谷 好通コラム

2011年10月17日(月曜日)

2892.スーパーGT選手権をサポートした意味と1年の結果

一昨日、栃木県にある「ツインリンクもてぎ」で、
スーパーGT選手権のシリーズ最終戦が行なわれました。
結果は予選15台中15位、決勝15台中14位。
レース途中で火災を発生して大きく周回遅れになった1台を除いての14位です。
しかも最終ラップ、ゴール間近で2台を追い越したところで追突を受け、
壁に頭から突っ込んでストップ、チェッカーも受けられない結果でした。

 

H.オサムのブログより

 

 

車のスピード自体は、決して遅くはなかったのです。
レース30周目に脇阪寿一選手が出した1’47.850は、
上から8番目の速さであったし、
アンドレ・クートもそこから0.2秒遅かっただけです。
車とドライバーの速さそのものは
予選15位、決勝14位などという結果とは大違いだったのです。
しかし、結果は惨憺たるものでした。
今年はいつもそうでした。

 

一発のスピードははまあまあの速さなのですが、
それが維持できずズルズルと遅くなって、
いつの間にか後ろのほうを走っている。
そんなイメージです。
前半戦では給油ミスなどと信じられないようなトラブルが2レースも続き、
絶好のチャンスであった9月11日の第6戦「富士スピードウェー」では、
タイヤにブリスターが出来て、チャンスを潰してしまいました。
決してタイヤだけのせいではありません。
たしかに今年はミシュランタイヤが図抜けた性能を示しましたが、
同じブリジストンタイヤを履いた同じSC430も立派に優勝していますし、
常に上位に入ったりしています。

 

ツイテナイなどというレベルとは別次元の不運というか・・
何かに「とりつかれたかのように」#35は負け続けたのです。
もちろんオカルトなんかではありません。
まるでそうとでも思いたくなるように負け続けたということなのです。

 

 

私たちは「KeePer」と「KeePer PRO SHOP」のステッカーを
#35に貼って、サーキットを走りレースを闘い、
多くの人の目にそのブランドロゴをさらしてたくさんの人に憶えてもうことが
KeePerとKeePer PRO SHOPをいかに多くの人に知ってもらうことになります。
それが大きな目的の一つでした。

 

また、テレビでは東京テレビ系列の「GTプラス」という番組で毎週放映されました。
特に先々週には「脇阪寿一の苦悩」というようなテーマで特集が組まれ、
#35/SC430が大きく映し出され露出されていました。
KeePerのステッカーも何度も大写しになっていて、効果を実感できたものです。

 

しかし投資対効果で考えると、
決して少ない金額ではありませんので、
一部の「車好き」にアピールする媒体であることを考慮しても、
効率的にそんなに高いものではありません。

 

もう一つの目的は、
今一番旬の商品である「クリスタルキーパー」を
時速300km以上で走るスーパーGTに施工して、
その効果を実証したかったことがあります。
毎レース東京本部の「荻原課長」が、
全国のレース開催地のスタッフと一緒にすべてのレースでサポートさせて頂ました。

 

最初は、#35だけに施工させていただいていた「クリスタルキーパー」でしたが、
「サーキット走行後、しつこいタイヤカスなどの汚れが簡単にスッと落ちる。ラクだ。」
「やっぱツヤが全然違う。」とみなさんの評判になって、
徐々にクリスタルキーパーを施工させていただくSC430が増え、
最終戦ではスーパーGTに出場している5台のSC430すべてに
クリスタルキーパーを施工させていただくようになりました。

 

これはクリスタルキーパーの性能の高さと共に、
#35を主催するクラフトレーシングの橋本社長にご協力をいただいたこと。
荻原課長の真面目な性格と気配りが好評であったこと。
また、スタッフ全員がきちんとした施工を行ってくれた結果だと思います。

 

レースの結果は、惨敗と言えるようなシーズンでしたが、
車に戦闘力が無いわけでなく、
ブリジストンタイヤが、
来シーズンも他メーカーの戦闘力に追いつかない訳でも、追い抜けない訳でもなく、
エンジンはすでに十分な戦闘力を持っていて、
ドライバー脇阪寿一は絶頂期ほどではないにしろ
いまだ十分にトップドライバーの力をもっていて、アンドレ・クートも同様で、
あるいは来期は他のドライバーが参加するかも知れないし、
このチームが絶望的なわけではないことは間違いありません。

 

来シーズン、どうするのか、どうなるのか、全く決まってはいません。
しかし、クリスタルキーパーが施された5台のSC430が、
来期はスーパーGTに参加する全車にクリスタルキーパーを施工できるようになったら、
たいへんではあるが、ものすごく楽しいな。とは思っています。
それがKeePerを施工する多くの方にどう役立つのか、
多くの消費者のみなさんにどう役に立つのか、まったく分かりませんが、
「こうなったら、いいなっ」と感じたことは、本当に実現してみると、
思ってもいないような効果があって、
思いもよらぬ面白い結果を出すことが、今までもたくさんありました。

 

こんなことも、これから考えていく大切な要素だと思っています。

 

 

そういえばまだ、11月12日(土)13日(日)に
シリーズポイントとは関係ありませんが、
特別戦として「JAFカップ」というレースが
SC430が得意とする富士スピードウェーで行なわれます。
とても楽しみにしています。
みなさんもぜひ、お越しください。
声を掛けていただければピットの中をご案内できるかもしれません。

 

Photo by Yoshifumi Nakamura

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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