谷 好通コラム

2013年09月13日(金曜日)

9.13.「富士山、女人禁制」の話

今、札幌へ飛ぶスカイマークの飛行機の中です。
札幌市内で仕事があるのですが、
そのついでに家族を連れて釧路まで行き、夏休みにします。
開発の増田君も、仕事が終わった今日の夕方、
家族が札幌にやってきて、そのまま夏休みを取るようです。
もちろん家族の旅費などは、彼も私も全部個人もちです。

 

8月が終わって、皆が夏休みを取り始めています。
昨日、東京の板橋店に行ったのですが、
佐藤玲チーフが夏休中でいませんでした。みんなが交代で休みを取っています。
なにかホッとする時期です。

 

飛行機の中から「富士山」が遠くに見えました。
夏は大気の湿度が多く、モヤってなかなか見えないのですが、
今日は何とか見えて、とてもいい気分です。

 

 

富士山と言えば、
昨日、TOM‘Sの井藤さんから
先日開催されたスーパーGT第6戦、富士戦の報告がありました。
送られてくるレースの報告自体はファイルで添付されているのですが、
メールの本文に、井藤さんの想いがこもった面白い文が書いてあるので、
私はそれが楽しみなのです。

 

今回は「富士山の女人禁制」の話でした。

 

以下、井藤さんからのメール


 

いつもお力添えを賜り、誠にありがとうございます。
去る9月7日~8日に静岡県小山町の
富士スピードウェイにて開催されましたスーパーGT第6戦の報告書を
送付させていただきます。

 

今回もそうですが壮絶な闘いとなりました。
願いや希とは裏腹に、勝利するとは斯くも難しいものナンですね。

 

今回、富士霊峰の神々は我々に降りてはくれませんでした。

 

この富士の霊峰は明治初頭までは
「女人禁制」の山であったことをご存知でした?

 

富士山はそこに棲まう神々の信仰の対象として崇められ、
「女人」の入山が禁止されていたのだそうです。
「月水 不浄也(げっすい ふじょうなり)」
月水とは生理のことで、そのことが不浄というのだから
かなり乱暴な理屈ですが、
江戸末期までは女性が富士の山に入ると
神々は怒り、麓の田畑が風雨に曝されて
収穫に大きな影響が出るからと信じられていたそうです。

 

しかし、江戸末期に「不二道」の開祖といわれる
小谷三志(こだに さんし)という方の弟子で
「高山たつ」という女性が禁を破って
富士山に登頂したことがキッカケで「女人禁制」の禁が解かれたのだそうです。

 

そもそもこの小谷という方は武蔵国鳩ヶ谷宿に生まれたそうです。
鳩ヶ谷宿は「富士講」という
富士山に棲む神々を崇める民間信仰の強い地域で、
この富士講を基盤に不二道まで極めたといわれる人物です。

 

その弟子であった「たつ」という女性が初めて富士山に登ったのですから、
それはそれは周囲の人々や富士山の地元である人々から
反対や妨害があったことは想像に難くありません。

 

そこで一計を案じた小谷は「たつ」に丁髷を結わせ男装で入山し、
そして見事に登頂したとか。

 

目的が何であったのかは判りかねますが、
お陰で女性も富士山に登れる実績を作ったのですから大したものです。

 

富士山にはどうやら「女神」はいないんでしょうね。
だから勝利の女神が我々に微笑んではくれなかったんですね。

 

富士山の神々がどのような神であり、
何を司っているのかは小生には分かりかねますが、
ひょっとして富士山の神は「女神」がゆえに、
嫉妬から「女人禁制」にしてしまったんですかね。

 

ま、神頼みでレースが勝てればそれに越したことはないですが、
そんなに甘い世界ではありませんから・・・。

 

次大会は阿蘇の霊峰に包まれた地で開催されます。
ここは神頼みではなく、実力勝負で挑みましょう。

 

株式会社 トムス
レース営業企画部 井藤 敏也

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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