谷 好通コラム

2014年03月08日(土曜日)

3.08.「見た目」を作為的に変えるのは、ある種のだましか

髪の毛を切って、ヒゲを剃ったら、まるで別人になった詐欺師「佐村河内守」。
髪の毛とヒゲだけであれだけ「見た目」の印象が変わるものとは、
いかに人間の印象なんていい加減なものかと、つくづく思います。
人をだますにはまず見た目からということでしょうか。

 

佐村河内守は、ただのオッサンだったが、
売れない、でも才能のある作曲家が作った曲を自分が作ったと言い、
「聞こえない」とウソを言い、
かつ「絶対音感」があるとウソを言い、
「不幸」と「天才」を演出して、
広島と東北の悲劇を背負っているようなフリをして、
らしい長髪と、ヒゲで、
らしい「見た目」を演出して、
トータルでニセの「イメージ」を演出して、金儲けをした。

 

「見た目」というものは本当に怖いと思います。
「見た目」がいかにアテにならないか、
「見た目」がいかに実態を表していないか、典型的な例だと思いました。

 

もっと恐ろしいのが、
女性の「見た目」作りにあります。
特に、目を大きく見せるためには
驚くべきダマシ的テクニックがあって、
「見た目」を、本当の目の玉の二倍くらいに見せられます。
あれはもう芸術の域というか、犯罪的な域というか、
施工前と施工後ではまるで別人であり、同じ人物であるとは思えません。

 

「実物」「素」と「見た目」が、あまりにも乖離すると、
それはもう詐欺だと言っても良いのではないでしょうか。

 

天才作曲家「佐村河内守」が、
髪を切ってヒゲを剃ったら
「ただのオッサン」でしかなかったことを見て、
化けた「美女」が、
「素」になったら、
「ただのオバサン」になることに似ていると思いました。

 

すいません、失言です。

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