谷 好通コラム

2009年11月06日(金曜日)

2346.鹿児島、宮崎の南九州に思う

鹿児島、特に鹿児島市内は、
桜島の火山灰が降るか降らないかで、
洗車の様相がガラッと変わると言う。
桜島が噴火して火山灰が降ると、灰色の火山灰が車の上にはっきりと積もり、
洗車しないとどうしようもない状態になり、
ガソリンスタンドの洗車機には行列が出来ると言うのだ。

 

今日も桜島は元気に噴火して火山灰を噴き上げている。
しかし今日は、風向きが幸いにも鹿児島市内の方向ではないので、
今日のキーパープロショップ研修会の会場には火山灰が降ってきてない。
それでも空気中に漂っている火山灰があるのか何となくノドが痛い。

 

それぞれの地域でそれぞれの特徴がある。
しかしそれがマイナスの要素であると考えれば、
とこまでいってもマイナスであろうし、
プラスの要素と考えれば、いくらでもプラスになってくるものだ。

 

「火山灰が降れば洗車がたくさんあるので、鹿児島には“火山灰頼み”の面がある。」
と鹿児島の方がおっしゃっていた。
だから、コーティングなどになかなか力が入らないともおっしゃっていた。
しかし、火山灰はいつも降るわけではないし、
火山灰が降った分だけ洗車のお客が増える分プラスと考え、
よりプラスを積み重ねるチャンスがあると言うことにもなる。

 

それに、火山灰は雨の中で硫黄分を出し酸性になっているはず。
(?調べたわけではないが)
塗装は酸性の液体に概して弱いので、
守ってやる必要がある。
また、火山灰はかなり大きな粒子なので、
火山灰が乗った塗装を擦(こす)れば簡単に傷が着く。
塗装に対して厳しい環境がそこにあるならば、
その厳しい環境から「塗装を守ってやるニーズ」が必ずあるはずだ。
そのニーズをいかに顕在化させるか、
いかにその必要性に気がついていただけるか、
やることはいっぱいあるし、可能性を作り出すためにやれる事もいっぱいある。

 

コーティングは決してぜいたく品ではない。
愛車の塗装をしっかりと守り、長く乗っていただくための必需品である。
正しいコーティングでしっかり塗装を守って
新車のような艶を維持すると
何もしていない車とは
5年経った後の塗装状態はまったく違う。
オークションでも下取りでも車の外観、塗装の状態は価格決定の最も大きな要素だ。
キチンとコーティングがしてあって塗装の状態が良い車は
コーティング代がすべて出てしまうほどリセール価格が高くなることもある。
お客様はその5年間、費用なしでキレイなまま愛車に乗った分だけ得をしたことになる。

 

また、コーティングを施行されるお客様は
「自分で洗車をしている(全体の62%)人」に多い。
コーティングきちんとかけておくと汚れにくく洗車の回数も減って、
お客様にとっては、自分で洗う手間と時間と費用が節約できた事になる。

 

正しく塗装保護、美観維持の効果を出すコーティングは、
決してぜいたく品ではなく、愛車をキレイに乗りながら節約できる便利な道具なのだ。

 

あるいは「人口が少ない田舎なのでマーケットがない。」とおっしゃる方がいれば、
前回のキーパープロショップ選手権の1位が熊本県のSSであり、
2位が沖縄県のSSであったことを申し上げたい。

 

もちろん今日集まっていただいた方にマイナス思考はない。
私にとっても縁が深い鹿児島、宮崎の南九州に、
キーパープロショップの新しい洗車文化、
新しいコーティング文化を築きあげていただきたいと思った。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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