谷 好通コラム

2010年08月19日(木曜日)

2588.自分の思い通りに行かないのが当たり前

自分でこう成りたいと思うのは、
ビジョンを持っていると言う点で○なのだろう。
いいことだ。
成りたいと思う状態に近づくために、
計画を立て、できれば年月日を持った計画がいい。
しなければならない事、すべき事がはっきりして
一つ一つを実現していくと、
成りたいと思った自分のビジョンが実現し、現実となっていく。

 

絵に描いたようなビジョン実現のためのステップだ。
理想の人生と言うべきかも知れない。

 

しかし現実にはそんな風にうまくは行かない。

 

現実には、有るべきものが無かったり、
無いはずの出来事が有ったり、
変わらないはずのものが、不意に変わってしまったり、
変わるはずのものが、ちっとも変わらなかったり、
立てた計画の前提であるはずのことが、前提で無くなったりして
自分の予想通りにあり続けることはほとんど無いのが現実で、
立てた計画が、計画通りに行くことなどごくまれなのだ。
むしろ無いと言った方が正しい。

 

だから、そのたびに、上手く行かないと、イライラしたり、
「あいつのせいだ」と腹を立てて怒ったりするが、
そんなことをしても、何も解決しない。
解決しないどころか、
「あいつのせいだ」とされた者は、逆にその人に反感を持って、
協力しなくなったり、敵対する存在になったりして、
その人のビジョン実現にマイナスな存在になることもあるだろう。

 

その人は自分の計画と手段を修正しなければならない。
その人が思っていたことが間違っていたので計画通り行かないのだから、

 

計画あるいは手段を変えるべきなのだろう。

 

計画を変えてもなお自らのビジョンを追い求めるために、
計画を再構築するべきだろう。
あるいは、
求めるべきと思った自らのビジョンそのものに修正を加えるのか。

 

自分の思い通りに計画が進まないのは、
ビジョンを求めるべきと思った自分に間違いがあったのか、
そこまで考える必要がある時もあるのかもしれない。
しかし、
しかし、
その前に、
自分の思い通り行くことなど、
はじめっから無いことへの覚悟が足りなかったことを反省すべきで、
自分の思い通りに行かないことがあったことぐらいで、
修正すべきとするようなビジョンなんか、
はじめからビジョンと言えるものではなかったのかもしれない。

 

なによりもあるべきは、
自分の思い通り進むことなど何一つ無いということを、
当然のこととして、受け入れ、覚悟することだろう。

 

自分の思い通りに行かないことがあっても、それを誰かのせいにしたら、
その瞬間に、自分の思いは絶対に実現しなくなる。

 

自分のビジョン、思いを実現しようと本気で思うならば、
その過程において、何も自分の思い通りには行かないことを
同然のこととして受け入れ、最初から覚悟して、
実現への強い意志を持ち続けることだ。

 

自分の思い通りに行かないのが当たり前。
それを当然の事として受け入れることが、本当の自分の思いを通すことになる。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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