谷 好通コラム

2011年02月09日(水曜日)

2716.お互いがお互いを知っている者たち

このブログを書かない日のパターンが分かった。
出張に出ていない日の、夜、誰かと飲んでしまった日だ。
私はこれを書くのは、
出張の移動の新幹線の中か飛行機の中、
あるいは、夜、家に帰ってご飯を食べた後とだいたい決まっている

 

会社での仕事中には、これを書かないと自分で勝手に決めたルールがあるので、
結果的にそうなっているのだが、
しかし今日、書かないパターンにふと気がついたのは、
今日は珍しく、本社にいる昼間、仕事中にこれを書き始めたからだ。

 

今までは、ほとんどの場合私が作っていた提案書の類を、
経営企画の責任者である畠中君に任せようとしている。
今日一緒に作る予定であったが、
話し合って方向が決まれば、それを紙面に落とすのは二人では出来ないので、
それを彼が作っている間、私は時間が余ってしまったのだ。
キーパータイムスの原稿も書き終わって、紙面にするのは坪井さんに委ねてある。
一週間ぐらいはかかる。

 

昨日は、年に一回、キーパーラボの全国の店長が一堂に集まる「全国店長会議」
午前中は私もかなりしゃべらせてもらったが、
午後からの実作業を伴う研修と、接客の研修には私の出番はない。
今年2月よりキーパーラボ運営本部長に就任した賀来君がすべてを仕切る。
私はいないほうがいい。
いれば口を出したくなるし、
せっかくたくさんの店長が集まってくれているのに混乱するだけだ。

 

今も、事務所のあちこちのテーブルで誰かしらが打ち合わせをしていて、
色々なことが同時に進行している。
手持ち無沙汰の時間なんて、久しぶりだ。
快適である。

 

それぞれがやっていることは、
それぞれがやり取りをしているメールを見れば、よく理解出来て、
知っているから、安心していられる。
みんなが情報の共有を始めると、
ぐっとスピードが速くなって、ビジネスに正確さが生まれてくるのだ。

 

「情報の共有」とは、まさにIT時代そのものであり、
「ITのメール」は「紙の手紙より早い手紙」ではなく、
「ポストに持っていかなくてもいい手紙」でもなく、
一度に複数の人と情報を共有できる所に、
最も大きな意味がある。
「情報の共有」は「監視」とはまったく違うものなのである。

 

それでも、古い化石人類の人たちは、いまだにC.C.に抵抗があるらしいが、
ほんの一部の人なので、
この人たちが、どこでなぜどういうことをやっているのかを、
きちんと注意して警戒しておけば、事は進むはずだ。
それでも何か問題が起きた時には、さすがに本人も気が着くはずで、
なお気が着かなければ、
放っておけば時代遅れになっていずれ消えていく。
太古の時代から新しい環境変化に着いていけない生き物は、
自然の変化の中で淘汰されてきたことと同じ。
それがもっととんでもなく早いスピードで進んでいくのが現代なのだろう。

 

信頼とは、相手を知っていてこそ持てるもの。

 

 

営業所所長会議や、昨日のような全国店長会議のように、
みんなが一堂に集まるのは、それは、それで大きな意味がある。
しかし、それぞれの負担と経費も大きい。
そう何度も出来ることではない。
しかし、今回集まった全店の店長たちは、毎日、お互いに送る日報で、
お互いのことを良く知っていて、年に一回だけ会う仲とはとても思えないムードだ。
みんながお互いを仲間として認め合っている空気がすごくいい。

 

 

多くの人に、大切な事を、同時に、知らせることが出来るのがITの威力。
情報の共有、時の共有、状況の共有、仕事の共有、これがどんなに大きな力を持ち、
その力が、どんなにビジネスのスピードを上げているか。
計り知れない。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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