと思ったら、
冬眠のようにジッとしているべきなのだろうか。
何もせずにジッとしているべきなのか。

 

もう一つの考え方がある。

 

たとえば私の膝。
膝の痛みは着実に快方に向かっている。
まだ、まともではないが、
かばいつつ歩けば100mくらいなら大丈夫だ。
それでも、一日に何回か歩いたり昇ったりすると疲労が溜まるように痛みが増す。
今回の事で思ったことが一つある。
約三週間前に痛みがひどくなり、
それがちょうどゴールデンウィークにかかったので、
結局、丸七日間、ほとんど動かないようにして治療に専念したつもりであったが、
ほとんど良くならないまま連休が終わり、
用心して動きはじめ、今に至っている。
だんだん良くなってきたのだ。

 

これが、三週間ずっと「まったく動かない｣ようにしていたら、
今よりも良くなっていたかと思うと、
そうではないと思うのだ。

 

今でも、同じ姿勢でジッとしていると
膝が固まったようになって、動き始めると楽になる。
全く動かなかったら、かえって悪くなったような気もするのだ。
人間の体は、重大な病の時には本当にジッとしているべきなのだろうが、
大したことない場合は、少々動いていた方が、回復が早いのではないか。
そんなことを思った。
無理をするつもりはないが、今後も適度に動くようにしようと思う。

 

たとえば、これを店舗に当てはめて考えると、
五月連休明けから梅雨まで、一年のサイクルの中で比較的に非需要期である時期に、
何もせずにジッとしているだけではなく、
しかし、負担が大きい対外的な販促は控えるとしても、
店頭での働きかけや、ポスティングなど、地道な活動はすべきだろう。
また、この時期だからこそお勧めできる商品もあるので、
来店されたお客様に、きちんとご案内し、ご提案、お客様の身になってお勧めすべきである。

 

 

札幌から帰りの飛行機の中。
飛行機の隣の席に座ったおじいさんが、
なぜか、すさまじいまでの強い香水をつけていて
く・さ・い・!
強い刺激で鼻が痛くなって、頭も痛くなって、涙までが出てくる。
あいにくの満席で、他の席に逃げ出す事もできない。

 

人はあまりにもツライと意外と真面目な話を書くものらしい。

 

 

午後6時10分千歳発、中部空港行き。満席である。

 

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