谷 好通コラム

2011年03月12日(土曜日)

2739.今、無事な自分たちに何が出来るか

東北と関東にかけての大地震は、
その地震エネルギーが阪神大震災の178倍であったことを
広島から名古屋に戻る新幹線の電光掲示板のニュースで言っていた。
昨夜、テレビに映し出されていた”大津波”の恐ろしい光景は、
映画のCG技術がいかにリアルになっても、
とても表現できない”現実”のすさまじい恐怖であった。
あの”水”の恐ろしさは、今まで見たどんな場面よりも強烈に記憶に残る。

 

私達の仙台の社員大和君は、
自分の家の2km手前まで津波が来て、
仕事先から引き返して家族に合流したのは夜になってからだったようだ。
電話が通じたのは、そこからもっと安全なところへ避難する途中であった。
家族の顔を見るまでの不安は想像に難い。

 

昨年の夏、キーパー選手権で全国第3位に入ったキーパープロショップ、
渡辺石油さんQ-PIT大熊は、福島第一原発の近くだった。みなさん無事だろうか。
東北にはいっぱいの知り合いがあるが、
無事を確かめる電話は、回線の混雑で本当に必要な電話の邪魔になるのでかけない。

 

東京から栃木に行っていた青山君は、
栃木から都内の自宅に帰るまで、道路の混雑で12時間かかったと、
深夜3時過ぎにメールをしていた。

 

東京駅近くのビルにお勤めの方は、
電車がすべて止まっているので、今から川崎の自宅まで歩いて帰ると
鈴置君にメールを送ってこられた。
酒部君も同様なメールを受け取っていた。

 

仙台営業所のスタッフ、
関東、札幌のスタッフから、
それぞれ全員が無事であることをメールで送ってきた。
関東のキーパーラボ店からは、
「店にいたお客様も私達スタッフも全員無事です。」とメールが入る。

 

私たちは広島営業所で会議を終えたあと、
新幹線が大阪以東走っていないことを知って、
とりあえず大阪まで行くことをせず、広島で泊まることを即断し、
広島駅近くのホテルに四名分の部屋をキープした。
そして、今、朝の新幹線で名古屋に帰る途中だ。

 

直接の関係者全員が無事であったことと、
被災地との距離が離れていることで、
切迫感があまり沸いてこないのは、仕方ないといえばそうかもしれないが、
それでも、今、自分たちに何が出来るのかを、
名古屋に帰ってからすぐ開かれる役員会で、みんなで真剣に考えたい。

 

数え切れないほどの多くの方たちが難渋している今、
無事である私達が、何が出来るのか、みんなで考え、行動しなければならない。

 

 

 

一昨日、浜松に行った時、
ちょっと三ケ日ICで下りて浜名湖の湖岸を走った。
穏やかに湖面が光っていた。
早く、被災者の皆さんにも穏やかな日々が戻るといいなと心から思う。

 

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