谷 好通コラム

2012年12月11日(火曜日)

12.11.タマなしタマちゃん、シロちゃん、小次郎君

野良”犬”と、野良”猫”で比べれば、
ひょっとしたら1匹:100匹くらいの割合で野良猫の方が多いのではないか。
野良猫は、日本国中どこに行っても、必ずいる。

 

実際に存在している”猫”の”犬”の数では、
それほど変わらないのではないかと思うが、
犬の場合は、家の中で飼われているか、
外の場合は首輪と紐・鎖で繋がれていて、
首輪なし、鎖なしのいわゆる野良犬は、狂犬病予防の観点から極めて少ない。
猫の場合は、飼い猫でも野放しになっている場合が多いので、
飼い猫と野良猫の区別がほとんどつかないことも
野良猫が多い印象の要因でしょう。

 

しかし野良状態にある”猫”は、
生殖欲、繁殖欲求が旺盛で、
放って置くと、食糧事情の良くない痩せた子猫だらけになってしまうので、
野良猫を”飼って”いる人は、
メス猫には避妊手術、
オス猫に去勢手術をします。
これは行政も支援していて、補助金が出るのです。
去勢手術とは、いわゆるオスの金タマを抜く手術のことです。

 

市の保健所で貸してくれるケージ罠でオス猫を捕まえ、
獣医さんのところに持っていくと、
パッパッとタマを抜いてくれるのです。
メス猫の避妊手術に比べると、
オス猫の去勢手術は、金タマをプリンと抜くだけなので簡単です。
去勢手術、つまりタマ抜きは、
獣医さんに市の保健所?市役所?から手術費が支給されるので、
オス猫を連れて行った人は無料です。(たぶん)

 

しかし感心するのは、
オス猫は、金タマを抜くと、
びっくりするほど甘えん坊になり、かわいくなります。
あれだけメス猫を追っかけて、
競合のオス猫と闘ってきたあのオス猫、
生殖行為SEXに命を懸けていたあのオス猫が、
ベタベタと人間に甘え、ゴロニャンと擦り寄ってくる甘え猫に変身するのです。

 

その変貌ぶりには、
「お前、変わっちゃったなぁ~」と、おかしくなってきます。
しかし同時に、哀れにも思えてきてしまいます。

 

アメリカのある州では、
性犯罪を繰り返す犯罪者に対して、
タマ抜き、去勢手術を受ける義務を課すそうです。
たぶん、きっとその処置は劇的な効果を出して、
タマを抜かれた犯罪者は二度と性犯罪を犯さないでしょう。

 

金タマは、男が、男たる根源なのかもしれません。
去勢手術を受けたかわいい猫、
タマを抜かれた甘えん坊のオス猫を見ていると、

 

俺は、絶対、
金タマだけは抜かれたくないな。と思うのでした。

 

 

絶妙な甘え方で、こちらがとろけそうになります。
「タマなしシロちゃん

 

 

メス猫を求めて、徘徊を続け、
数限りないオス猫との闘いで傷だらけの「タマちゃん
タマなしになって、平和な生活になっています。
びっくりするほどの甘えん坊になっています。

 

 

昨日、藤沢のレーシングガレージにいた「タマなし小次郎君
とてもかわいく、じっとこちらに送る目線が色っぽいですね。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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