谷 好通コラム

2012年12月17日(月曜日)

12.17.仲良くする事はいいことだ

刈谷店の近くで拾われ、
しばらく刈谷店のスタッフルームで飼われていた「リンちゃん」が、
家に来たのはもう2年近くになるだろうか。

 

家に来る前リンちゃんは産まれてずっと猫と接したことがなかったので、
猫に対して恐怖心を持っていて、
何かのタイミングで他の猫と同じ部屋で出食わすとパニックになってしまった。
リンちゃんがパニックになると、たまたま居合わせた他の猫はびっくりして、
ついリンちゃんに向かって攻撃をしてしまう。
そんなことが何度かあって、
リンちゃんは自分だって猫のクセに、ますます猫恐怖症になってしまった。

 

だから、リンちゃんは家の北側の廊下と四畳半、玄関、洗面所などが居場所で、
いつもガラスの扉越しの安全な場所から居間の方を眺めて、
ガラス越しに他の猫を挑発したりして自己満足をしていた。

 

 

こんな調子では、
リンちゃんの一生は孤独で終わってしまうのではないかと、
不憫で仕方なかったのだが、
救世主が現れた。

 

シロちゃんだ。
野良猫のシロちゃんは、家の周りを徘徊して
メスのリンちゃんとチーちゃんとの繁殖を狙っていたのだが、
そうはさせじと連れ合いが
シロちゃんを捕まえ去勢手術でタマを抜いてしまった。
タマ無しになったシロちゃんは、あれだけメス大好きのエロ猫だったのに、
繁殖行為にまったく興味が無くなり、
超甘ったれのべたべた猫になって、
リンちゃんにもまったく興味を示さなくなった。

 

 

そして、
たまたまリンちゃんとシロちゃんが居間で出くわした時に、
いつものようにパニックになったリンちゃんを
シロちゃんが”無視”したのだ。
パニックになったのに無視されたリンちゃんは、
拍子抜けしたように、落ち着いて、そのうちに
なんとシロちゃんと一緒にいても平気になってしまったのだ。

 

初めて、他の猫と一緒にいても平気で居られるようになったリンちゃんは
嬉しそうで、なんか、活き活きしているのです。

 

一生を孤独で終わったかもしれなかったリンちゃんが、
一緒にいる仲間ができて、私もものすごく嬉しい気持ちになりました。

 

 

争いごとなんて、それが戦争のような救いようのない悲劇であっても、
こんなつまらないことで仲良くなれるんじゃないかと、ふと思ったのです。

 

良かったね、リンちゃん。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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