谷 好通コラム

2011年06月26日(日曜日)

2816.なにげなく慰安旅行

創業25年来、毎年、何らかの社員の旅行を行なっているが、
今年は各地域において自主的に決めた近場での一泊小旅行をそれに宛てている。
参加自由だ。
北海道は旭川ラーメンと函館ラーメンを食べる旅行だそうで、
ほとんど車で走っているだけのような気がするが、みんなでそう決めたのだそうだ。
仙台はどこかの温泉に行くと言っていたし、
関東は箱根の温泉に行き、
中部と大阪の連中は三重の鳥羽水族館とお伊勢さんに行く。
広島と九州は別府温泉。
それぞれ何班かに分けて全部で10班以上。
日常の業務に支障をきたさないようにしているらしい。

 

昨年は4班に分かれてグァムに行った。
海外旅行と言うと豪華そうに聞こえるが、
実は国内旅行よりもむしろ安いぐらいなのだ。
今回の1泊二日の近場の国内旅行でも1人2万円以内ではあるが、
それに近いだけかかる。
これが遠くに行って2泊三日すればひょっとすると5万円はかかる。
グァム旅行の場合、日本を夕方出発、中二日で、
翌早朝グァム発の3泊2日(実質)で行けば、ほとんど1人4万円台で済む。
円高ドル安の効果もあって、海外旅行は意外と費用がかからないのだ。

 

ということで昨年はグァムに行ったのだが、
今年はぐんと人数も増えているし、
海外旅行だと四日間の休暇が要るが、
国内の近場ならば仕事を二日間つぶすだけで済むし、
海外旅行にはもう一つ大きな落とし穴があったのだ。

 

海外に行くと海に潜ったり、色々なアトラクションがあって
どうしてもお小遣いをたくさん使うことになる。
気も大きくなっているから。
すると、お小遣い制のお父さんは、奥さんにお小遣いの借金をすることになる。
ただでさえギリギリのお小遣いなのに、
旅行から帰ってきて1年間のお小遣い借金返しに、
お父さんは情けない生活をすることになる。

 

昨年グァムに行ったあるお父さん社員が、
つい、値段の高いスカイダイビングのオプショナルツァーに参加してしまい、
1年間のお小遣い借金生活に陥り、タバコをやめた。
といってもタバコを吸うのをやめたのではなく、タバコを買うのをやめたのだ。
同僚の顔を見ると「タバコちょうだい。(語尾が上がる)」と、
それはそれは情けない生活であったようだ。

 

ほんの数分か、十数分の冒険のために一年間のお小遣い借金生活。
これは、思わぬ罪作りであった。

 

だから今年は国内小旅行にしたのか、
もちろんそんなことはない。
「タバコちょうだい」のお父さんの話は、
本人が面白おかしく話したただの冗談である (^・^)。

 

いずれにしても、今年は、
小グループに分かれ自分たちで企画する小旅行も、
趣が変わって、これもいいのではないかとなったものだ。

 

一泊二日となれば、行き先は必然的に「温泉」となる。
温泉につかって、あとは日本のひとつの文化とも言える「日本的宴会」だ。
私はもう10年以上、この手の宴会の経験がない。
だから、とても楽しみであった。

 

昨日、私の中部第三班は鳥羽に行き、鳥羽の温泉に泊まり宴会をやった。

 

意外に、とっても意外にも、
温泉旅館の団体さん用のお料理は、とてもおいしかった。

 

その昔、私がサラリーマン時代に百人レベルの団体さんで慰安旅行に行った時、
宴会で出たお料理はあまりおいしかった記憶はなかった。
しかし、我が小旅行で食べた宴会料理はとても趣向が豊かでおいしかった。
そしてもっと驚いたのが、
お料理を運ぶ中居さんの動きの良さと、気配り、笑顔。
最高であった。
色々な接客業の中でも、一番ハードであるかもしれない仲居さんは、
とても素晴らしかった。

 

まっ、それはそれとして、
みんな食べるだけ食べて、飲むだけ飲んで、あとはひたすらカラオケ大会。
私はカラオケを謳ったことがほぼないので、ひたすら聞くだけ。
これは、
忍耐であった。
みんなが楽しんでいるのは、
それはそれで嬉しいし、いいのだが、
人が歌う、まったく知らない歌を、延々と聴くのは、やはり忍耐である。

 

第一ラウンドのあと、第二ラウンドあって、
夜9時半過ぎに部屋に戻り、寝た。
12時前には絶対眠れない私が、何に疲れ果てたのかよく解らないが、
少なくとも10時には寝てしまった。

 

翌日の朝、
H常務と、Ma課長と、Mi課長と、(S常務は?)と、その他何人かが、
午前2時過ぎまで飲んで、謳っていたことを聞いて、
私の驚きは、彼らのエネルギーに畏れにすら思えたのだった。
奴らにはもう勝てんな。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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