谷 好通コラム

2012年02月25日(土曜日)

2982.住むならやっぱり田舎がいいな

やっと今週の出張ウィークが終わろうとしている。
来週も出張があることはあるが、
今週のように、ずっと出っぱなしでなく、
前半の三日間、本社にいて、木金と東京に行くだけ。

 

もう十数年前からずっと出張の多い生活をしてきたが、
三年ぐらい前の出張中、急に「家に帰りたいっ!」と思った。
出張中の孤独をヒシヒシと感じて、
心底から家族のいる家に帰りたいと思ったのだ。

 

しかし私は出張がつらいと思ったことはそれまで一度もなかった。
何日泊りが続いても、下着の手持ちが無くなるのが不便なだけで、
次から次へと仕事をこなしていくのが楽しくて、
わざわざ家に帰る時間がもったいないとすら思っていた。
その結果、日本全国の全県をくまなく何回かは行ったことがあるし、
一番行く機会の多い東京には数百回は行っているだろう。

 

・・・・・・・
・・・・・・
都会からローカルまで出張で隅々に行き、
海外にもいっぱい仕事で行った上で、
これから何処かへ引越して生活するようなことずあるとしたら、それは何処だろう。

 

今、現時点でどこに住みたいかといえば、
やはり今住んでいる所が一番で、住み続けたい。

 

しかし、
何処か遠くに住まなくてはいけなくなったとしたら、

 

都会か?
田舎か?
閑静な住宅地か? 下町か?
山の中か? 海の近くか?
はたまた外国か?

 

都会は、人がいっぱいいて寂しくない。
しかし人がいっぱいいるから、
それぞれが関わりをあまり深く持たないことが美徳であり、
カッコいいようなところがあって、
かえって、孤独を感じることもあるのではないだろうか。
かといって社交の中に交わりたいとも思わない。
どうも私には居心地が悪そうな気がして、
たぶん死ぬまでずっと社交とは関わらないだろう。
住むとしたらちょっと都会は苦手だ。

 

田舎がいい。
田舎は限られた範囲の中で、限られた人が、
お互いに、ここで生きていくという気持ちでつながっている。
いつも地域のみんなのことを考え、気にしながら生きていくのは、
うっとおしい生活だと思われがちだが、
そんなことはない。
お互いがお互いのことを気に留めながら生きていくのは、
人間として正常な姿なのだと思う。

 

人間は社会性を持ったことによって地球上の覇者になったことを忘れがちだ。
地球上の覇者になったことで手に入れた豊かさが、
社会性を失うようなスタイルをカッコいいような風にしているのは、不思議だ。
文明とは田舎の人の在り方までがあるべき姿であって、
豊かさが過剰になった都会の時点で文明を離脱しているのかもしれない。

 

人は元々ピュアであった。
それを田舎に行くと気づかされる。

 

引越しして生活を移すのならば、
田舎がいい。

 

日本国中、どんなところでも
素敵な人々があるべき人間としての文明を営んでいるが、
何処か遠くに住まなくてはいけなくなったとしたら、
今は、私は、東北がいい。
とりわけ、雪が深い日が続いた東北がいいなあと思った。

 

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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