谷 好通コラム

2013年06月26日(水曜日)

6.26.何を伝えたかではなく、何が伝わったか。

 

技術研修とかトレーニングなどでは、
「何を伝えたか。」より、「何が伝わったのか。」が、仕事の成果です。

 

たとえば
技術研修で一つの技術ポイントを伝えた場合、
研修が終わった時点で、
研修を受けた人が、
そのポイントを身につけていなかったとして、
研修を担当したインストラクターがそれを見て、
「ちゃんと言ったんだけどなぁ、困ったもんだな。」とでも言ったとしたら、
その人は、インストラクターとして失格です。

 

「ちゃんと、言った」のに、相手に伝わらず、
技術ポイントがその人の身についていなかったとしたら、
それは”伝え方が悪かった”のであって、他に理由はありません。

 

宣伝広告物と同じです。
それを造った人の意図がどうであったか、
何を表現したかったかに関わらず、
それを見た人に、
何が伝わって、何を感じ、どんな行動をしたか。
たとえば、その宣伝広告物に載っている商品に、
「興味を持って」「欲しくなって」「買った」という行動があれば、
その宣伝広告物は大成功であり、すべての成果がそこにあります。

 

技術研修では、
インストラクターが何を教えたかではなく、
研修を受けた人に何が伝わって、何が出来るようになったかで
すべての成果が評価されます。

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2013年06月26日(水曜日)

6.26.読む人の眼、見る人の眼になるには

ポスターにしても、看板にしても、パンフレットにしても、何にしても、
それを見た人が、どう見えたのか、
どう感じたのか、
それを読んで、何をどう理解したのか”だけ”が、意味のあることであって、

 

造った側が、どう見せたいのか、
どう感じさせたいのか、
それを読ませて、何を伝えたいのか、なんてことは、
まったく意味のないことです。

 

本、テレビ、パンレット、研修、講演、チラシ、看板、Webサイト、ブログ等々
何かを伝える手段は多くありますが、
いずれの手段にしても、
「伝える側」の「何を伝えたいか」という意思は、
「伝えられる側」には一切関係なく
「何が伝わったか」という結果だけが、伝える行為として意味があるのです。

 

だから何を伝えるべきかの議論は事前には必要ですが、
本、テレビ、パンフレット、チラシ、看板、Webサイトなど
伝える手段を製作し始めたら、
それを見た人の眼と感性に何がどう伝わるかを、
「感じながら」造っていかねばなりません。
造る側の都合も、意思も、計算も、何も役に立ちません。
それを見た人の眼になりきって、見た人の気持ちになりきって、
感じ、造っていけば、
何を伝えたかったのかという前提としての目的が達せられます。

 

すべての宣伝広告物は、
それを造った人の意図に関わらず、
それを見た人に何が伝わって、何を感じ、どんな行動をしたか。
たとえば、その宣伝広告物に載っている商品に、
「興味を持って」「欲しくなって」「買った」という行動があれば、
その宣伝広告物は大成功であり、すべての成果です。

 

これは商品開発や、店舗造りにも同じようなことが言えます。

 

しかし自分が、
自分の造った物を読む人の眼、
見る人の眼になれるかどうか、これが実に難しい難問なのです。

 

「向こう(相手・お客様)」が、
どう想って、どう行動するかがすべてなのだから、
「こちら(造る側・売る側)」は、
「向こう」がどう想うかを感じられればいいのです。勝ちなのです。
つまり、お客様が使ってくれたり、買ってくれるのです。

 

「向こうがどう想うかを感じられる」ようになれば、勝ちなのです。
ならば、思いっきり、
自分が向こうのことを想ってしまえば、
向こうがどう感じ、どう想うのかが判ってくるのでしょう。

 

となると、こちら(売る側)は、
「相手、向こう、(お客様)」のためのことを、想うだけ想っていれば、
ビジネスにおいても、勝てると言うことになります。

 

「お客様のことを想う」と言えば、きれいごとのように聞こえますが、
実は、ビジネス的に最強の方法と言えるのだと思っています。
相手を想ったが、勝ちです。

 

自分の眼が、読む人の眼、見る人の眼になるには、
相手のことを思いっきり想ってしまうしかないということでしょうか。

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
    読めば読むほど元気になること間違いなし。・・・の、はず。

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