谷 好通コラム

2013年10月19日(土曜日)

10.19.百数十m宙ぶらり、こんなに怖かったのは何十年ぶりだろうか

今日は午前中に幾つかの仕事を本社でしたあと、
午後から家族で行楽に行ってきました。
三重県菰野町の「御在所ロープウェー」で御在所岳に登ったのです。

 

私は元々高所恐怖症の気があり、
ロープウェーそのものも得意ではありませんが、
所詮ただの乗り物と、
たかをくくって、乗ったのが失敗でした。

 

ロープウェーのゴンドラに乗りこんで、動き出し、
ゴンドラが宙に浮いてしばらくして、死ぬほど後悔しました。

 

体中の筋肉を硬くして
心底「怖いっ」と感じたのです。

 

それから12分間、私はまったく外を見られないまま、
体をガチガチに硬直させて、
「怖い、本当に怖い。乗らなきゃ良かった。失敗した。・・怖い。」と
ぶつぶつ言いながら、真剣に怯え続けました。

 

「御在所ロープウェー」ウィキペディアより


ロープウェイ湯の山温泉駅と山上公園駅間約2.1kmを結ぶ。
両駅の標高差は約780m。
運行システムはゴンドラ38台(最大)を使用する複線自動循環式である。
1959年(昭和34年)4月29日に開業した。


 

秒速3mで、音もほとんどせず、
今日は幸いにも風もなかったので、揺れもせず、
10人乗り。といっても、
6人くらいしか座れないちっぽけなゴンドラが
静かに上がって行きます。
しかし、このロープウェーが出来たのは昭和34年、西暦1959年。
私が七歳の時、今から54年前です。
あまりにも古い。
ところどころにある鉄柱は、
ごつい鉄の柱をビョウで止めてある東京タワーのあれです。

 

しかも、その鉄柱の高さは日本一で、
ゴンドラから地面までの高さは100m以上で、
やつぱり“日本一っ!”だそうです。

 

ゴンドラの中の自動再生のテープがそう言っていました。

 

鉄柱から鉄柱の間のスパンも数百mもあって、
宙ぶらりんのスケールがすごいのです。
飛行機は平気ですが、
このロープウェーは真剣に怖いと思いました。

 

登りと、下りの12分ずつの間「地震が来たらどうしよう。」
「ゴンドラが止まって、何時間も、宙ぶらりんになったら本当にイヤだ。」
そんなことばかりを考えて、
体中ガチガチに力を入れて怯えていました。

 

体中の筋肉を硬くしていたら、
足と腕が、ツッテ(痙攣)しまい、
下界に下りてからもしばらく、まともに歩けませんでした。
それほど真剣に怖いと思ったのです。

 

理由なんてありません。ただ怖いと思ってしまっただけです。

 

登り始めてまだ1/5ぐらいのところ、まだまだです。

 

 

情けない話ですが、
行楽どころか、死ぬほど怖かった一日でした。
今日は、夜、きっと夢に出てくるでしょう。

 

4/5くらい上ったところです。(ウィキペディアからの写真)

 

 

帰りにLABO鈴鹿店に寄ってきました。
今日は雨だったので、牛田副店長一人で営業していました。
11月、気合を入れてお嫁さんをもらいに行ってきますと、うれしそうでした。

 

牛田君もこの御在所ロープウェーに乗ったことがあって、
真剣に怖かったと言っていました。
真剣に怖かったのは私だけではなかったのです。

 

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    代表取締役会長兼CEO

    谷 好通

    キーパーのルーツであり、父であり 男であり、少年でもある谷好通の大作、名作、迷作コラム。
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