谷 好通コラム

2012年12月15日(土曜日)

12.15.【三島伏見店】値段が少々高くても売れる店、商品。

朝、新幹線で品川まで行って用件を済まし、
午後からは新幹線”こだま”に乗って「三島」まで行ってきました。

 

FC店さんにはいつも年に一度、訪問させていただいています。
直営店には、自分の会社の社員がいるわけなので、
直接の経営代表者としてみんなの顔を見に行き、
少しですが、みんなと話をし、
二三ヶ月に一度くらいは訪問するようにしていますが、
FC店さんはそれぞれに会社があり、
運営のお手伝いは運営本部がやってくれているので、
私は年に一度だけの訪問と決めています。

 

そんなことで今日は、
静岡県三島市にあるキーパーラボ三島伏見店を訪問してきました。

 

三島伏見店は、セルフSSとの併設店で、
店舗全体の店長と共に、
キーパーラボの部分の責任者は「隊長」と呼ばれ、店長の指揮下にいます。
「隊長」とはキーパーラボがまだ「快洗隊」であった時の名残りで、
全国を見ても隊長と呼ばれているキーパーラボ責任者はここだけです。
この呼び名が、評判が良くて、
快洗隊の頃、直営店でも店長をそう呼びたいという声もあったほどでした。
三島伏見店はSSとキーパーラボの部分が
非常にバランス良く並立していて、
一つのモデル的な存在であると思っており、これから注目されてくる店舗です。

 

話をいっぱいお聞きする中で、
キーパーラボ責任者の大古田隊長がおっしゃっていました。
「今、お客様が自然にクリスタルキーパーを求めていらっしゃると感じます。」
快洗隊の頃は手洗い洗車とピュアキーパーを、
体力と根性で、如何にたくさんの台数やるかが勝負であったが、
販売の主体がクリスタルキーパーに移ってきて、
以前よりも無理せずに実績を上げられるようになりました。

 

しかも、洗車と違いクリスタルキーパーは、価格競争にならないことです。
店舗全体の責任者である荒井店長は、
近隣のキーパープロショップさんが20%offのチラシを入れられたことを、
少し気にしていらっしゃっいましたが、
三島で一番高い価格になっている三島伏見店が、
ダントツでクリスタルキーパーを多く販売しており、
その心配とは裏腹に、
三島伏見店、この年末は500万オーバーのギネスを狙う勢いなのです。

 

クリスタルキーパーなどの高価格で高性能なコーティングの類の商品は、
形ある物の販売のように、商品の付加価値が一定している訳ではありません。
その施工店さんの技術と姿勢によって、
仕上がりという面で付加価値が変わります。
つまり、上手いか、下手かということでしょう。
お客様は、大切な自分の車に施工され、二万円以上もするコーティングを、
同じ商品名で、出来るだけ安く売っている施工店を選ぶでしょうか。
Web割引5%とか、新車割引5%くらいなら、
その割引の理由もありますし、心配ではありませんが、
一律で20%割引、30%割引している店舗には、
「大丈夫かな、ちゃんとやってくれるのかな」と、ちょっと心配になります。

 

何話か前の話に出てきたように、
髪が伸びたので散髪して元に戻す床屋さんには安値店が乱立し、
それらの店で散髪する人の方が多い位になっていますが、
元々の状態よりもっと美しくなるための美容院では、
安売り店はありません。
少なくとも、主流にはなっていません。

 

洗車のように汚れを洗い流して元に戻す目的の商品は、
洗車料金の競争になりやすいですが、
高いコーティングのように、
元の状態よりももっともっと美しくするため商品は、
お客様にとって安売りしている施工店よりも、
キチンとした価格で販売している施工店の方が、
むしろ安心して任せられるのが心理なのでしょう。

 

同席していらっしゃった杉澤課長は、
以前、三島伏見店全体の店長でした。
それが今は三島伏見店も含めて
運営会社である㈱伊伝さんの全店を掌握されています。
ですから、三島伏見店のキーパーラボのことも良く理解され、
皆さん、のびのびと活動され、
伸び伸びと実績も伸ばしています。

 

店舗が忙しくてバンクしそうになると、
杉澤課長は荒井店長に、
ちょくちょく呼ばれて一緒に作業するのだそうで、
荒井店長は、結構”気軽に”呼ぶのは、杉澤課長が”喜ぶから”と言っていました。
いい関係ですね。

 

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2012年12月15日(土曜日)

12.15.私の場合のホリデーシーズン

今年10月にドイツに行った際、
通訳を務めていただいた小百合さんからのメールの最後に
「・・では、素敵なホリデーシーズンをお過ごしください。」とありました。
小百合さんらしい心が温まる言葉だなぁ、とホッとしつつ、
でも、
私のホリデーシーズンは、お正月の三日間だけで、
来週から年末にかけて一年間で一番忙しい時期の一つが
始まることを思い出します。

 

明日は一日お休みをいただきますが、
月曜日から二週間余、連続でびっしりのスケジュールが始まります。
と言っても、私なんか移動と訪問先が多いだけで、
大したことはなく
それよりも、店舗のみんなは、
それぞれが限界点への挑戦とも言えるような激しい日が続きます。
それは全国のキーパープロショップ、
またキーパー施工店さんたちにとっても同じことです。
いや、サービス業に係わるすべての人がそうかもしれません。

 

でも、年末の嵐が過ぎる1月から2月にかけて
ラボのみんなにはそれぞれ交代で1週間連続の休暇を約束しています。
これはここ最近の年から始めた制度ですが、
年末の厳しい時期に全力を出し切るための良いモチベーションになるようです。
そういう意味では、1月、2月のいずれかが、
彼らにとってのホリデーシーズンなのかもしれません。

 

しかし、それも経営に係わる役員さんたちには
ほとんど関係ないことで、
年末ギリギリまでみんなと一緒になって働き、
年が開けたら、またほとんど休日なしの激しい日々が始まります。

 

成長しつつある会社とは、そういうものかもしれません。
私を筆頭に、それぞれが人より頭脳が発達しているわけでもなく、
特に優れた能力を持っているわけでもなく、
ただ望むものを高く持って、
不断のチームワークと、
絶え間なく働き続けることによって、
やっとのことでここまでやってきただけなのかもしれません。
それが他にはない活力となって、会社を成長させているのでしょう。

 

その先に、何があるのかまだ分かりませんが、
世の中が私達をもっと必要としてくれるなら、
もっともっと成長して、より激しい仕事をさせてくれるのだと思います。

 

私の事業継承プログラムも第2段階に入っており、
2013年に入ると、第2段階の実践がより具体的になってきます。
たとえば、私はとりあえず普通の人並みに仕事をしない日を作り始めます。
それでも、
実際に会社を動かす人たちが
激しく働くことを続けるのならば、
この会社は成長を続けるでしょうし、
私に合わせて仕事をしない日を作り始めれば、いつかは成長が鈍り、
いずれは安定するのでしょう。
それは、それで、いいと思います。
私がそのいずれかを強制するものではなく強制出来るものでもないので、
みんなが選択をすることになるのです。

 

あるいは、仕事をしない日、時間を作り出していった上で、
より成長するスタイルを作り出していけるのかもしれません。
それを私は作り出せなかっただけで、
みんなには出来るかもしれません。

 

人の限られた人生として、どう生きるのかは、
それぞれの考え方と、価値感で決めるものなのでしょう。
私は、激しく生きることを選択しただけなのかもしれません。

 

自分が激しく仕事するよりも、
みんなが主役になった仕事のほうが、
あらゆる意味で世の中のためになり、会社のためになり、
みんなのためになると考えて、
事業を継承すると決めたのですから、
継承した後が、私の本当のホリデーシーズンになるのかもしれません。

 

それまでは、大好きな仕事を、好きなだけしましょう。
少し無理して仕事をしない日もぼちぼち作りながら。

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    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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