谷 好通コラム

2009年08月10日(月曜日)

2280.ノミの50cmと30cm 解釈その③

ノミの話はいい加減にやめるが、
最後に解釈その③だけ、

 

・30cm四方の世界ですべてが分かってしまったつもりのノミ

 

たとえば小さい時30cm四方の箱の中で育ったノミがいるとする。
するとそのノミは高さ30cmしか跳ばないのはもちろん、
箱の端から端まで跳んでも30cmしか移動できない。
その30cm×30cm×30cmの世界は、体積で2,700立方センチメートル。
その世界の中で、ノミは平和であり成功していた。

 

やがてノミが大人になった時、30cm四方の箱から外に出され自由になった。
もうどこへ行ってもいい。何をやってもいい。
しかし30cm四方の世界で育ち成功してきたノミは、
30cm四方の世界で学んできた成功体験と常識で満足し、
本当は50cm跳べる力を持っていても、決して跳ぼうとはしなかった。

 

不幸だったのは、30cm四方の世界しか知らないのに、
すべてを知っているような錯覚に陥っていた事で、
50cm跳べば新しいことが理解できる事も、
30cm跳んですべてを知っていると思い込んでいるので、
そのノミは50cm先にある新しい事を永遠に知ることは無かった。

 

30cmでも50cmでも、
たった20cmしか違わないのだから、
30cm先にある事も、50cm先にある事も大して違わないはずだから、
30cm四方の事はすべて知っているのだから、
50cm四方の事も、ほとんど知っているのと同じだ。そう信じて疑わない。

 

しかし、30cm四方の世界は
30cm×30cm×30cmで、体積2,700立方センチメートル。

 

50cm四方の世界は、50cm×50cm×50cmで、体積12,500立方センチメートル。
一辺の長さは30cmと50cmで約1.7倍でしかないが、
それが作り出す世界の体積は約5倍も違う。

 

リーチを1.7倍にするだけで、
得られる世界の広さは5倍にもなる。

 

30cm四方の世界を分かっただけで、
50cm四方の世界のことまで分かってしまっている気になったノミは、
自分が本来の力である50cmを跳ぶだけで得られるはずの
12,500立方センチメートルの世界を知らずに、
たった2,700立方センチメートルしか知らないまま、知っているつもりだけで生きていく。

 

これは勿体ない事だ。
せっかくこの世に生まれてきたのに、知ったつもりだけで生きて、
そのほんのちょっと先にある5倍の新しい世界を知らずに死んでいくのは、勿体ない事だ。

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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