谷 好通コラム

2012年09月27日(木曜日)

9.27.「上手いは早い、早いは上手い」一つ一つの共通点

今回は、クリスタルキーパーの施工店さんが分かる技術的な話です。

 

クリスタルキーパーは、基本的に
1時間半の作業で、高品質に出来上がるようになっています。
実際にキーパーラボの現場で作業を見ても、それ以内の時間で済んでいます。

 

しかし、多くの施工店さんのスタッフの方が、
「どうしても2時間以上かかってしまう。」とおっしゃることをよく聞きます。
もちろん、どなたも、決して手を抜くことなく
一生懸命に施工していらっしゃいます。
それでもなお、どうしても時間が余分にかかってしまうのは、
なぜだろうか。と、キーパーラボの課長会議で話し合いました。

 

キーパーラボのスタッフの中にも、
非常に早く、しかもムラなく、高品質でクリスタルキーパーを施工する者と、
一生懸命やっているのに、どうしても時間がかかってしまう者がいます。
それぞれ同じように一生懸命やっているのになぜ差が出てしまうのか。
ポイントは、作業が早い者の方が、
むしろ仕上がりが良い傾向があるというところです。

 

早い者、遅い者、それぞれに共通点があるのではと、上げ始めました。

 

まず、作業が遅い者の共通点は、
「同じ場所を、二回、三回、四回も、拭くこと。特にレジンの拭き上げ。」です。

 

今度は、その原因を探ってみました。

 

まず洗車をした後、爆白ONEでの下地作から。

 

「爆白ONEは、塗り広げの広さが大きすぎると、
同じ所を何度も無駄にこすることになる。」1スパーンの広さを守る。

 

「爆白ONEを流す時に、いちいち細かい所まで高圧水スプレーガンを使う。
すると、何度も高圧水スプレーガンを取りに行く手間が増えて遅くなる。」

 

高圧水スプレーガンを使いたくなるその原因は、
「爆白ONEを隙間に入れてしまいすぎ。
適当に塗り広げすぎて、ドアやトランク、ボンネットの隙間に
爆白ONEの液剤を無神経に入れてしまうから。」

 

「ダイヤモンドキーパーケミカルなどのスプレー缶、
クロス、タオルなどの道具をあちらこちらに置いてしまう。
すると、いちいちその間や道具を取りに行く手間が増え、遅い作業になる。」
出来ればワゴンを用意したほうが良い。

 

「ダイヤモンドキーパーケミカルを塗る時、塗装面上の水が少ないと、
滑らない。」
ダイヤモンドキーパーケミカルを塗る時には、
塗装面を水で十分に濡らし、乾いてきたら途中で水を足す。

 

「ダイヤモンドキーパーケミカルをスポンジに付ける量が少ない。
すると、塗る面積が狭くなる。
もう一度塗り直しをする事になる。」

 

「ダイヤモンドキーパーケミカル、レジン共に
ピュアキーパーのファイナル1よりも粘りがあるので、
ピュアキーパーの拭き上げの感覚で、ダイヤモンドキーパーケミカル、
レジンの拭き上げをすると、上手く拭き上げられない。」
ボディをタッチする力の入れ方を、上から下まで同じ力で作業する。

 

「それぞれの作業で自分が立つ位置が正しくないと、
上手く塗れない。拭けない。すぐしゃがんではダメ。」

 

「1パネルごとに仕上げまで作業しない。
ますアラ拭きをしておいて、あとで仕上げればいいという作業で済ます。
すると、一度で済むはずの拭き上げ作業を、二度、同じ作業をする事になる。」
拭き上げ作業は1回。最後に「仕上げ確認」。
拭き上げは「アラ拭きと、仕上げ拭き上げ拭きの二段階作業ではない。」

 

逆に
「1パネルごとに「仕上げ確認」までしてしまう。
すると、パネルとパネルの境目ができてしまい、
もう一度、仕上げ確認をすることになる。」

 

「塗りにしろ、拭き上げにしろ、
作業中に、ムラが出ていないかを見ようとしない。あるいは見えない。
すると、何度もやり直しをする事になる。」
拭き上げしながら、ムラのチェックも”同時に”する。

 

「レジン塗りをする時に、黄スポンジに余計な力を入れすぎる。
押し付けすぎると滑らないので作業が非常に遅くなる。」

 

「クリスタルレジンをいっぺんに何枚ものパネルに塗ってしまう。
すると、レジンが硬化してしまって拭き上げにくくなる。」
レジンは1パネルごとに塗り、拭き上げていく。

 

「”レジンクロス”、”ダイヤクロス”を”握って”拭き上げをしている。
そうするとクロス面がキチンと出ないので、スパッと拭けない。
結果として遅い。加えてレジンクロスを何回も畳むことになる。」

 

「クリスタルレジンの”黄スポンジを握って”ケミカルを塗っている。
すると、スポンジを落としたり、塗り広げる面積が狭くなます。
また、腕と手のひらに余分な力が入るので疲れる。遅くなる。」

 

「レジンクロスを一台の作業途中で換えないで拭き上げている。
すると、余分なレジンがクロスに残って、拭きづらくなり、
ムラが残るようになる。」
一度にクロスを二枚使いながら、両方とも一台の作業で一回は交換すること。
結果、1台につきクロス4枚を使用するのがベスト。

 

「レジンクロスの洗濯をしない。きれいに洗えない。」
レジンクロスは、普通の洗剤で洗うだけよりも、
KeePerスポンジクリーナーで付け置きをしてから洗うとすっきりする。
単に最初からスポンジクリーナーで洗うだけでも良い。

 

「KeePerボードをすべての段階でいちいち使う。」
最後の確認の時だけで使う。確認する時には必ずKeePerボードを使う。

 

 

などなどなど、
いっぱい出ました。

 

共通して言えることは、
本来一度で済むことを二度、三度作業をしていること。
あるいは、しなくても済むような作業を、しなくてはならない原因を、
わざわざ作ってしまっている。
というようなことではないでしょうか。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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