谷 好通コラム

2010年06月14日(月曜日)

2526.強い意志と禁煙とダイエットの相関関係

切羽詰った時のことを「尻に火がついた」と言うが、
強い意志でダイエットを始めたのは、
尻に火が着いたのではなく、尻にオデキが出来たからであった。
これを治癒するためには血液をサラサラにしなければいけない。
つまり、結果としてダイエットになるので、
真剣にダイエットを始めたのだが、
一度94.3kgから92.1kgまで落ちて、また、92.8kgまで戻ってしまった。

 

私は何かを「やる」ということには人に負けない強い意志を持っているつもりだ。
事業で何か新しい事を実現しようと思ったら、
よほど強い意志で遂行し続けなければ、まず実現することはない。
簡単に実現するように思えた事でも、
実現しようとすることが新しい事なので想定外の困難が必ず待っている。
そんな困難を「出来ない理由」にしたら、出来るものもできなくなってしまう。
困難は解決すべきことであり、克服すべき要素であるだけだ。
「実現したい。」「実現できる。」と思ったら、出来るまでやるだけである。
なんて、感じで、
私は今までやってきたので、
「やる」という意志はかなり強いつもりだ。

 

しかし「やる」の反対、
「やらない」の意志はからっきしダメだ。

 

ダイエットは「食べない。」の意志。
禁煙は「吸わない。」の意志。
コンプライアンス的には「スピードを出さない。」の意志。
これらの「・・・・ない」の意志には、私はまったく自信がない。

 

なぜ「やる」の意志は強いのに、
「やらない」意志はこんなに弱いのだろうか。
自分で言うのは何だが、本当に不思議だ。

 

もっと解らないのが、
「禁煙」はいとも簡単に出来たのに、
「ダイエット」はまったく出来ない人がいること。
わが社の常務取締役 畠中修は、
「禁煙セラピー」なる本を読んで、
「私はタバコを吸わない人になればいいだけなんだ」と
一回で簡単に禁煙をしてしまったが、
「食っちゃうからイカンのですよね~」と太り続けている。
吸わない人になるだけで禁煙が出来たのだから、
食べない人になれば、禁煙と同じようにダイエットも出来るはずだと思うのだが、
どうもそうではないらしい。
本当に不思議なことである。

 

 

もう一人、意志の強い人がいた。
東京販売2課の森嶋君が、司法試験に再び挑戦するそうだ。
大学を卒業してから司法試験を二回受け、
残念ながら敗退し、一度は弁護士(あるいは検事)の道をあきらめて、
就職して働いていたのだが、
もう一度だけがんばって、思いっきりがんばって司法試験を受けると決めたらしい。
司法試験は難関中の難関で滅多に受かるものではないが、
制度が変わってきたことと、もう一度受けたいと思う気持ちがつのってきて、
一大決心をしたらしい。
その気持ちに精一杯応援したいが、
この間、禁煙したと言っていたのに、
「やっぱりダメでした」と明るくタバコを吸っている笑顔に、
意志の強さって一体何なのか、不思議だなぁと思った。

 

 

意志の強い凛とした森嶋君。

 

 

我々が知っているいつもの森嶋君。

 

 

やっぱりタバコがおいしい森嶋君。

 

 

私は仕事に対しては強い意志を持っているつもりだが、
禁煙も出来ないし、ダイエットにも苦労している。
意志の力と禁煙とダイエットの相関関係は、複雑な関係なのかもしれない。
しかし、私はちっとも痩せられない自分を本当にイカンなと思うけど、
全然ダイエットできない畠中君と、
禁煙が出来ない森嶋君が好きだ。

 

 

いよいよ梅雨に入った。
今日の横浜、東京の日帰り出張の行きの新幹線、
富士山がすっぽり上体2/3を雲の中に隠していた。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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