谷 好通コラム

2013年09月28日(土曜日)

9.28.好奇心こそ生きるエネルギー、でも、死ぬかと思った

「好奇心こそが、人間の若さの源でありエネルギーとも言える。」
とは、私が知っている精神科と内科の大きな病院の院長先生が、
ちょっとした機会があって
一緒にお酒を飲んだ時におっしゃった言葉です。
そのままの言葉であったかどうかはっきり憶えていませんが、
こんなような内容だったと思います。
「好奇心こそが、人間の若さの源でありエネルギーとも言える。」

 

この先生は、65歳の今年、
北京→パリの1万数千キロを、
クラシックカーで走る超長大ラリーを完走しました。
この先生は心筋梗塞の経験があり、
普通3つ位しか入れられないスティントを、5つも心臓に入れているそうです。
小柄で細身の体で、先生、実は頑丈な体をお持ちなのでしょうが、
それにしても心臓に持病を持っていながら、
若い者でも過酷な特別なラリーに出たのは、「好奇心」だったそうです。

 

恐る恐るですが、私も共感を持ちました。
お正月、極端に大き過ぎる音にひどいストレスを持ち、
ごく軽いのですが脳幹梗塞をわずらって、それから、臆病になっていました。
あれから何かストレスを感じるたびに恐怖感を持ったものです。

 

しかし「好奇心」の先生の話を聞き、
根拠があるわけでもないのに、なぜか共感してから、
あえて、その恐怖感を押しつぶすようなことを、あえて、しています。

 

その一つが、「インタープロト」というレーシングカーを、
本気で乗り始めたことです。
http://www.jsports.co.jp/motor/inter_proto/

 

無茶をやっているほうが、
絶対に元気が出るのでしょう。
人間の体は、
大事にそっとしていれば良いものではなく、
かなりの無茶をやっているくらいの元気があって、
かえって健康でいられるものと勝手に思い込んでいます。

 

 

インタープロト。
今日は何回目かの練習で、
初めてちゃんと2分を切ったタイムが出せました。
1分57秒77、まだアマチュアクラスの速い人から5秒も遅いし、
若いプロのドライバーより12秒も遅い情けないタイムですが、
今日やっと分かったのです。

 

今まで、とにかく自分の思った感じで全く乗れていなかったのは、
自分とハンドルの距離が短か過ぎて、
腕の動きが自由でなかっただけのことだったのです。
シートを少し後ろに下げて腕の動きに自由を出したら、
驚くほど、自分で思ったように車が操れました。
でもそれに気がついたのが、2本しかなかった今日の走行枠の2本目で、
タイムを本気で縮めていくのは、今度からの練習の楽しみに取っておきます。
確実にタイムを縮められる実感があります。
来年はインタープロトレースシリーズに参加したいと本気で思っているのです。

 

これだけワクワクしながらレーシングカーに乗っていると、
自分を殺す厄介など押しつぶせそうな気がしてきます。
もちろん、キチンと本気で節制しての話ですが。

 

ただ・・・
今日の一本目の3周目。
ストレートエンド、1コーナーの手前、
200km以上(230kmぐらい?)の速度が出ている所で、
ブレーキを急に強く踏みすぎ、後輪がロックして
全く減速しないまま車が激しくスピン、1回転半して停まりました。

 

車がスピンしている間、1秒あるかどうかの短い時間ですが、
「あっ、死ぬか?」と思いました。

 

車がスピンしただけで、
どこにもぶつからず、私の体も何ともないまま、
またすぐ走り始めたのですが、
200km以上からのスピンは、ほんとに死ぬかと思いました。
(ぶつかっていたとしても
この程度では絶対に安全なようにレーシングカーは作られています。)

 

 

200km以上からのタイヤロックのスピンは、
結果として何もなかったと書きましたが、
タイヤはこんな風になってしまい、4本とも交換になりました。
もったいない話です。

 

 

明日も晴れです。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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