谷 好通コラム

2011年12月16日(金曜日)

2936.山形、泣いた人もいた全国第2位。その1

今、12月から始まった第9回キーパー選手権が全国で真っ盛りです。
冬の選手権はいつも九州勢がぜん力を発揮しますが、
今年は関東勢もなかなかの勢いです。

 

今年の夏の選手権は東北勢が上位を独占しましたが、
冬の選手権では上位に来る店舗があまり多くなさそうです。
東北をはじめとして北海道、北陸などは「タイヤの交換」で追われる時期だからです。
初雪が降るタイミングにもよりますが、
12月のはじめから中旬くらいまで、
夏タイヤから冬タイヤへの交換で、SSさんは大忙しになります。
新品タイヤの販売もこの時期が最も多く
多くのSSさんで年間のタイヤ販売本数が1,000本を越すという話を聞きますし
今、正に掻き入れ時なのです。

 

 

そんな忙しい時期でしたが、
先々週、東北を回り、
夏の選手権で上位を独占したキーパープロショップ店舗を順番に伺って、
なぜ何をどうやって実績を上げ上位入賞を果たしたのか、
夏の興奮から冷静になっているこの時期に、
あえて、じっくりと聞いて回りました。

 

 

まず伺ったのが、全国2位入賞の
マルセキ株式会社 東北カンパニー グッドハート桜田西SSさん。
山形市内にあるキーパープロショップです。

 

この店舗は、選手権で8月の月末ギリギリまで全国トップを走り、
ほぼ全国第1位は確定かと思われたのですが、
土壇場で福島の江戸屋燃料さんに逆転され、涙を飲んだ店です。

 

2位が確定したその時の口惜しさを、
「絶対に1位だと考えていたので信じられなかった・・」
「魂が抜けた、あり得ない!と嘆いた、」
「泣いたスタッフもいた。」と、
グッドハート桜田西SSの責任者梅津エリアチーフマネージャーが表現していました。

 

しかしそのレベルは高く、448Pと前回夏の選手権の優勝店をかなり越えたものです。

 

訪問してまずお聞きしたこと、
梅津チーフに
「なぜ、全国優勝を取ろうと思われたのですか?」

 

以下、梅津チーフの言葉より、
・2010年8月のキーパー選手権で自店が東北10位と思ったより上位に食い込めた。

 

・2010年12月上位入賞する他社をみて「いいなー」と感じた。

 

・同じ会社の花田インターSSの成績をみて「いいなー」と感じた。

 

・12月は通常なら前売り洗車券売りだった。そこから脱したかった。

 

・実際の作業での対価を得る事でスタッフのモチベーションを上げたかった。

 

・日本一を達成している所は「一致団結」できている「いいなー」と感じていた。

 

・当時、取り組みに対するスタッフ間の温度差があったので、一致団結したかった。

 

・一致団結して仕事をする楽しさをスタッフに味わわせたかった。味わいたかった。

 

この梅津チーフは、きっと、
「いいなぁー、いいなぁーっ、 俺もやりたいなぁー、俺もやろう。」
と、強く思い、
「やりたい、やろう。どうすればできるだろう。」と
自らをモチベーションアップし、実際に行動を起こしたのだと思います。

 

「いいなぁー」と思っても、
「・・・・だから自分には出来ない。」と、自分に言い訳をして諦めてしまったり、
「うちの会社は・・、うちの店は・・・だからダメだ。」と、
何かのせいにしてやらない人は多いのですが、
やりたいと思った気持ちをそのまま自分のパワーにしてしまう人は多くありません。
これこそ実現力と言えるのでしょう。

 

しかも「やりたい。」を自分のパワーにするだけでなく、
スタッフみんなと一致団結して仕事をしたいと前々から思っていたので、
これをいい機会として、目標を、
みんなが本気で力を合わせなければ出来ない「全国第一位」という高い所に持った。
仕事はチームプレーである。
だから楽しいし、一人では出来ない大きなことを成し遂げられ、
また、それをみんなで共有することで、ますます一致団結が図られる。
これは実に理にかなった店舗マネージメントだと思いました。

 

上司である田中部長は、
「”目先”の業務のみに捕われることなく先を見た運営ができる。
先を見据えているので、目標を打ち立てブレる事無く物事を推進できている。」
と高く評していました。

 

 

高い目標を掲げ、みんなが一致団結してかかった実践の一つのポイントは「予約」。
8月本番に向けて7月から予約を取り始めた。

 

「予約」はタイヤの販売で実践し、その有効性を実感していた。
タイヤ販売において、来店されたお客様任せの提案をしていると
数量が読めなかった為、3年前から予約制にシフトしたところ、
お客様もお金をちゃんと準備してくれるようになり、成約率も上がった。
予約制度を導入することで、お客様にとっては
①お金の持ち合わせがないといったことをなくせる。
②時間に余裕を持って来店できる。といった効果があった。

 

この経験によりキーパー選手権に当たっても、
躊躇することなく、予約を入れていく手法をとった。

 

その予約の取り方。
いただいた予約をどのようにしたか、どのように施行を提供して行ったか。

 

ここからのもっと具体的な話、つまり肝心な話は、
次の話で紹介していきたいと思います。

 

 

一致団結で見事に全国第2位を獲得した
マルセキ株式会社 東北カンパニー グッドハート桜田西SSのみなさん。
一番右の人が梅津エリアチーフマネージャー

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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