谷 好通コラム

2013年04月18日(木曜日)

4.18.ある怖そうな経済学者さんの講演会

今日午前中、
名古屋の大きなホテルで行われた
ある経済学者さんの講演会に行って話を聞いてきました。
その人の話では、アベノミクスに対する評価は厳しいものでした。
しかしそれ以前に、この経済学者の見方では
世界の経済の行き先は真っ暗闇で、救いの無い世界に
まっしぐらに突入するかのようでした。
なぜそうなのかを聞くにつれて、本当にそうなるのかと思えてきました。

 

そして、そんな悲劇的な結末から世界を救うのは、
世界中のみんなが利己主義を捨てて、
利他主義的な思いやりの考え方を持つことだと、しめていました。

 

非常に厳しい見方で世界の経済情勢を切って捨てるような怖い経済学者が、
世界を救うのは、
みんなが、自分の利益ばかりを考えず、
人のことを、人の利益を考えるようになることだと、
真面目な顔をして確信を持った語調で言うのは、意外でした。
しかし逆に、
この人も結論をそこに持っていくしかないのかと、妙に納得もしました。

 

船井総研の船井幸男氏の本を読んでも、
いつもそこに結論が行き、彼は宗教じみてきているとみんなが言います。
ミスター円と呼ばれる榊原英資氏の本でも、
最後はそのような話でした。

 

論理的な考え方で、
客観的に経済を語る人たちが、
みんな最後は「人と人が思いやる世界が、人類を救う唯一の道。」と、結論する。
他の本もよく読むが、
経済学者の本は結論が不思議とそこに行くのは、
何か意味があるのだろうか。

 

それが宗教の本でもなく、
哲学の本でも、教養の本でもなく、
お金の話である経済の本でそういう結論になるところが、面白い。
妙になるほどと思う。

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    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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