谷 好通コラム

2010年02月08日(月曜日)

2420.トリプルブッキングの日

昨年が年末までほとんど外に出っ放しであったことから、
今年はお正月の一連仕事が終わった2月からは
出張するスケジュールを自ら作ることをしないようにしている。
だから本社にいることが多くなっている。
(膝の調子が良くないのもある)

 

いつもなら本社にいるのは一週間の内一日か二日程度で、
それでもかなり必死になって
なんとか仕事を済ませているのに、
いざ本社にいる時間が多くなっても、それなりに仕事があるのは、
その中には、やらなければやらないでも済む種類の仕事がかなりあるのかもしれない。

 

人間は数が増えれば増えるほど、それなりに仕事のボリュームは増える。
しかしその中にはやらなくてもいい仕事がかなり混じってきて、
かえって仕事の進行のスピードを鈍くしている場合がある。

 

一人でやればスムーズに進む仕事を、
何人もの人が手分けして、あるいは寄ってたかってやることによって、
かえってスムーズにことが進まないことがあるということ。
そういう様子を見るとイライラしてくる。
その人たちはその人たちなりに
一生懸命仕事をしているつもりでも、
端から見ると、仕事が拡散していて遅々として事が進んでいかないのが解るからだ。

 

いい仕事とは、目が回るほどに忙しい時にできるものだ。
たっぷり時間を取って、余裕をもってやる仕事は、
良い仕事が出来そうだが、大抵の場合、だらけた緊張感のない仕事になり、
またやり直すことになることが多い。

 

四国のカーディーラーさんで、
素晴らしい経営をされている会社の行動指針にこんな言葉がある。

 

「健康な組織は人手不足の組織だ。文句をいう暇も無いくらいに多忙にせよ。」

 

これは「同じ給料を払うのなら社員はこき使ったほうが得だ」などというような
了見の狭いエセ経営者が言っていることではない。
素晴らしい経営で顧客満足と従業員満足を
高いレベルで実現している会社が言っていることなのだ。

 

忙しくて目が回るほどで、
もっと人が欲しいと思うぐらいの方が、
かえって緊張感があり、集中力が発揮されて良い仕事が出来る。
人が少ないぐらいの方が、その中で何とか効率を上げようと創意工夫も出る。
失敗して二度手間になるような無駄は絶対出来ないので、仕事の精度も上がる。
それが結局、お客様のためになり、
個人のためになり、家族のためになり、会社のためにもなる。
人手不足と感じるくらいがちょうどいい。
みんなが幸せになれる。

 

 

それにしても、今日のトリプルブッキングは、
ご迷惑をおかけした人もいて、申し訳なかった。
やりすぎはイカンと言うことでもある。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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