谷 好通コラム

2011年09月03日(土曜日)

2860.動かない台風12号・新涯店に避難勧告

昨晩から愛知でも台風12号が強い風を吹かせている。
今回の台風は勢力が衰えないまま進む速度が非常に遅いのが特徴だそうだ。

 

通常、南方の海水温度の高い海で水蒸気をたっぷり含んで発生し、
強烈なエネルギーを蓄えて北に上がってくる。
北上してくる過程で徐々に冷たい海水温度の領域に入り、
冷えた海水にエネルギーを失いつつ、勢力が弱まり、
北の偏西風が強い領域に入ると進路を東に変え、
偏西風に流されるようにスピードも増し、
急速に消滅する。ということらしい。

 

ところが最近の大きな傾向として、
北の上がってきても勢力がなかなか弱まらず、
偏西風が強い領域に入っても流されることなくスピードも遅いまま、
ゆっくりと北上してくる。そんな傾向があるらしい。
今回の台風12号がその典型であるのだろう。

 

また、アメリカのフロリダ付近で発生した巨大ハリケーンが、
北上してきても、勢力はあまり弱らないまま、
アメリカの北部に位置するニューヨークにまでハリケーンが届いてしまったと、
テレビのニュースで言っていた。

 

この変化は、台風・ハリケーンが
北の領域に入ってきても、
エネルギーを吸い取るような海水温度が低くさがないから。
つまり北の領域でも海水温度が高くなっているということらしい。
まさに地球の温暖化の影響がそのまま現象として表れている事象だそうだ。

 

地球温暖化で大気と海水の温度が上がるのは、2℃程度らしいが、
たった2℃上がっただけではなく、
それに伴った気象の現象の表れ方が大きく変わってくるらしい。

 

氷河が急速に後退し、水面が上がり、
台風が強く続き北のほうに上がってくる。
珊瑚の生息地域が北の方向に移動して、和歌山沖には熱帯魚が住み着いたらしい。
グァムやサイパンで経験した「シャワー」とか「スコール」を、
「ゲリラ豪雨」という形で日本の東京で今経験している。
すでに日本は「温暖地域」ではなく「亜熱帯地域」に入っているとも聞いた。

 

自動車が使う燃料の総量は2004年をピークに減少し続けていたが、
2010年は若干増えた。
たぶん、高速道路ETC土日1,000円の影響があるだろう。
土日のたびに高速道路が大渋滞していてことを思い出すとなるほどとも思う。
しかも、今年の大震災に伴う原発の事故によって、
大部分の原子力発電所が発電を停止し、
火力発電所が大稼動している。
CO2発生は自動車の燃料消費よりも、
実は火力発電所からの発生のほうがはるかに大きい。
そんなことを考えるとCO2の発生による地球温暖化現象をどこで食い止められるのか、
絶望的な気分になってしまう。

 

私はもうすぐ60歳になる。
これを機に「人間ドック」のようなことで1週間入院することにした。
独立して以来25年、休日は1ヶ月に1日とか2日なんて日々を続けてきた。
仕事大好きなのでそれが苦痛であったということはまったくないが、
色々なところにひずみが出ていることは認めざるを得ない。
独立以来ひたすら健康診断から逃げて回っていたので、ここで一度総点検。

 

そんなことをやっても、自分の寿命がどれほど延びるのかは当てにならないので、
私の寿命はせいぜいあと20年有るか無いかであろう。
だから、地球温暖化による気候大変化の苦しみは
実際にどれほども受けないだろう。
しかし私の子供、孫はそうは行かない。
今は異常気象と言っているが、これが恒常化すれば、
異常ではなく、はっきりと地球の気候が変わったことになる。

 

二億年の栄華を誇った大恐竜時代が終わったのは、
大隕石の落下によって巻き上げられたチリが日照をさまたげ、
地球の気候が、温度が下がる方向で変化し、
恐竜時代の生態系が大きく狂ったことによって絶滅したという説が一般的である。
ほんの数十年の間の出来事らしい。
それが、平均気温が何度下がったことによって引き起こされたものか。
私は知らないが、
地球温暖化の元凶であるCO2がますます増え続け、
平均気温上昇がいつまで、どこまで続くのか。
温室効果がますます増えて気温は上昇するが、
気温が上がれば、
地球が宇宙に熱を放出する熱も増えるので、どこかで均衡は来るだろう。
それがどのレベルなのか、相当高い温度で均衡することは容易に想像できる。

 

それが何十年先のことかは分からないが、
気温上昇はどこかで二乗的に加速するはずであり、
生態系の壊滅的な破壊は何百年先のことではないだろう。
その時点で人類が生き残れるのか、それとも気温上昇が食い止められるのか、
いずれにしても、人類の存亡をかけた想像を絶する闘いになることは間違いない。

 

私は人間ドックで総点検をしても、せいぜいあと20年しか寿命はない。
地球温暖化の本当の影響は、私の子供たち孫たちの時代に劇的に大きくなるはずだ。
大量消費の時代に育った若者たちこそ、
真剣にCO2問題をわが身のこととして考えなければならない。
自分のことなのだから。
私達身近な祖先、つまり私達の大きなツケを残されてはたまらないのだから、
本当に今の時点での問題意識を大きく持つ必要があるのではないだろうか。

 

ちっとも動かない大型台風が居座る中で、
札幌⇒(航空機)⇒羽田⇒(新幹線)⇒名古屋
仙台⇒(新幹線)⇒東京⇒(新幹線)⇒名古屋
福岡⇒(新幹線約4時間)⇒名古屋、
などなど、いつもは違う方法で名古屋にやってきて全国営業所会議を開いた。
出番を極力少なくしている会議で、何かやっていないとつい口を出したくなるので、
内職でこれを書いた。

 

台風の影響でキーパーラボ新涯店が「避難勧告」を受けたらしい。

 

以下、新涯店から報告
「本日は、台風の影響で雨風が強く、店舗が川から近い為、
消防から避難指示が出され
早期営業終了と致します。

 

このような天候の中でもお客様にご来店していただく事ができ、
クリスタルキーパーを施工させて頂く事が出来ました。

 

明日から天気は回復する予報なので、
明日もお客様にご来店していただける事に感謝して営業していきます。」

 

福山新涯店 瀬良恭平

 

 

早く、また晴れ上がるといいですね。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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