谷 好通コラム

2010年06月12日(土曜日)

2524.大きな荷物は背負える人の所にしかやってこない

先日、コメント投稿欄に面白いコメントをいただき、
その中にこのようなフレーズがあった。

 

「・・大きな荷物は背負える人の所にしか やってきませんから」
これは面白い言葉だと思った。

 

「荷物」を、「仕事」とも読めるし、「チャンス」とも読める。
あるいは「負荷」「負担」とも読める。
それが自分のところにやってきた時、
その人が、その「荷物」を、
どのように感じるかによって、どちらにもなり得ることなのだろう。

 

ある人に大きな仕事を託した時、
その仕事をチャンスと考えるか、負担と考えるか。
仕事を自らの意志でやっている人は、たぶんチャンスと考えるだろうし、
仕事をやらされている人は、
ただ単に仕事を増やされて、負担が増えるとだけ考えるだろう。

 

たとえば、仕事が増えたことを負担にだけ感じる人には、
仕事を与えられたことを被害者的に捉え、被害者的に応えるので、
仕事を与えた者にとっては、
仕事を与えたことで自分が加害者のように思われるのは心外であるし、
被害者的に仕事を請けた者に、良い仕事が出来るとは思えないので、
次にも仕事を与えようとは思わない。

 

だから、仕事をただ単に「負担」としか思えないような価値観の人には、
仕事が、それが大きなチャンスであろうと、それほど来ることはないだろう。
そのような人は仕事に対する能力も上がらず、役に立たなくなる。

 

反対に、仕事をチャンスであり、ありがたいと思う人には、
仕事を与える側の者にとっても仕事を与えることで感謝され、喜ばれることなので、
仕事を与えたくなり、もっともっと大きな仕事を与えたくなる。
だから、その人の仕事に対する能力はどんどん大きくなって、
大きく重い仕事も出来るようになる。

 

 

大きな仕事が出来る人とは、
小さな仕事であっても、
その仕事に対して感謝できる人であり、
仕事がどんどん大きくなり、責任が重くなっていくことを
チャンスと思える価値観の持ち主であって、
その価値観がその人の能力をどんどん高めることになって、
どんどん大きく重い仕事がその人のところにやってくる。

 

大きな荷物は、それを背負える人に所にしかやってこない。
なるほどな、と思った。

 

 

この写真を撮った後、この場所で、延々と11時間役員会が続いた。
一人一人が大きな重い荷物を背負いたいと思いながら。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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